【感想・ネタバレ】共犯マジックのレビュー

あらすじ

人の不幸のみを予言する謎の占い書《フォーチュンブック》。偶然入手した七人の男女は、運命の黒い糸に絡めとられたかのように、それぞれの犯罪に手を染める。錯綜する物語は、やがて驚愕の最終話へ。連作ミステリーの到達点を示す傑作長篇。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

いやー面白かった。連作短編集のような長編のような。人の不幸のみを予言する「フォーチュンブック」をめぐる人たちの話。そこに帝銀事件、三億円事件、グリコ・森永事件が絡んでいく。人物相関図を描きたくなるほど入り組んでるけど、それなりについていけるし、やっぱ実在の事件と絡むのがとても面白い。今もって真相は分からないんだもんな。

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2011年12月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「フォーチュンブック」読んでみたい…でも怖い。
三億円事件とか、グリコ・森永事件とか、実際の事件をこうやってからませるミステリはすごい。購入者と店員が1つ1つの話にどうつながっているのか、最後に分かって面白かった。

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2018年01月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

本屋でPOPに惹かれて手に取った一冊。
いやはや予想外に面白かった!これだから本屋徘徊はやめられない(^_^)

災厄のみを予言するという「フォーチュンブック」が若者の間で爆発的にヒット、その影響で自殺者が多発したことからついには発売禁止にまで至り、社会現象となっていた。
そんな中ある書店でたまたま同じ日にフォーチュンブックを手に入れた7人の男女、運命の黒い糸に導かれるように彼らはそれぞれの犯罪に手を染めて行くのだった。

帝銀事件、グリコ森永事件、3億円事件など…昭和の事件史を勉強したいと思える内容でした。
この作家さんは初めてでしたが、連作短編を全部読むと長編ミステリーになるという作風のようで、最初の方に出てきた人間の名前を忘れて何度読み返したことか。。
あ、あの人とあの人がここで繋がってこうなったのね!みたいな種明かしの最終章はもうちょいじっくり読みたかったです。乙黒の犯行動機もあんまりしっくり来なかったし。

もう一度読んだら面白いかも。
とにかくびっくりするくらいみんな不幸!苦笑

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2014年05月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

共犯マジックは,フォーチュンブックというこの世に起こりうる全ての不幸と災いを予言するための本の存在がミッシングリングとなっている連作短編集である。
長野県松本市内の書店で売られていたフォーチュンブックを購入した6人の人間と,フォーチュンブックを手に入れたその書店の店員。これら7人の人間が複雑に絡み合う作品となっている。
6つの短編は,それぞれで事件が発生し,解決が存在している。それでいて,これらの短編には,主人公となる人物だけでなく脇役として,フォーチュンブックにまつわる人物が登場している。そして,これらの短編を時系列で並び替えると,一つの犯罪をめぐる物語が浮かび上がってくるのである。
フォーチュンブックを手に入れたことで,東京に出た書店の店員である蜷川鉄治。蜷川鉄治は,フォーチュンブックを手に入れることができなかった大学生風の男木津修平,フォーチュンブックを購入した中年男である乙黒嘉吉と三億円事件を起こす。この三億円事件の存在が,隠されたもう一つのミッシングリングとなっている。
フォーチュンブックと三億円事件の二つで,それぞれの短編は一つの作品として繋がり,あたかも一つの長編の一部でもあるかのように読むことができるのだ。
この部分が評価されているのか,共犯マジックは,玄人の評価が非常に高く,短編の名手である北森鴻の最高傑作とも言われている。
しかし,個人的には共犯マジックはそこまで好きな作品ではない。個々の短編の出来がイマイチだと感じる点と,北森鴻にしてはプロットがすっきりしていて,どこか物足りないのだ。北森鴻らしく,もっとサービス精神を発揮し,もうひとひねりしてほしかったのである。そういうわけで,★4に近いのだけど,★3としたい。

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2015年09月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読みながらぞわぞわゾクゾク。
フォーチュンブック、実際に手にできたら…自分の運勢くらいは占っちゃいそう。
今の時代ならきっと、ネットで爆発的に広まってえらいこっちゃだろうなぁ。

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2013年09月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ちょっと荒い感じがするが、グリコ・森永時間等、
有名な事件を謎の占い書を軸に繋げていて、
連作のようだが一気に読ませる。

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2012年04月01日

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