【感想・ネタバレ】窓の灯とおくのレビュー

あらすじ

企業で遺伝子の研究をしている葛井築は、人づき合いの一切をひたすら面倒だと思ってきた。そんな築が通勤電車で、灰谷新と出会う。痴漢に遭っていた高校生を颯爽と庇う新を理解できないと断じた築だが、実は近所住まいだった彼から人なつこく構われ続ける羽目に。新に会ってからというもの、築は己の情動と行動をうまく制御できなくなって……?

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「何事にも意味はないけど理由はある。意味はそこにあるんじゃなくて自分で与えればいい」というような主人公のセリフが気に入った。

ノンケの友情いい・・・たまらん。
攻めが受けに見せる好意が恋愛感情によるものなのかと思ったら本当にただの友人としてのものだったのに、受けが攻めに惚れてしまう展開がよかった。すき。

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2012年01月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「街の灯ひとつ」スピンオフ
技師製作・灰谷新×遺伝子研究・葛井築

人づき合いのいっさいを面倒とおもってきた築。
痴漢にあった高校生を庇う新と出会い、しかも近所住まいで。

仕事に真摯に向き合う姿勢が丁寧に書かれていて、くどくなく、しかも専門的な説明もGOOD。会話も、なにげない日常の切り取り方の上手さも健在。
新のトラウマを「見せられない耳」と表現する言葉の妙。
好きな女性がいながら築に惹かれていくのは、なんとなくイヤなんだけど、それすら許せてしまう流れのよさが悔しい。

0
2011年11月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『街の灯ひとつ』のスピンオフ。時間軸もかぶってるので、初鹿野も時々登場します。受の葛井が前作で自分のことを“草食男子通り越してただの草…”とか言ってたので、どんな無機質くんが来るのか楽しみにしてました。もしかしたら栫先輩ばりに病んでるのかなとかww
読んでみたら、『街の灯』の時の印象とは全然違った
もっとずっと健やかな子だった。
自分に他人にも正直で超ストレートな物言いをする。そのてらいのなさは、どんな自分でもありのまま受け止めてくれる家族との絶対的な信頼関係に裏打ちさるているんだと思う。
一方、攻の灰谷は正義感が強くて、他人の気持ち、痛みに恐ろしく敏感だ。一見物凄く健やかに見えるのに、家族に暴力を振るった父親と自分もいつか同じ轍を踏むかもしれないと強迫観念にとりつかれている。
対照的なふたり。
灰谷にとって、葛井はいつも欲しい言葉をくれる人。発した言葉と内にこめられた意味はきっかり同量で、余分な気遣いや同情なんてしない。だから安心する。
葛井にとっては、灰谷は悉くペースを乱す人。灰谷と会うたびに、ベタ凪ぎだった葛井の感情に揺らぎが生まれる。
葛井が灰谷を遺伝子の呪いから解き放とうと画策するくだりが好き。
灰谷が夢見る暖かい家庭の灯をあげたいから。男の自分にはあげられないものだから。
でも灰谷は葛井を選ぶ。欲しいのは家庭という入れ物じゃなくて、帰っていい場所、心が帰る場所だと。
今ここにいてくれる君とこれからも
一緒にいたい。
もしこれが夢なら、一生目なんか覚めなくていいっていう潔さみたいなモノに胸がキュッとなった。
お互いの気持ちの変化までは丁寧だけど、即エッチは一足飛びな気もする。

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2012年08月07日

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