あらすじ
大災厄で文明が滅んだ遠未来。異種知性体・吸血鬼と人類の闘争が続く暗黒の時代──辺境の街イシュトヴァーンの支配者・吸血侯爵ジュラは、ロストテクノロジー兵器“嘆きの星”による人類抹殺の野望を巡らしていた。その情報を掴んだ汎人類機関ヴァチカンは、計画を阻止すべく、ひとりのエージェントを派遣した! 存亡を懸けて闘う二つの種族を、壮大なスケールで描くノイエ・バロックオペラ『トリニティ・ブラッド』の長編シリーズ版、R.O.M.編がついに電子書籍でも開幕!――汝、目をそらすことなかれ!!
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Posted by ブクログ
シリーズ一気に買って一気に読みました。完結してなくても面白いです、ありがとうございました。
ディートリッヒとアレクが特に好きですがほぼどのキャラも魅力的です。聖下かわいい私のヒロイン。吉田直さんの「ひどいこと」のひらがな標記にときめきます…。
あとは好きなところだけ偏りメモ。
ディートリッヒ
「君のその声を聞ける日をずっと待ってた…待ち遠しかったけど、いざ聞いてみると、ほんとに綺麗な声だね。」
「そして、理由のもう一つは…僕は君のことが大好きだからだよ、エステル」
「だから言ったろう?僕はひどいことをするんだって。」
「どんな姿でもいい。戻ってきて欲しいって。最も彼女はそんなこと考えていなかったみたいだけどね。」
セス
「次に会ったときは、絶対に許さないからね。だから、これからは一生懸命お逃げ……逃げて逃げて逃げまくるんだね。そして、ボクはキミたちをどこまでも追いつめ、捕え、ひどいことをする。ラドゥ、スレイマン、イオン――キミたちはボクの子供たちに取り返しのつかないことをしてくれたんだ。絶対に復讐するよ。」
アントニオ
「背中は僕にまかせろ。ここから力いっぱい声援してるから。」
カイン
「ねえ、アベル。君は僕を愛している。昔も今も君は僕を愛しているんだ。だから僕を殺せないんだ…そしてそれはこれからも永遠に変わることはない。」
ヴァーツラフ
「せめて信仰だけは弱者の味方であるべきではありませんか!?」
「私は、神など信じません。」
「神は確かに存在しています。ただし、それは現実でもない。理想でもない――それは、理想と現実を埋めようとする人の意思そのものだ!」
「ええ。長いこと見失っていた主なる神…なんのことはない、私の神は、私の中にいらっしゃった。」
アベル
「私もそうだったからわかる。勝手に世界に絶望して、愛した人が求めた理想を軽蔑した。いや、憎んですらいた…でも、今思えば、私は負け犬でした。現実と戦うことに怯えて、すべてを嗤うことしかできない惨めな負け犬。そう、ちょうど今のあなたみたいにです。」
「現実を見るのはいい。自分に力が足りないのを認めるのは大切なことだ――でも、それに負けちゃいけない。あなたの理屈は負け犬の理屈だ。」
Posted by ブクログ
ディードリヒがスパイである事までは読めていたが、更に裏切るところまでは予想がつかなかった。RAM読んでる時も思ったけど専門用語や覚えづらい名前の割に読みやすい文なのでスッと入ってくるよね。普通のラノベとはまた違った感覚(ラノベって文体が軽いだけで意外と読みづらい文章書く人も結構いるので)
Posted by ブクログ
何度も再読してる大好きなシリーズ。
著者の吉田直先生が亡くなられてたと知って凄くショックでした。続編を別の方が書くとかって話を聞いたような気もするのだけど、結局どうなったんだろう?
Posted by ブクログ
まだまだ分からないことが沢山あって惹かれる内容。未完だとしたら辛いなんてもんじゃないな…しかし早く次が読みたい!!
ROMとRAMに分かれる構造も斬新でいい。今から何年前の本だよって感じだけどねw
若干エステルをヒロイン扱いさせすぎじゃないのーとは思った