あらすじ
父が横領罪で捕まって一家離散、陽介が札幌の養護施設“魴ぼう舎(ほうぼうしゃ)”に移って二年が経つ。中学三年の陽介と施設の仲間たちは高校進学を前に、将来を見据えてそれぞれの選択を下すことになり――(「おれたちの青空」)。表題作のほか、魴ぼう舎を運営する恵子おばさんの若かりし日を描いた「あたしのいい人」、陽介の相方でスポーツ万能の卓也目線で語られる「小石のように」の二作品を収録。話題の青春小説。
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Posted by ブクログ
「おれのおばさん」の続編ですが、短編式で3作収録されています。
主人公は父親の逮捕が原因で養護施設に預けられるが、そこで多くの事を学んで成長していく。
今回は養護施設を立ち上げた「おばさん」の話と、主人公の仲間の過去と成長の話と、主人公のその後を描いていて、内容は感動もあるが、短編だけにあまり満足感が得られなかった気がします。
これの続編も出ているのでそちらも読みたいと思っています。
最後に、施設と言うと暗いイメージが多いと思うのですが、こちらは愛情あふれる施設(実際にそういうところがあるかはわからないが)で、そういう場所がたくさん存在すれば救われる人がたくさんいるだろうと祈る気持ちと希望が湧いてきました。