作品一覧
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4.01巻2,200円 (税込)1999年、ミネアポリスの超高級ホテルに米国を代表する加工食品大手の首脳が極秘で会合を開いた。コカ・コーラ、ネスレ、ナビスコ、クラフト・・・。会合の目的は、「肥満や生活習慣病の急増と加工食品」だった。砂糖、塩、油がたっぷりの加工食品が原因になっていることはあきらかで、今のうちに手を打たないと集団訴訟のターゲットになりかねない。 表面上は、「ヘルシー」「ローカロリー」を謳いながら、健康を度外視して売れる商品を作り続けなければならない食品企業の実態と内幕を、ピュリッツァー賞受賞記者ならではのきめ細かい調査取材によって暴くとともに、加工食品の罠からどのように身を守れば良いかを消費者に説く。
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3.7雑誌『エスクァイア』の編集者である著者は、家族とバカンスのため海外旅行中、突然肺炎を発症し、現地の病院に緊急入院。ベッドの上で「世界で一番ヘルシーになる」と決意する。帰国後、早速リサーチ活動を行い、ピックアップした最新の健康法(いずれも科学的なエビデンスがあるもの)のリストは53ページに及んだ。実体験派ジャーナリストが挑んだ2年にわたる超健康プロジェクトの結末はいかに…。 100以上の最新健康法の勘所や、健康情報の洪水に惑わされないための科学的な知識や鑑別眼を、ユーモアあふれる文章を通じて楽しく身につけることができます。健康診断で「要再検査」が心配な中年男女の方、必読の1冊!
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
原題はSALT,SUGAR,FAT。これを「フードトラップ 食品に仕掛けられた至福の罠」と訳した出版社はやるなぁ。
原題にある糖分、脂肪分、塩分は日々の生活に不可欠であるのは認める。美味しいと感じる理由もわかっているつもりだ。しかも安く、互いに補完関係にあるという。
この本を通じて感じたことは大きく3点。
①単なる警鐘本ではなく、企業の言い分もしっかりと触れた上で批判的な考察をするジャーナリズムとはかくあるべしという骨太の本。ニューヨークタイムズの記者が問いをしっかり立てて裏側も取材して書いていて、本編で465ページにもなるわけである。ちゃんと企業の広報が対応して、塩がないといかに食べ物が食 -
Posted by ブクログ
アメリカっちゅー国はコワイよの~
なんせ、国民よりも利益の方が需要っていうんだから~
「SALT」「SUGAR」「FAT」
この3つを制するものは全てを制す!
アメリカの食品業界においてこの3つこそが食品の売り上げを決める要素と言っても過言ではないのだとか。
砂糖の甘みが増せば増すほど脳は快感を感じ
油は人間の体がリミッターなく求めてしまうもので
塩は全ての生き物が細胞レベルで要求するもの
砂糖をもっと入れろ!
将来大きな消費者になる子供たちの脳に甘さをすり込め
油をたっぷり使った食品を手軽さをうりにして主婦に売れ
塩化ナトリウムが問題なら塩化カリウムでごまかせ!
みたいな国民の健康 -
Posted by ブクログ
アメリカのジャーナリストの力強い調査と追求力は
眼を見張るものがある。渾身の筆圧が感じられる。
アメリカだからできるのだろうか。
徹底したインタビュー。
必要な文献の調査。そして、内部文書まであたる。
日本では、このようなジャーナリストが
育たないような気がしてならない。
なぜなのだろう。
砂糖、脂肪、塩は 『美味しい』を形づくる。
どんどん食べさせ、どんどんのませるには
どうしたらいいのか?
それを 食品企業は 徹底した 研究をして
戦略とマーケティングを行ない
そして 広告宣伝 によって ターゲットを陥落させる。
企業の論理は 収益獲得に徹底してこそ
はじめて 生き延びるが
そのこと