あらすじ
ニィーニの森はさまざまな種族が集う不思議な森。満月に願えば湖の妖精が願いを叶えてくれる――。そこは、夢の世界。人間は動物に、動物は人間に、種族を変えて愛おしい生を共におくる。 鬼才・SHOOWAがボーイズラブの新境地を拓く! 不思議の森の住人たちを描いた切なく野性的な感動の人外BLファンタジー。
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SHOOWAさん人外ファンタジー!
ブタとカエルも、猫と狼も、兎も良かった…!
猫のココと狼のウルフのお話は悲しくてないちゃいました。
オーウェンと兎のタドタのお話はもっと読みたかったです!萌えた!
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2014/02/27
【好き】「不思議の森の住人たちを描いた感動の人外BLファンタジー」とオビに書いてあった通り、種族ごちゃまぜで平和に暮らすとか素敵☆とか思ってたら、3話目オーウェンの過去話が何気にシリアスで油断出来ないなぁこの作家さんと思う。 オーウェンの程良いロクデナシ加減は絶妙。 読み終わると1話のボンヤリした謎の答えが解って冒頭に戻って読み返したくなるというループな構成も上手い。 番外編、カブトムシの恋の余韻が◎。人間の方はどうなったんだろう? 内容でも構成でもループするものってどこか高次元の何かに支配されているような、正しい答えがあるようでないような、単なる歯車のひとつでしかない自分を感じてしまうが何故か力が抜けてホッとする。
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Shoowaの作品とは思わず、じんときそうだなー人と人外の恋とか身分違い最高!と思いながら買いました笑 はやり、ハズレない!
どの話もむちゃくちゃ好き。可愛くて、切ないけど、萌えもきっちり入れ込んであってBL読んでるって気がしたし....
で、肝心の中身です。一個目のオメット達はラストの好き!が見所(勝手に)にこめのココの話は大号泣...ウルフのココを大切な気持ち、守りたい気持ち、親心と恋心が溢れそうで零さない感じが好きでした...ココの我儘で大人になりきれてないからこそ本当に必要なものが分かってない感じも...うーん、いい。さんこめのカブト。前どっかでカブトムシBLまである...っていうの見た気がするけどコレだったのかな?ラストのウサ吉君の話は、一番shoowaさんだーって感じがしました。ギャグの入れ具合とか...なんかそんなところが...笑
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漫画であり、おとぎ話であり、無論BLであり、そして、戦争が起こる仕組みを描いたファンタジーでもある。宗教が違う、人種が違う、と言う戦争の事が描いてある本でもある。そして、愛について描いてある。こんな凄い作品がBLジャンルでくくられてしまうのが勿体ない。
ニィーニの森のウルフの話が胸に痛い…連載読んでた時も涙出た。ウルフのCVあんげんだし…(俺の中仕様)SHOOWAさんずるい。結構な確率で泣かされている。SHOOWAさんの作品に流れる雰囲気が、自分が10代~20代の頃に読んでいた少女漫画を否応なしに蘇らせてくれるもので、この感覚の上手い表現のしようがない…吉田秋生さんのファンタジー作品とか、きっちり覚えている訳ではないんだが、どうしても思い出してしまうんだよ…なんだろう、この感覚。あの頃のプチフラワーの系譜、と言ってしまえば単純に記号化できるんだが、デジャヴとはまた違うんだよなぁ…上手いこと言えない…
SHOOWAさんの描く黒髪タッパあり逞しい男子はどうしてもあんげんで脳内変換してしまうんだが『ニィーニの森』は音声化するの難しいかもしれんが、ウルフは初読み時からあんげんなんだよ…今日、万をじして再読して(連載時から涙腺ヤバ作品)、ウルフのココへの深い献身愛に泣きそうになったわ…休憩時間に読んでたから、喫煙室で号泣するわけはないので無論泣きはしないんだが、第2話目のウルフとココの話、心底切ないのにココの幸せだけ信じているウルフの姿見てると、哀しい恋を幾らしようとココは幸せに生きるよ、と思える希望がある話でもある。寓話的、と言ってしまうだけでは勿体ない。あんげんは「恋する無骨さ」で聴いてる者の感情移入をそそる役は『忘れないでいてくれ』等があるが、その生き様だけで多くを語らず、聴いてる者が思わず泣いちゃうような役って『僕の先輩』の三郎以外、意外にない気がするんだよね。こういう役こそ生きると思うんだよね。ウルフやってくれんか!!
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SHOOWAさんのシリアス物が大好物です。
独特の世界観なので、合う合わないがハッキリ分かれそうな気もしますが。
短編集のように単話完結していますが、実は1冊通しての繋がりがある作品です。
やはり切ないお話が良い!セリフや間の取り方が、読み手にキャラの心情を汲み取らせにくる感じがたまらないです。
小説でも読んでみたくなるので、ほんと不思議な世界観で好みに刺さります。
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一話の流れだとゆるめのほのぼのファンタジーかなー?と感じるけど、やっぱり捻ってこられました!これはこういう事だったのね~の二転三転、四転くらい。
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古本屋で表紙に一目惚れ。
前情報もなく中身の確認も一切せずに購入し、家で開いたらBLだったのでびっくりした、という一冊(笑)
BL作品を読むことは少ないのですが、最後まで楽しく読むことができました。
お話は、中心人物が異なる三部にわかれて進みます。
可愛らしく、癒されるお話が、カエルくんとうさみみくんの第一話。
恋か父性愛か、愛でつつまれたとても切ないお話が、猫くんと狼さんの第二話。
本ページの半分以上に渡り、現実世界にも通ずるような、生き方を考えさせられる少し重めのお話が、人間とうさぎ一族の第三話。
あらゆる視点からひとつの森を描いているのが面白かったです。
合間に挟まっている番外編は、擬人化されていないカブトムシのお話。
新鮮でした。
個人的には、丁寧に細かくカブトムシの構造が描かれているのが良かったです。
ジャンルはBLですが、むしろ男女カップルや百合が作中にあってもよさそうな世界観だと思いました。
生き方、愛、エゴ、人間と自然の共存、ちょっと哲学的かもしれないそういうことの大きな枠組みの中に、BLが紛れ込んでいるという印象でした。
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不思議の森の住人たちを描いた人外BLファンタジー。人間だったり、動物だったり、虫だったり…なんていうかSHOOWAさんの個性が詰まった1冊。1話目は軽めでかわいい印象で、カエルかわいいな、とか言ってたら、2話からやばいよね…。というか、2話やばいよね…。ウルフ…(´;ω;`)カブトムシの話も意外と好きです。
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じ、人外BLファンタジーだと…!?
と店頭で目を奪われて購入。冒険。
最初は世界観についていけないところもあったけど、読んでいくうちに深みが増していって、おもしろい!と思えるようになります。でも別に表紙はこの子じゃなくて良かったよね!主に出てきてるのウサギの子だよね!
カブトムシのBLはマジ新しかった。でも可愛かった。
ファンタジーBLなんて普段は読まないけど、これはストーリー的にもおもしろかったので挑戦してみて良かったです。素敵!
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SHOOWAさん異色の人外ファンタジー。イベリコのイメージからアホエロコメディ主体かと思われがちだけど、実はジン猫のような詩的で映画っぽい作品やknowbody knowsのアンドロイドとのシリアスな恋など切ないものも多い。
色んな短編が繋がりあって一つになる感じ。可愛い人外の絵柄で和むけれど、ただのほのぼのファンタジーに終わらせない仄暗さと風刺が所々に散りばめられてある。中でもウルフとココの話が一番切なくて好き。何度も読み返してはジワジワきてる。あからさまなBLではなく人間愛を描いた作品という方が適切かも。
装丁は絵本のような表紙カバーと紙の質感ともに素晴らしくて…こうゆう装丁があるから紙の本は止められない。
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「カブトムシBL」という噂を聞いて、購入後なかなか読めずにいた1冊。 自分的にトラウマっす、カブトムシ…( ;∀;)
まぁそれは番外編なので置いておいて、「満月の夜に妖精が願いを叶えてくれる」という不思議なニィーニの森のお話。 一見ここで平和に暮らしている可愛らしい動物たちにも、いまに辿り着くまでたくさんの出来事があった。 喜怒哀楽に溢れた一生は、誰にも『等しく不平等』にもたらされる。 その中で「いかに自分らしく幸せを求めて生きるか」という、いつの時代にも不変的に語られるテーマを描いたファンタジー作品。
ちょっと『あらしのよるに』を思い出してしまった。 あんな感じに、可愛さの中に世の不条理や真実を突き付ける強さを持っている。 中でもウルフからココへの愛に溢れた話は、涙なしには読めない。 無償の愛に本当の意味で気付くのは、失った後なのは何故なのかしら。
好き嫌いわかれそうな1冊だけど、ギャグからシリアスまで描くSHOOWAさんの懐の深さを垣間見れる作品。 BL枠にとどまらない、いつか広い世界へいってしまいそうな気配を感じた。
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「イベリコ豚」や「三ツ巴」の印象が強くて忘れていましたが、ハードで辛口なストーリーでも読ませる腕を持ってる方でしたね。
ファンタジーらしいクラシックな装丁です。見返し、扉、すごく凝ったデザインと材質でステキ。
「向日性」で見せた独特の世界観を、人外ファンタジーでも展開。一見ほのぼのしているようですが、読んでいるうちに次第に驚愕させられることに。
かわいい住人たちが生きる世界は、恋に笑ったり泣いたり平和に見えますが、実は人間と人外との種族間に争いが勃発していて殺戮が繰り返される苛酷な日常があります。でも、そこにはちゃんと愛も存在しています。
ニィーニの森は赤身の肉を食べると呪われてしまうが、満月の夜には妖精が現れ願いを叶えてくれる希望の場所。その森に切実な願い事を抱えたものたちがやって来ます。
第1話は豚と蛙、第2話は狼と猫科ハーフ、第3話は人間とウサギ族。話を追うごとに深く重い主題が見えてきます。
番外ではカブトムシの恋の話があって、そこには人間の♂同士の想いも絡んでいてかなり意表を突かれました。虫BLって業界初?
夢見るBLファンタジーとは異なっていて、テーマが重かったです。確かにBLなんだけど、それ以上に異種間紛争とか、憎しみの応酬とか、実世界の縮図みたいなものを突きつけられたような思いがします…
さらには、第2話のウルフとココの物語が思いのほか辛くて切なくて、涙が止まらなくなりました。年の差愛の極致でもあり、親や保護者の抱く愛情にも似ていて胸がつぶれそうになりました。
寿命があるのが生物の宿命ではあるものの、辛かったです。
とても考えさせられるものがある、深い作品でした。
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下くないSHOOWAさん!待ってた!!
色んな引き出し持ってますね…まあこれまでもその気はあったが。
ウルフの話がすごく好きでした。本当にちょっと泣いた。やっぱキラキラした話はいい。
カブトムシはせっかくだからもうちょっとリアルに描いてくれればなお良かったのに(笑)
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まさか泣くとは思ってなかったぞ…。
兎のタドタがかっこよくて、そら恋に落ちますわ。
ケモミミ萌え属性は持ってないので、萌え〜とかはないです。設定凝ってて面白いなあ。
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そこは、夢の世界。
人間は動物に、動物は人間に、
種族を変えて 愛おしい生を共におくる-- 。
「愛しのココ。
僕がいなくなって、悲しんでくれる君がいたら少しうれしい」
ニィーニの森は、さまざまな種族が集う不思議な森。
満月に願えば湖の妖精が願いを叶えてくれるーー。
[第1話]
人間とブタ、そしてカエル。
呪いを受けた〝君〟に恋をしてーー。
[第2話]
狼が育てたのは猫科のハーフ。
狼は見届けたい、愛し子を。
[番外・蛹の脚]
カブトムシの恋を描く異色作。
[第3話 前中高編]
殺し合う人間とウサギの一族。
種族を超え、男はウサギの青年に惹かれていく。
描き下ろし収録!
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久しぶりにファンタジーホモ読みました。
濡れ場、特にエロさはなし。
話の深み、も、特にないのでストレスを使うことなく読めました。あっさり味。
まぁ絵本みたいな感覚で読みました。
ストレスフリーホモ。
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▼あらすじ
そこは、夢の世界。
人間は動物に、動物は人間に、種族を変えて 愛おしい生を共におくる-- 。
「愛しのココ。僕がいなくなって、悲しんでくれる君がいたら少しうれしい」
ニィーニの森は、さまざまな種族が集う不思議な森。
満月に願えば湖の妖精が願いを叶えてくれるーー。
***
第一話、第ニ話まではテンポも良く、短いながらも綺麗にお話が纏まっていて面白いと感じたのですが一番話が長かった第三話のウサギ一族の話は個人的に趣味じゃなかったのか若干目が滑りました。
(番外のカブトムシは面白いと言うより新しかったです笑)
私が一番良いと思ったのは二話の人間になった狼(ウルフ)と猫科のハーフ(ココ)のお話です。
読み終わった後、切な過ぎて「続きは!?続きは無いのか!?」と半泣きでページを捲りましたが、こういうラストだと知り愕然。
ココへの深い愛情が窺えるウルフの切ないモノローグとじんわりと余韻が残るラストに正直、全部持って行かれました。
ただ、欲を言えば何か救いが欲しかったです。
やっぱり残されたココを思うと切なくて切なくて…。
とりあえず、この作品は二回は読むべきだと思います。
それからBL、と言えるほどBLらしい事をしていないというか、強いて言うならBLの香りがするレベルなので濃いBLが苦手と言う方にもお勧め出来るかと思います。
Posted by ブクログ
1話目からなかなか理解するのが大変でした。これが高尚なマンガってやつか・・・と思いながら読み進めていました。
自分と違うものを排除したがるいじめや戦争の基がかかれているのかなという気がしました。
読み返して理解を深めたい作品です。
Posted by ブクログ
世界観をつくるのがうまい人ではある。残念ながら絵とほわほわしたhappyendが合わなかった。表紙は素晴らしい。十代の頃ならはまったかもしれない。うさぎと人間以外の話が可愛らしすぎてBLじゃなくてもいいんじゃね?と思ってしまった。完全な好みの違いであり、それでもお話としては場面、場面が印象にのこる一冊でした。