【感想・ネタバレ】恋する西洋美術史のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2013年11月24日

美術館で何も考えずにぼーっと観るのもいいけど、絵にまつわる物語を聞くのが好きなので美術館に行くと音声ガイドは絶対つける!

論文の引用があったりして、濃い内容だけど音声ガイドを聞いているみたいに、とても読みやすい。

愛や死ということが芸術や人生を動かす。これらは自分の思い通りにならない。娼婦や不倫...続きを読む、不釣り合いの結婚など、ドロドロな話が多かったけど、“おわりに”で取り上げられた「エロイーズとアベラール」の話がロマンティックでよかった。

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Posted by ブクログ 2011年12月11日

大学教授の著書。授業が面白いから読んだ。
先生は中学の頃、絵画の女性に恋をしていたらしい、変態だ。
高等な二次元愛、間違いなく変態。

でもなんとなくその気持ちもわかる、なんとなく。

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

絵を見るのは好きだけど、西洋美術にひそむキリスト教や神話についての素養がないので、もどかしくなることが多い。で、西洋美術史の本をぱらぱらと見たりしても、当たり前ながら頻出するカタカナの氾濫で頭が混乱することたびたびだった私。そんな私にとってこの「恋する西洋美術史」はパーフェクトな本だった。
この本は...続きを読む肩ひじの張らない入門書として最高だと思う。正しい美術史の知識が見え隠れしながらも、寝転がって読めるような軽妙な文章ですいすい楽しく読める。
有名な絵が多く採録されているのも◎。そして池上先生の悶々とした思春期の青い思い出話もほほえましい。
本当に最後まで興味深く読めた新書だった。が、中ほどの章(秘められた愛、禁じられた愛)は章の名前でも推測できるように直截的な絵が掲載されている。もちろん見る分にはちっとも平気な範囲ですが、電車の中で読むにはややためらわれました。
絵画鑑賞上級者には物足りないかもしれないけれど、絵は好きだけど、絵のモチーフの意味はイマイチわからないという人はマストバイです。犬やら鳩やら兎にも意味があったのですねぇ。

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Posted by ブクログ 2011年11月15日

恋愛という観点から美術史を説いた本。
ピカソとかロダンの恋愛話とその時期の作品の対比が面白い。芸術家の恋愛話ってロマンチックですき。
私は美術詳しくないので、直感的にブーシェとかフラゴナールの厚塗りしてますって感じの肌の描き方がとても可愛くてすきだったんだけど、だいすきな「ブランコ」が取り上げられて...続きを読むてうれしかった。美術史上は評価低くても、お部屋に飾るなら絶対ああいう絵がいいです。
挿絵全部カラーならもっと良かったです。美の巨人見たくなったー!

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Posted by ブクログ 2011年04月09日

[ 内容 ]
恋愛―それは人類の長い歴史を通じて、私たちの人生にとって常に重要なものであり続けた。
画家たちの恋愛事情、奔放な性的エピソードに溢れた神話、人類の恋愛の諸相を捉えた、新しい角度からの西洋美術史。

[ 目次 ]
第1章 恋する画家たち
第2章 愛の神話
第3章 愛のかけひき
第4章 結...続きを読む婚―誓われた愛
第5章 秘められた愛
第6章 禁じられた愛
第7章 愛の終わり

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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Posted by ブクログ 2010年11月17日

絵画に出てくるアイコンの説明あり。絵画を通して西洋の歴史、文化が勉強できた。絵を見るのは好きなんだけど理解はしていなかったので私には丁度よかった。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

恋になやむのは、神も人もおなじ。
純愛にはじまり、結婚。そして…?
それでも皆、恋をする。
さまざまな観点から絵画を読み解く名著。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年03月29日

よく見る神話のエピソードが復習できたり、時代時代の風俗・文化が解説されていて楽しみながら読めた。著者にもナゼだか好感が持てた。090331

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年01月21日

いやあ、面白かったです。絵画と西洋文化史とを絶妙につなぐ本作。しかもテーマは恋愛。

読後、絵画の豊潤さに思いを致しました。

・・・
で、陳腐に思ったこと。
「絵画って、歴史を綴るなあ」と。

洞窟で暮らす人々の生活を写すところに始まり、キリスト教の宗教画として機能したり。ルネサンス期にはキリスト...続きを読む教以前のギリシア文化を描いたり、より世俗化したタッチでの聖人画や聖書の題材を描くなどしたり。パトロンの肖像画を描いたり。更には絵画(とそのパトロン)がより一般化したことによりブリューゲルらが農村の風俗を残すようになったり。

・・・
そう、何か知らんけど、妙に感心してしまったのです。

「絵画、深いじゃないか」と。

単なる美醜で見る。これもまた良いでしょう。でも、それだけに留まらないのです!

その作品の中に新たな技術を見出したり、あるいは全体の構図から寓意を見出したり、描きこまれるアイテムから聖人を特定したり。つまり、描きこまれたアイテム一つ一つを繙くと、そこには多くの意味が込められているわけです。ぞくぞくしませんか?

時に人はそれを「うんちく」と言って揶揄します。が、一定数の中高年のおじさんにはこれは蜜の味です。そして実際、端々に潜む意味・意義を教える本作、私には面白く感じました。

で、本作はそういうことを丁寧に教えてくれる作品であった、ということです!

・・・
ということで池上氏の西洋美術史の本でした。

絵の話ではありますが、習俗・風俗の話、作家の話、西洋史(文化史、宗教史、政治史)、ギリシア神話、新約聖書・旧約聖書など、色々な話が分かっていて初めて十全に楽しめる世界だと感じました。

池上氏の解説により、やっとこその一端を垣間見ただけですが、知の蓄積・集積、まさに歴史を感じた一作です。

中高年の歴史好きには激しくお勧めできる作品かと思います。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年06月04日

ルノワールの言葉は作品そのものを表していて感動した。年月を経ても変わらない、夫人に向けられた柔らかくあたたかい視線を感じるようだった。
「恋する」と名付けられていて軽い気持ちで読み始めたが、ドロドロとした実情も多く語られていた。

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Posted by ブクログ 2011年08月29日

「西洋画」が苦手だった私。現代美術はある程度解釈の仕方を観る側にゆだねてくれている感じがある一方で、西洋画は「観るルール」だとか「正しい解釈」が存在しているというイメージから。恋愛という身近なキーワードで西洋美術史をひもといていくというこの本を読めば、少しでも理解が深まるだろうか、という期待から購入...続きを読む
読んで思ったのは、昔の人も、昔の神様も、性にまつわるあれこれに翻弄されていたんだなあということ。現代の自分たちと何ら変わりなく。ただそこに時代背景の違いが顕著に表れていて、そのギャップが面白い。
現代には性の記録や妄想を、あんなにはっきりとキャンバスに残している画家はいるんだろうか?未来の人にもこんなシンパシーを感じてもらうために、ぜひ取り組んでいただきたいものです。
たぶん同じシリーズで、食事から西洋美術史を見るというものもあったので、次はそれを読みたい。

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Posted by ブクログ 2011年06月20日

恋愛を画題にした名画にまつわるお話。
新書であるからして、それほど体系だった感じではなく、エピソード的。絵画から紐解く(あるいは垣間見る)西洋性愛史、といった趣き。

前半は比較的お行儀よい印象だが、後半は肉食系色恋のすさまじさの片鱗も漂わせる。
巻末の参考文献が親切だ。奥深そうな分野であるし、この...続きを読む森に入りたくなったら、こうした文献が手引きになるのだろう。

*新書なので仕方ないとは思うのだが、絵が小さくて、白黒のものがほとんどなのが残念。「画面右端にこれこれこういう男がこんな表情をしていて・・・」って言われてもわかりません、先生。こういうのは、大教室でスクリーンにスライドを大きく映しつつ講義してもらえばよいのかもなぁとちょっと思った。

*巻頭の『ピュグマリオンとガラテア』(ジャン・レオン・レジーム)が好きだ。ニューヨーク・メトロポリタン美術館にあるらしい。

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Posted by ブクログ 2009年10月31日

美術作品というのは、改めて思うと、
ともかくたくさん絵画などみて、そこで、「訳のわからないすばらしさ」を感じるときが、いつかおとずれ、そこから、「訳のわからない何か」と問われて、いろいろと歴史、技法、コンセプトを知りたくなる・・・というところまで、ともかく、作品を見続ければ良いんじゃないかを思う。浴...続きを読むびるように。話はそれからだ。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

西洋美術史というか、

『絵画を通して学ぶ西洋文化史』

といったほうが適している内容だと思った。


私はギリシャ神話とか世界史には興味が無いんだなーと実感した。。
でも昔の思想や出来事が今の美術に与える影響って大きいし、強制的に詰め込まなきゃいけないのかもしれぬ。

「接吻」をテーマにした絵画を...続きを読む何作か考察している部分で、最後の1作として紹介されていたマグリットの《恋人たち》が衝撃だった!
布で顔を覆った二人の男女がキスしていて、昔にはなかったキスの「匿名性と、その盲目性」を象徴しているんだそう!!
「唇は直接触れることなく、ただ行為としての、ただ形式としてのキスだけが描かれている」。。。
確かに、現代は軽い気持ちでキスする人が多いと思う。私も流されてしちゃったことが多々あるし(/_;)
キスの神聖性が薄れてきているのは確かだと思う。
まさに、「キスの美術史の最期を飾るにふさわしい作品」です!!!!!

***

ダンビーの《愛の絶望》は見た瞬間にぐっと引き込まれた。
女本位に描かれている作品がやっぱり好き。
実物を見てみたいなぁ。

***

あと、フュースリっていう画家の《男と三人の女たち》っていう作品は…刺激的すぎでした。刺激っていうか吐き気が…笑
ただ、「ここでは男性は自主性を持たず、女たちのなすがままである。彼は奉仕を強いられ、その報酬として快感が与えられる。」という解説にはなるほどと思った。
ふとボーヴォワールの『第二の性』に「絶頂の快感を経験しないで死ぬ女は多い。しかし、男にとって快楽は求めれば必ず到達できるものである。」って書いてあったのを思い出した。たしか女性の9割がイケないまま人生を終えるんだっけ。
自分だけイッちゃう分、女の人をいたわれってことなのかしら。。
ともかく、私は女性をファム・ファタール(※)として扱ってくれる男の人が好きですっ

※男の運命を握る女。男を破滅し、堕落させる。

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

とてもおもしろかった。やっぱり西洋美術を知るには、キリスト教やローマ・ギリシャ神話を知らないと分からないなぁと感じた。でも、そういうのを1つずつ知って行くのも楽しいですよね。関係ないけど、なかなか直接的な表現も多くて、人の多い電車の中で読むのはちょっと恥ずかしかった。

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