あらすじ
1999年、ミネアポリスの超高級ホテルに米国を代表する加工食品大手の首脳が極秘で会合を開いた。コカ・コーラ、ネスレ、ナビスコ、クラフト・・・。会合の目的は、「肥満や生活習慣病の急増と加工食品」だった。砂糖、塩、油がたっぷりの加工食品が原因になっていることはあきらかで、今のうちに手を打たないと集団訴訟のターゲットになりかねない。
表面上は、「ヘルシー」「ローカロリー」を謳いながら、健康を度外視して売れる商品を作り続けなければならない食品企業の実態と内幕を、ピュリッツァー賞受賞記者ならではのきめ細かい調査取材によって暴くとともに、加工食品の罠からどのように身を守れば良いかを消費者に説く。
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Posted by ブクログ
砂糖・脂肪・塩分について、アメリカの食品会社がどのように消費者が好む製品を作るか、その結果どうなったかが詳細な資料とインタビューを元に書かれている。読んでいて糖分(特に清涼飲料水)の恐ろしさを感じたが、読んでいる内にコーラが飲みたくなりました。
Posted by ブクログ
肥満の人へ朗報!デブはあなたのせいじゃない…らしい。砂糖・塩・脂肪、これらの新兵器で人々を殺戮する…。
スーパー・サイズ・ミーとかアメ公の食糧問題を取り上げたジャーナリズム作品はあるが、これもそんなん。
これからの世の中、金のないやつはアメ公のような食事しかできなくなる。国産の高栄養価の本当の食材に遭えるのは富裕層のみになってしまうだろう。
金のないやつは、生活保護のみの収入で、工業製品の食品で不健康な生活を強いられ、食品メーカーと医療メーカーに金が流れていく全自動送金システムが完成するのだ。
こわい。
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p444 ラボ
アメリカの巨大食品企業はラボを構えている。『チャーリーのチョコレート工場』はリアルなのである。
そこで何が研究されているかというと、「砂糖を減らすためにより甘いものを探す」「脂肪分をより一層感じられる添加物を探す」
頭おかしい。
p455 肥満税
アメリカでは「肥満税」なるものが現実味を帯びているらしい。やばい。
筆者は、肥満税が消費者に課せられる不合理を言っているが、そもそもやばい。
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なんか、もう、ヤバいとしか言いようがない。
アメリカの生活保護者(アメリカだけでないだろうが)はもはや消費するだけの機械でしかない。
未来は真っ暗。