【感想・ネタバレ】幸荘物語のレビュー

あらすじ

築三十三年、六畳一間、家賃は三万三千円也。吉祥寺幸荘には極貧ながらも明日を信じる若き芸術家たちが暮らしている。小説家志望の吉岡は二十四歳にして童貞。女性経験の無さからくる劣等感に苛まれ、悶々とした日々を過ごしている。ある日、知人から佐和子さんという女性を紹介される。どこか儚さを感じさせる彼女の美貌に、吉岡は一目惚れしてしまい……。行き場の無い熱情と、空回りする自意識。誰もが通過してきたあのほろ苦き日々。夢を信じ、走り続ける若者たちの熱き想いを綴った青春群像。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

冴えない小説家志望の童貞が、女性を知り、女性にはまって、精神的に突き抜ける様を描いた小説です。
著者の作品の多くは、性と暴力に満ち溢れていて、非情に刺激的です。
が、この作品ではその描写が大人しめで、著者の作品にはまった人間にはやや物足りません。
花村萬月の衝撃を感じるために、「ゲルマニウムの夜」や「鬱」を読むことをオススメします。
衝撃的過ぎてついていけない場合には戻って本書から入ってみてください。

0
2011年04月17日

購入済み

この作者にしてはおとなしめ

刺激的で過激な作品ばかりのこの作者にしては低刺激の作品。
しかし内蔵している反骨精神や破滅へのあこがれは健在。ややコミカルな文章のそこかしこにこの作者らしいフレーズを見つけ出すことができる。
しかし全体的な印象は、少しぼんやりしているな と感じた。

0
2022年11月08日

「小説」ランキング