【感想・ネタバレ】理系バカと文系バカのレビュー

あらすじ

自分の好きな世界に没頭しすぎて、極端な行動に走りやすい「理系バカ」。一方で、他人の情報を鵜呑みにして、その場の空気に流されやすい「文系バカ」。彼らの行動パターンから見えてくる思考の偏りとは? 本書では「文系」「理系」という垣根をとっぱらった、バランスのとれた知性のあり方を考える。前半では「理系バカ」「文系バカ」の事例を、ユーモアを交えて紹介。例えば、文系バカの典型タイプとして「取扱説明書は困った時にしか読まない」「ダイエットのためにカロリーオフ飲料をガブ飲みする」等々。一方の理系バカは「できれば他人と深く関わらないで生きてゆきたい」「新型商品を買うために徹夜して並ぶ」「意外とオカルトにハマりやすい」等々。あなたはどちらのタイプか? 後半は、特に理科離れが著しい日本の現状を警告。教育、政治、メディアにおける科学の啓蒙について具体策を提案する。二つの世界を渡り歩く著者だからこそ知っている「文理融合センス」の磨き方。

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Posted by ブクログ

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日本人は戦後から、人を理系と文系の2つの型に分類してきた。経済的な理由からの分類だったが、それが今では人を測る物差しになっている。

結論としては、理系や文系に偏らず、幅広い見識を持たなければ現代社会を生きていくことは難しい、というもの。

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2014年07月21日

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ネタバレ

日本人は、人を理系と文系という、2つの型に分類する。その理由、現代社会における「理系・文系」という表現の実用性が、多数の例で語られている。

最終的に、思想の偏りがあると現代社会を生き抜くことは難しいと結論づけている。

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2014年07月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白そうな題名だと思ったら、竹内薫の本。期待通り面白かった。

フォトリーディング&高速リーディング。高速を交えて熟読。

どちらかというと、文系の人に対する理系への招待のような本。そもそも本書に載っているような「理系バカ」は本書を読まない。「文系バカ」は読むと思う。

著者が「グーグルの非公式入社試験」を徹底的に考えたエピソードは、著者としては理系的考え方の紹介のつもりであったろうが、私としてはそのまんま「理系バカ」に思えて滑稽だった。

下記に付箋を貼った箇所の要約をのせる:

42:文系バカは話せば誠意が伝わると思っている。ややもすると中身のないのに押しつけをすることにもなる。知ってる不利も文系バカのコミュニケーションを優先した結果。

60:統計には平均値のほかにも中央値がある。平均値で判断するのは「文系バカ」(と著者が言うが、じっさんは単なる「バカ」だと思った)。

89:比喩ができないのは「理系バカ」。

95:「理系バカ」の自己優越的弊害から逃れる方法・・・そんなバカには近付かないこと。

199-200:たけしが算数を英語で勉強している話。暇を見つけてイギリスの小学校の算数の教科書を読んでいるとのこと。成功する人の影の努力を知って刺激をもらった。

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2016年05月18日

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日本の教育制度上、理系とか文系という選択はせざるを得ない。しかし、そこで生じてしまう選択科目。特に私立大学受験を目指した勉強では、極一部の科目しか勉強しないことになる。そして、大学に入った後も大した勉強をしないで済んでしまう。

勉強はしなければならないものではない。しかし、すれば豊かな生活やよりよい仕事に結びつく。それを知らない教育者が受験だけを目的に教えてしまっている現状がある。

やはり文理を両方学ぶことが重要だ。

現在の日本は文系が管理職で理系は労働者という構図がある。理系も管理職になれる力をつけなくてはならない。個人の中の文理のバランスはもちろんだが、社会の文理バランスも然り。

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2015年04月05日

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ネタバレ

日本人が必ず分けたがる理系と文系についてその最たる人間たちの主な特徴やこの分類の危惧を述べた作品。かなり極論な部分もあったが分類してすぐに思考停止してしまう日本は本当にまずいと思う

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2014年12月23日

Posted by ブクログ

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Eテレ「サイエンスZERO」解説のサイエンスライター竹内薫氏による、理系文系それぞれのあり方について書かれた本。
前半の内容は、
 文系…血液型占いを信じる。コミュニケーション能力を過信しすぎる。
 理系…新発売のメカ好き。相手が関心の無いことを延々と話す。
など、軽めのあるあるネタだが、後半は、理系の著者の立場から見た、マスコミ・政治家等の文系中心組織に対する不平不満(いかに科学関係のTV番組や書籍が軽んじられているかという話)。

今の時代の最先端学問では、経済学+数学、心理学+脳科学、考古学+物理化学のように、文理両分野の知識が必須になってきている。もしかしたら、現在の理系と文系の分類方法は見直すべきなのかもしれない。
とはいえ、多くの日本人はやっぱり自分が理系か文系かを考えて生活している気がする。
だから、この本で著者が最終的に言いたいことは、理系・文系の人間が自分の領域だけに閉じこもらずに、バランス良くお互いのスキルを身に付けようよ、ということ。

そのための具体的な方法は以下の5か条
(1)聞き上手になる
(2)文系の人は科学書を読んでみる
(3)理系の人はフィクションを読んでみる
(4)情報は鵜呑みにせず疑ってかかる
(5)身に付けた知識を人に話してみる

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2013年11月10日

Posted by ブクログ

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私、本書にも書いてあるような「数学の大嫌いな」典型的文系バカです。

「文系・理系の枠にとらわれてばかりじゃだめ」なんですね。言われてみればその通りです。読んでいてグッサグッサと胸に矢の刺さる思いでした。

学生、子供の理系離れに警鐘を鳴らす文章もあり。理系離れから生まれる日本の「モノづくり」の危機を提言する文章もあり。


個人的に読んでいて「おお!」と燃えたのは宇宙旅行に関する記述でした。すみません。SF好きなもので。
宇宙までの巨大軌道エレベータ。
完成したら、宇宙旅行が一気に実現可能になるかもしれません。

「宇宙に行ってどうすんの?何を観るの?何を食べて、何を楽しむの?」

という観光的な疑問はありますが、

「宇宙に行く」

というだけで価値がある。
いや、価値があると思う人は行くでしょうね~。
行きたくないですかだって。
アポロ11号の人類の大きな一歩みたいに。
宇宙で、無重力化で一歩足を進めて。
地球は青かったと呟いてみたいじゃないですか~。
地球が青いなんてことはもう有名ですし、周知の事実ですから「宇宙は黒かった」って言ってもいいかもしれないですけど。


超脱線。


理系文系、読んでいてお互いのネタにくすっと来たり。「へぇなるほどなぁ、そういうことか~」と、今まで知らなかった文系理系の話に興味が湧いたり、今まで知らなかったことを後悔するところもあるかもしれません。


面接帰りにぺら~~っと読んだ一冊でしたが、買って良かったと思います。

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2013年06月30日

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