あらすじ
古来、観月と日本建築は深く結びついていた――。敗者のシンボルか? 滅びの美か? 研究着手から15年。桂離宮、銀閣寺、伏見城を中心に、秘められた数奇なドラマを読む。
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Posted by ブクログ
[ 内容 ]
古来、観月と日本建築は深く結びついていた―。
なかでも、八条宮智仁親王によって創建され、「日本の美のシンボル」と称される桂離宮、斜陽の将軍・足利義政が晩年の情熱のすべてを傾けた銀閣寺、豊臣秀吉が「不死身」を祈って造った伏見城を語る上で、月の存在を無視することはできない。
日本文化に重要な痕跡を残した彼らは、どんな月を眺めていたのだろうか。
敗者のシンボルか?
滅びの美か?
月に翻弄された数奇なドラマがここにある。
[ 目次 ]
第1章 桂離宮―月を仕掛けた建築(桂の地と月 さまざまな観月への配慮 ほか)
第2章 観月と日本建築(義満・義政と世阿弥 幽玄美のルーツ・西行の月 ほか)
第3章 勝者と敗者のシンボル(桂離宮と東照宮 勝者の象徴と敗者の象徴 ほか)
第4章 伏見城―豊臣秀吉の死の不安(たび重なる身内の死と朝鮮出兵 月と狂気 ほか)
第5章 銀閣寺―足利義政の孤独、月への逃避(銀閣寺の紅葉が美しい理由 月への逃避 ほか)
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