【感想・ネタバレ】成熟日本への進路 ――「成長論」から「分配論」へのレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2012年01月03日

日本は成長フェーズが終わり、成熟フェーズに入った。だから、経済成長を求めるのではなく、「国民全員に医・食・住を保障する」という分配論を国のビジョンに設定する。そのために、産業構造の変化から官僚組織の構造改革までこの本では提言しています。

やり方の方法論は、私自身ももっと考えたいと思いますが、著者が...続きを読む提唱する国のビジョンや「成長フェーズが終わり、成熟フェーズに入った」という多大なデータを元にした主張は唸るものがありました。

そして、今この国を変えるのは、誰でもない国民一人一人の意識であるというまとめもたまらなく好きです(笑)

もっと多くの人に読んでほしい本です。

0

Posted by ブクログ 2012年01月08日

政治の本のレビューははっきり言ってかなり勇気がいる。自分より知識のある人たちが喧々諤々してる中で意見を表明すれば、たちまち袋叩きにあるリスクが常があるからだ。

それでもこの本については一筆書きたいと感じる。それは、この本は強者による弱者の為の本だからだと思う。

(書きかけ)

0

Posted by ブクログ 2011年06月28日

もう成長率を望んだ国づくりの時代は終わった。次は富める者と そうでない者との間での、富の再分配がこの国を形作り鍵となる…新しい日本の形を考えるためのヒントが 淡々と示されています。

0

Posted by ブクログ 2011年03月16日

本書は、日本が成長フェーズから成熟フェーズに入ったことの証明からはじまり、経済政策の転換、官僚機構の改革へと話が及んでいる。それぞれ具体的な数字やグラフによって根拠が示されているため、説得力があるし話も分かりやすい。内容は非常に読み応えがあり、知的刺激に溢れた作品となっている。

特に最終章の「しく...続きを読むみの改革」は示唆に富む内容となっている。難攻不落な官僚機構の仕組みや、それを支えるメディアの不見識などに言及し、改革の方法まで具体的に述べている。例えば民主党の例を挙げ、意欲的かつ真っ当なヴィジョンと政策も持って政権与党になったが、それを実行するための体制としくみが戦略的でなかったために、官僚の手のひらで踊らされる結果となってしまったと考察している。国民の支持率も官僚の思惑通りに動くと考えると、かなり怖い気がするので、国民一人一人が正しい情報を見る目を養わなければならないと実感した。そのためにはやはりメディアが変わることが重要なのだろうと思う。どの新聞やニュースを見ても同じような意見ばかりという状況を打破して欲しい限りである。

タイトルは堅いものの、話の構成が上手く、各章のはじまりに前章までのまとめが掲載されているなど、読み手を意識した編集がなされており、実に読みやすく構成されている。主張は実に明快で、少なくとも僕には、妥当性がある意見だと感じられた。一読の価値は必ずあると思うので、多くの人のお勧めしたい一冊となっている。

0

Posted by ブクログ 2011年02月13日

日本の経済は労働人口・時間、貯蓄率、労働生産性どれをとっても減少している。よって経済成長は無いと一刀両断した上で社会福祉の充実を提言するも、企業には徹底した自由競争を求めます。また、社会福祉には財源の裏付けが必須ですが、消費税の増税と並んで提案されている金融資産課税はゲゼルの自由貨幣にも通じる考え方...続きを読むで、偏在しているお金を回すには妙案かと、禿同な思いを感じた一冊でした。

0

Posted by ブクログ 2011年05月28日

最高に面白かった。

前半は、成熟社会となった日本のこれからのビジョン。
後半は、それを達成する為にはどうすればいいのか。

論理建てた説明で、最初から最後まで無駄が無く、興味が途切れなかった。

政治への不信感は、総理大臣のリーダーシップの無さに感じていたが、この本を読んで誰が総理大臣になっても、...続きを読むこのままの体制では変わらないことがわかった。

どの政治家もこの本に書いてることぐらい分っているだろうから、官僚の首根っこを抑えつける強い政治家と、国民を正義の方向に導くマスメディアの登場に期待したい。

0

Posted by ブクログ 2010年12月12日

日本が、国民の誰もが医食住を保障される国にするための、するどい戦略が分析的に書かれている。

まず、今の日本は成長から、成熟ステージに移行した事実を経済指標から明確にして、今後の戦略を説明している。

第一歩は、従来の成長戦略と景気対策一辺倒の公共財として経済政策からの脱却からはじまる。そして、分配...続きを読む論を軸にした経済政策に転換して、国民全員に手厚い社会保障を公共財として提供する。その際の財源は、富めるものへの増税で30兆円規模でおこない、同時に歪められた財政構造と非合理的な政策を正す必要がある。
経済政策は、医療介護産業の規制を緩和して伸ばすのと、外貨獲得のために、付加価値が高い産業を伸ばす必要性がある。

話しは飛ぶが、これらを実現するには、現在の官僚体制と特別会計を抜本的に見直す必要がある。

0

Posted by ブクログ 2010年09月11日

著者、波頭亮さんには、1990年代、
何度も取材でお話を聞きました。

この本の波頭さんの「成熟」ぶりには、
驚嘆しつつ、共感します。

ぜひ、お読みください。

0

Posted by ブクログ 2010年06月17日

頭が良い人というのはこういう人のことを言うんだろう。

ここまで明快に理路整然と現在の日本の状況とあるべき姿を論じた人を知らない。

知識をひけらかすか、ためにする議論か、ちょっと難しいことを言って煙に巻くか、まったく全体像を捉えていない人が多い中。

物事をわかりやすく納得感を持って伝える能力は、...続きを読む人を動かす上でも最も重要な能力だと思うが、この人はその能力がずば抜けている。そしてその背景には全体から部分へ、MECEといった原則を踏まえていることにある。

0

Posted by ブクログ 2019年08月12日

貧困率・・・日本は高い

今後、外貨を稼ぐ産業→ハイテク型環境関連
1.太陽光発電
2.原子力発電
3.水処理関連

デンマーク・・・国民が幸せと感じる国
くしくもW杯予選リーグで圧勝したが・・・

アメリカとデンマークの共通点
1.教育への投資が世界トップ水準
2.労働者を解雇しやすい

国民の負...続きを読む担(税)・・・参院選挙、国民の審判。

官僚機構・・・軍隊よりも強固な組織。

0

Posted by ブクログ 2017年09月29日

成長戦略を捨てて成熟した社会の有り様を確立すること、その具体的な中身として弱肉強食でない共生型社会を築くこと、その為には増税やむ無しと言うビジョンの方向性は賛成である。なぜこのような構想が政治家から語られないのだろうか。詰まる所、我々有権者がそういう将来ビジョンよりも目先の景気対策とか減税とかにしか...続きを読む興味がなく、票にならないからだ。政治家の質は有権者の質を超えられない。世の中が良くならないのは自業自得である。

ただ各論では少々異論がある。まず安心を得るための条件として医食住を挙げているが、人はパンのみにて生きるにあらず、医『職』住が重要ではないか?死なない程度に生き永らえても幸せとは言えないだろう。そうなると解雇の自由化は本当に目指すべき社会なのか?来月の自分の居場所も定かでない派遣的な働き方で幸せな人生を送れるものだろうか?

これに関してデンマークの例を引いているが、人口が兵庫県と同程度の小国と日本で同じ政策が成り立つとは思えない。規制緩和と高福祉という、小さな政府と大きな政府の政策を同時に推進することが日本のような大国で可能なのか?議論が粗すぎる。

また外貨獲得産業の例として、太陽電池、原発、水処理を挙げている時点で先見性のなさを露呈してしまっている。執筆時には有望市場に見えたのだろうが、時の審判は残酷である。おまけにモジュール型製品の代表であるEVに至っては産業政策に対する見識もセンスもないことが見て取れる。

官僚に対しても見方が一方的に過ぎ、バカっぽい陰謀論みたいで全面的に信用できない。国の政策は外交を含めて過去からの一貫性と整合性が重要である。時の政権次第でコロコロ方針が変わっては堪らない。その意味で専門性を以て長期的に政策を実行できる行政主導の方が政治主導より相当マシである。政治主導は民主政権で懲り懲りと言うのが普通の国民の実感だろう。

と、細かなところには賛同できないが、とにかく成熟社会のビジョンを提示したことは大いに評価できる。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年02月03日

「バカにできない精神論」
『成熟日本への進路』読み終わり[1月9冊目]

お勧めいただいた本。

日本に競争力がないのは、

産業構造をシフトさせられないから。

その理由は、

チャレンジが失敗した時の恐れだと考えてる筆者は、

最低限の所得を保障することで、

新分野へのチャレンジも、起業も積極...続きを読む的になるのではないかという。

色々思うところはあるけど、とりあえず。


最後は精神論になるのは仕方ない。

再チャレンジのために、

「給料ゼロでも、生活できるようにお金あげます!」と言われても、

再チャレンジの意思がなくてはただの"ヒモ"量産機になり下がる。

それに、企業の重役さんとか、もしいまの生活水準が高かったら、

その生活を投げうってまで挑戦したいという気持ちが出てくるかはわからない。

本当、最後は、自らの信念と、名誉欲に賭けるしかない。

精神論とか言われてバカにされるけど、

社会保障見たいな物はいろんな面からみられる分、

特定の面から見てほしかったら、精神論しかない。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年07月11日

成熟フェーズに入った社会においては強引に経済成長を促進するために公共事業を繰り出すのは老人に霜降りステーキを無理やり食べさせるようなもの。いまさら背が伸びたり筋肉がついたりはしない。1990年代後半から明らかにGDPはゼロ成長。成熟化フェーズに入ったといってよい。一人あたりGDPについては1995年...続きを読む、日本が先進国の中でダントツのトップであったのが1995年以降まったく振るわず、現在は米独英仏すべてに抜かれてしまった。麻生内閣が行った75兆円という大判振る舞いによって日本が経済成長路線に乗れたかというと今も後遺症の真っ只中。結局は経済成長を目的にした政策を実行しても産業構造のバランスを崩し財政赤字ばかりを積み上げるだけであった。最大の失敗は、経済成長を促進する役割を果たしてきた土木建設業が経済を支援する機能を喪失したにもかかわらず90年代以降も経済政策の中での主役の座を降りなかったことである。コンクリートからヒトへはその意味で完全に正しい。但し、効果のない経済政策をとるくらいであれば、成長戦略はいらないとした方がまだましである。これからは成熟化社会を認識したうえで、外貨を稼ぐ国際競争力をもつ高付加価値型輸出産業の育成することが肝要である。外貨を稼げる産業としてはハイテク型環境関連が本命である。他方、成熟化社会の主力産業となりうる内需産業として医療介護産業も育成する。内需型産業は輸出産業にくらべ需要が安定しており、大量の雇用を創出する。平成2年から始まった日本の好景気は企業の収益は好調であっても失業者を減少させていない。企業は無駄を省くことによって競争力を高めたが、省かれた無駄とは実は労働者である。ところで、自分は幸せであると回答した人の割合が世界で最も高いデンマークは手厚い社会保障と市場メカニズムの効率を上手く両立させることで高いパフォーマンスを実現させている。高福祉だからこそ自由経済を実現している。日本はデンマークから目指す政策、そして政策を実行するための戦略と新しい社会のしくみを模索していくべきである。終章では政策断行のため、まず乗り越えなければならない官僚機構改革について述べている。自分たちのやりたいことに対する凄まじい実行力と執着心にはただただ震えあがるばかりである。大政翼賛体制で各メディアをプロパガンダ機関化し、都合の悪い言論者や政治家に対しては封殺・静粛することさえ辞さない。何があっても自分たちの無謬性を信じ、障害を排除する。レクチャー、リーク、サボタージュといったやり口で大臣まで自分たちの意向に沿った方向性でしか仕事をさせない。データを独占し、メディアを掌握し、国会の立法権すら骨抜きにして自らの思惑のままに政策を決定していく官僚。著者は、人事権の掌握、特別会計の解消と、官僚機構改革のための2つのポイントをあげている。残念ながら、民主党はいずれも全くできなかった。はたしてこの国はこれからどうなっていくのであろう。

0

Posted by ブクログ 2011年12月26日

至極まっとうで、バランスの取れた主張だと思う。著者が目論んだように、総括的な日本社会の構想も分かりやすく示されている。ただし、そのぶんだけ新書というスペースの中では個々の問題の分析や論証は少し甘くなっていると感じる。最も興味深く読んだのは、あとがきにある、著者の社会論が数年前から変化してきたというそ...続きを読むの内容であった。

0

Posted by ブクログ 2011年05月29日

論旨が明快。国家戦略としてのビジョンを示した上で、具体的な取り組み課題にまで落とし込んでいく話の展開が秀逸。
この本から得たことは大きく2つ。
1つは、成熟フェーズを迎えた国家の行く末について考え、その中で企業はどう行動するべきか、いくつかのヒントをもらうことができたこと。
もう1つは、戦略を論じる...続きを読む際の論理の展開。

0

Posted by ブクログ 2011年03月25日

福祉と教育を高めることによって、柔軟な雇用が可能になるとする。そのような社会を築いたデンマークは、高効率な経済運営を実現している。

0

Posted by ブクログ 2011年02月14日

国のありかた。それを実現するためのビジョン・戦略。そして仕組みづくり。成長から分配へという筆者の考えを基に様々提題がされていた。

けど、個人的に考えさせられたのは(本筋じゃないけど)、メディアの話。情報操作。やっぱ、日本しか知らないのは井の中の蛙やなと再認識。一度、情報ソースを整理、選定してみよう...続きを読むかな。

0

Posted by ブクログ 2010年12月13日

現代日本の現状を的確に成熟国家と認識するところから始まる論にはとても共感できた。さらに高度経済成長モデルのまま失われた20年をさまよってきた日本が生まれ変わる為には新しい国家ビジョンを掲げ、国家の仕組みを分配国家モデルにするという提言は筋が通っていて、勉強になった。

しかし、これを実行しようとした...続きを読む前鳩山内閣は国民に対するビジョンの発信力の欠如、政権担当能力不足を国民にさらしてしまった。国家100年の計と言うべきものを実行する時を逃してしまったように思えてならない。

0

Posted by ブクログ 2010年12月04日

日本は成長フェーズから成熟フェーズに入り、経済成長を促進するための政策や経済成長を前提としたシステムは機能不全に陥っている。国民の誰もが医・食・住を保証される国づくりを国家ビジョンとし、そのグランドデザインのもとで産業構造のシフトを図っていく。その道のりが具体的に示され、実行にあたっての組織・制度づ...続きを読むくりまでコンサルタントとしての実務経験を存分にいかした良書である。政治のリーダーシップ不在が叫ばれる中、政治家はせめて日本の進むべき方向と達成しようとしている未来の姿を明快に示してほしい。

0

Posted by ブクログ 2010年09月27日

経営コンサルタント波頭氏の書籍。明快な政策提言がなされており、今後の日本経済を考える上で大変有用だと感じた。

0

Posted by ブクログ 2014年10月30日

[ 内容 ]
日本はこれからどの方向に進んでいくのか。
政治は迷走し、国民は困惑している。
既に成熟フェーズに入った日本は必然的に国家ヴィジョンを差し替えなければならない。
そして、経済政策や政治の仕組みを再構築しなければ、社会は一層暗く沈滞していくだけである。
国民が「自分は幸せだ」と思える社会の...続きを読む姿と、そうした社会を目指す政策、およびその政策を実行するための戦略と新しい社会のしくみを明快に示す。

[ 目次 ]
1 二一世紀日本の国家ヴィジョン(国家ヴィジョンの不在;日本が成熟フェーズに入ったことの意味;新しい国家ヴィジョン―国民の誰もが医・食・住を保障される国づくり)
2 経済政策の転換(成長戦略は要らない;成長論から分配論へ;産業構造をシフトする二つのテーマ;この国のかたち:社会保障と市場メカニズムの両立)
3 しくみの改革(行政主導政治のしくみ;官僚機構を構築している四つのファクター;官僚機構の改革戦略;国民が変わらなければならないこと)

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

0

Posted by ブクログ 2010年09月13日

高福祉高負担型の国家モデルを提案。

医・食・住
が保証されるためには、いくら何に国家予算を割り当てるか。
また、その財源確保のために、何を削り、どう補填するのか。
データと話の展開も明瞭かつ違和感なく記載されている。


序章まとめ。
タイトルの通り、成熟した日本に、経済発展を促す様な政策は的外れ...続きを読む
今の中国やブラジルには経済支援政策が効果的かもしれないが。

日本に対しては、老人にステーキを与える様なもので、その効果は期待できない。


政府が発行している不必要な割り当てに対しては、しっかり酷評している。
良いものは良い、悪いものは悪いと言い切り、かつデータに基づいてオールタナティブを提示している。
とても好感が持てるし、賢い著者だと恐れ入る。

0

Posted by ブクログ 2013年11月29日

日本はこれ以上は成長はしない。成長しない国に無理やり成長をしいると国民は不幸になる。やるべきことは成長ではなく「国民の誰もが医、職、住を保障される国」というビジョンを提唱しています。日本は世界でもっとも弱者に厳しい国です。弱者は自助努力が足りないから税金で救う必要がないという回答をする人の割合が世界...続きを読むで一番。そんな国って成熟してるのか?という問いでした。

0

Posted by ブクログ 2012年10月12日

戦略とは、その当事者・対象によってレベル感が異なるが、日本の国家戦略はかなりの高次のものだろう。

また、課題先進国ゆえ、ベンチマークも少なく、難易度が高い。
色々なところで、見知った内容が多いが、実現されているものは多くないと思う。

こういう提言を以下に実行するかが、本当に難しいのだと感じる。
...続きを読む
多くの本が、思い込みで問題を定義するなか、何をもって成熟国家と判定するか、
それは本当なのかから問い直すあたりに、さすがと思わされる。

0

Posted by ブクログ 2012年03月20日

そこそこ厚い本ですが、サラリと読みやすさがあります。成長するとこで成り立つ社会ではなくなったとし、成熟した中で日本人がより良く暮らす提案書です。
一番ためになったのは、官僚に対する記述です。官僚の粘り強さや賢さ、どのように国民が犠牲になったのか、特別会計の不透明さは読む価値あります。
官僚がいる限り...続きを読む、誰が政治をやっても同じということだなー。

0

Posted by ブクログ 2011年07月10日

成長から分配へと政策のトレンドが変わっていることを明示的に指摘した新書。政策が実行できなきゃ意味がないので、仕組み・組織の改革が必要だと指摘したところは的確だが、その中身は従来どおり繰り返されてきたものである。今の日本にとって重要なのは、きちんとした実行力とそれを担保するガバナンスなのだとつくづく感...続きを読むじられる一冊だが、内容的な薄さで☆3つ。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年01月30日

自分にとってのバイブルである「戦略策定概論/組織設計概論」の筆者である波頭亮氏の最新作。

「成長論」から「分配論」へ、というサブタイトルに惹かれ、購入。

----------------------------------------------------------------------...続きを読む--------------
「自力で生活できない人を国が助けてあげる必要はない」と思う人の比率が日本は世界一高く38%。2位のアメリカは28%。その他の国で10%を超える国はない。
------------------------------------------------------------------------------------

考えさせられるアンケート。Can'tとDon'tを混同しているのか…

0

Posted by ブクログ 2010年12月12日

読みやすいが、内容は手放しで共感できない。セーフティネットが重視されることは反対しない。ただし意欲的に仕事に取り組んで、グローバルな時代に独り立ちするための攻めのポイントがほとんど無いからである。これでは日本全体がじり貧になり衰退するのは間違いない。

0

「社会・政治」ランキング