【感想・ネタバレ】経営者とは 稲盛和夫とその門下生たちのレビュー

あらすじ

努力すれば誰でも経営者になれるのか。それとも「選ばれし人」しかなれないのか。師の言葉を通し「経営者」について呻吟した門下生たちは、その先に何を見いだしたのか。
稲盛和夫氏の長時間インタビューと、稲盛経営を実践する盛和塾生の体験談から、「経営者とは何か」「経営者とはどのような人間なのか」という根源的な問いに迫る。経営者の宿命に迫った渾身の稲盛哲学書。

●「本当に自分で経営を一生懸命にやっていこうと思えば、経営者というのは、これほどしんどいものはない」
●「大きな成功には大きな自己犠牲が伴う、小さな成功には小さな自己犠牲が伴うのです」
●「不景気だとか、うちにはこういう技術がないからとか、何を言うとるんや」
●「必死にやれば、このじいさんでも何万人の気持ちを変えることができるのです」
●「経営のケの字も知らんくせに、経営者ぶっておる人がたくさんいる」
●「若い頃、大変しんどい目をしとったとき、こんなにしんどいなら社長をやめようと思うことはしょっちゅうでした」
(稲盛和夫氏のインタビューから)

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「必死にやれば、このじいさんでも何万人の気持ちを変えることができるんですから」
言わずと知れた京セラの創業者であり、JAL再建の立役者となった稲盛和夫氏。その稲盛氏ご本人と、彼が塾長を務める「盛和塾」の門下生である経営者達のインタビューを通じて『経営者』の本質を問う一冊。80歳を超えてもなお、経営の第一線を走り続ける稲盛氏。10,000名(2016年時点)を超える塾生の中には、熱烈な追っかけ経営者もいるという。それほどまでに彼らの心をつかむのは何なのか。印象的なのは、苦境に立たされた経営者たちが稲盛氏から厳しい言葉を突き付けられ、苦悩しながらもどん底から這い上がっていこうとする姿。彼らを突き動かしたのは、稲盛氏の語る経営哲学や生き様そのものであった。「もう駄目だと思った時が、仕事の始まり」稲盛氏の言葉は厳しいが温かく、どれも愛に溢れている。

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経営とは、、。凄く大きなテーマで、日々悶々としている時にこの本に出会えて本当に良かったと言える。
心が落ち着き、自分の使命を改めることが出来た。
慢心せず、従業員に寄り添う経営者でありたいと思っていたのにいつの間にか業績や状況に飲み込まれ、【本当の意味での従業員の為】から脱線しかけていた。
また読むであろう、価値のある一冊をありがとうございます。

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2020年01月15日

Posted by ブクログ

経営者とは…という観点で、
稲盛さん本人のお言葉と共に、稲盛塾に行かれてる色んな経営者のお話を交えて稲盛論を展開していく内容でした。

確かに、こんなトップなら
下の者は間違いなくついていくだろうなって思える。明確な経営者像。
そんな人たちに会ってみたいし仲間に入れるように、なりたいと感じた一冊でした。

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2013年10月11日

Posted by ブクログ

動機が利己か利他かが、物事の成否を分かつ。しかし利益を出さなければ社会に役立つ事業は継続できない。心技ともに誰にも負けない努力をせよ。そしてメンバーに惚れられるリーダーであれ。

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2013年09月13日

Posted by ブクログ

経営者とは
・稲盛和夫は哲学宗教の本をよく読む
・全従業員の物心両面の幸福を追求する(京セラ企業理念)
・不景気だとか、うちにはこういう技術がないからとか、何をいうとるんや。ないのが当たり前やないか。
・小さな部門とはいえども、リーダーには人格が伴っていないといけない。フィロソフィ(哲学)が重要。
フィロソフィをリーダーに教育するのは経営者の役目。
・経営の原点12
1.事業目的、意義を明確にする
2.具体的な目標を立てる
3.強烈な願望を心に抱く
4.誰にも負けない努力をする
5.売り上げは最大限に、経費は最小限に
6.値決めは経営
7.経営は強い意志で決まる
8.燃える闘魂
9.勇気を持ってことにあたる
10.常に創造的な仕事を行う
11.思いやりの心で誠実に
12.常に明るく前向きで、夢と希望を抱いて素直な心で経営する
・中国では日本以上にMBAの取得が盛んだが、実は欧米流のマネジメントだけでは不十分だと感じている経営者は多い。それは中国が孔子の国だから。文化大革命期に否定されたが、江沢民が再評価し、その教えである儒教が復権しつつある。そのブームと稲盛ブームの根っこは同じ。

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2018年12月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

日経トップリーダー編集部による稲盛
和夫氏の経営者観とリーダーシップ論
をまとめられた書籍。

一章は、稲盛氏本人が経営哲学を
レビュー。『経営とは何か』ではなく、
『経営"者"とは何か』を語っているのが
ポイント。

経営とは『全従業員の物心両面の幸福を
追求すること』という哲学がまとめられ
ている。

2章は、氏が主催する『盛和会』で教え
を受けた門下生(中小企業経営者)が、
如何に稲盛哲学を実践したかの感動的な
エピソード。

3章は、編集部が1、2章を受けた考察
をレビュー。

全体的に平易にまとめられ、大変に
読み易い一冊。

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2015年05月24日

Posted by ブクログ

感想:稲盛和夫さんのお話と、盛和塾の門下生である経営者の話が載っている。
テーマはタイトル通り、もちろん、「経営者とは」。
稲盛さんをこれでもかと褒め殺すような文言が多いのは気になるが、非常に深く濃密な内容になっている。

経営者に必要なもの。それはつまるところ、人間性。魅力があるか、ついていきたいと思うか。従業員が惚れるような人間であるかが大事。
非常にシンプルだけど、その通りだと思う。結局、人間は情の部分が強い生き物。「惚れた人のためなら人殺しまでやる」って書いてあったけど、それくらい人は感情に左右される。

家族経営を推奨する内容もあった。業界とか全然違うのに、最近読んでいる本でよく目にする。ということは真実だということ。
組織という何のつながりもない無機質な集団を、どのようにして血が通っている有機質なものに変えていくか。
血を通わせる役割を果たすのが精神的なつながりなんじゃないだろうか。

読んでみてやはり経営をやってみたい。
学生のときのように、これだけは命かけてやっていて、そのものを愛してるくらいの情熱で。

会社でなくても、何らかの組織のトップに立っている人は読むべき。

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2014年07月18日

Posted by ブクログ

稲盛さんの言葉と、稲盛塾に参加している経営者の話が書かれてある。

稲盛さんを愛する全国の経営者達(門下生)の学ぶ姿に、私も触発されました。
私の哲学とは何か、考えさせられる1冊でした。

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2014年01月08日

Posted by ブクログ

経営者のあるべき姿について書かれた本。経営に関して、「いかにも」と思わずにはいられないが、その一方で本質をついており、軸もしっかりしていて、なによりこれだけの人が慕う人望こそが稲盛さんの経営者像をあらわしているように感じられた。

言葉だけでなく、また行動だけでもなく、何より実体験をもち結果を出し続けてきたからこそ、滲み出る言葉が人の心を捉え離さないのであろう。ただ単に答えを教えるのではなく、気づきを与え当人に自分ごととして捉え実行してもらう。しかしながら、言いっぱなしではなく、しっかりしたフォローも準備しておく。そういう人としての在り方をしっかり見習い、自分も年齢を重ね成長した時に役立てるようにしておきたい。

そして、自分自身まずは自分の力をつけつつ、同時に世界の中で、日本の中で、社会の中での位置づけというものを日々考え模索していきたいものである。

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2013年11月26日

Posted by ブクログ

「自分の立場におごってはいけない」

「多様性があるからこそこの社会は成り立っている。自分とは違う立場の人を排除してはいけない」

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2020年05月21日

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