あらすじ
幼馴染で兄弟のように育ったカンタと耀司。発達障害をかかえるカンタは、自分のたった一人の理解者である耀司のために生きることを決意しています。成長したふたりは力をあわせ、無料ゲーム運営会社を興しますが、そこで思わぬ罠にはまり、命を狙われるようになってしまいます。すべてを引き受け、死を決意したカンタの運命は……? 青春小説の名手、石田衣良さんが“友情”をテーマに、鋭い現代社会批判を内包させつつ書き上げた、現代版「走れメロス」ともいうべき傑作です。
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Posted by ブクログ
カンタは発達障害をもつ耀司の幼馴染で兄弟のような存在だ。
水商売をし家を空けがちな母に代わりカンタの母、恵美が耀司の面倒を見ることもよくあった。
2人の少年たちは高校受験まではずっと学校でも一緒だった。耀司がしばしばカンタを守っていた。
これは小学生の頃に恵美が耀司と約束した為だ。「カンタをこの世界の厳しさから守ってください」
発達障害の息子を遺す親の遺言だ。 すぐ後に母はカンタにも遺言をのこすが耀司は知らない。
カンタは耀司と同じ受験にはクリアできなかった。これでは耀司はカンタに付きっきりでいる事はできなかったけれど、高校のレベルを落とすことや目立たないようにすることで何とかなる。
高校在学中にある事件が起きて耀司が変わってしまう。カンタと一緒にいるのは相変わらずだけど。
大学に進学してから2人で企業する。大成功する、地に堕ちる。までがこの作品のあらすじ。
少年時代はピュアな気持ちと優しさに溢れていて良かったです。企業してからのサクセスストーリーも良かったです。 後輩のカンタの母の遺言が効きました。カンタの決意にはボロクソに泣きました。怖かったですが、最後まで読めました。
いい作品です。
心地よい終わり方
きっとこうなるであろう、と想像は出来たけど、泣いてしまった。そして気持ちよく完読できました。こーゆー終わり方凄く好きです。読んで良かったです。
Posted by ブクログ
カンタと燿司の絆に何度も感動しました。
まさに魂の双子。
2人が一緒に居るから何でも乗り越えられる。
最後の最後までハラハラしましたが、ラストに2人の絆がさらに感じられました。
でも後半の会社や株の話より、前半の2人の学生時代の話の方が私は好みでした。
Posted by ブクログ
時代の寵児!!ネット長者??え~!!
もしかして、モデルはあの人?!
幼馴染の耀司と発達障害のカンタ
ずっと友達のまま生きていきたい・・
望みを叶えるためには、現実的にお金が必要なのだ。
・・・後は読んで感じてみて下さい((^┰^))ゞ 。
石田衣良さんの作品には、(IWGPは勿論の事)
物語の中に友情があり、魅力的なキャラクターが登場する。
一方で、日常に潜む残酷な影(現実的に起こりうる事実)も描かれているように思う。
ラストはもの足りない気がした。
だけど
カンタに出逢えただけで良いかな~とも思うのだ。
(作品を読む事で出逢えたわけだし)
解説がまさかの(やっぱりの?)あのかたでした。