あらすじ
職を失った初老の元同心・太郎兵衛と元忍者・次郎兵衛。十手一筋、隠密一筋の二人は友情で固く結ばれ、現世という“地獄”と対峙してゆく。時には、人の情、女の情にほだされながら、血の涙を流し、この生き地獄を凝視する。ほんとうの男の生きざまがここにある。小島剛夕&小池一夫の珠玉作。女好きの元同心・甘利長門こと太郎兵衛と、奥手の元忍びの者・月坂小介こと次郎兵衛のじじぃコンビが織りなす傑作人情時代劇。2002年、NHKにて太郎兵衛役=仲代達矢、次郎兵衛役=西田敏行で6回連続放映となる。
1976年~1978年「漫画アクション」(双葉社)連載。
感情タグBEST3
忍びとしての人生が悲しすぎ
時代劇劇画の黄金コンビの作品ですよね、最初は二人のおかしな出会いの話から始まります。元忍者・次郎兵衛の忍びとしての生き方が余りにも切ない、エロ要素もあるんですがこれがまた悲しいです。女性に関わる話じゃ真逆の生き方をしてきた元同心・太郎兵衛と元忍者・次郎兵衛この二人がタイトル通りに春が来るのか追いかけてみたくなります。
象徴的な題名が今後を予想させる
半世紀近くも前の劇画全盛期の作品である。今改めて見ると劇画独特のタッチがやや煩わしくも感じるが、逆に「時代劇」という雰囲気を大いに盛り上げていることは否めない。ストーリー内容は「忠義」や「慣習」に囚われて人生の多くの時間を無為に過ごした二人の老人の話である。なんだか身につまされるものがあるな。象徴的な題名が今後を予想させる。