【感想・ネタバレ】あれよ星屑 1巻のレビュー

あらすじ

敗戦から1年あまり。ぼろぼろに焼け落ちた東京で、酒浸りの暮らしをしていた川島徳太郎は、かつて死線を共にした戦友・黒田門松に再会し……。その非凡なる画力に、同業者からも熱烈な賛辞を受ける、異色の漫画家・山田参助が挑む初の長編作。
闇市、パンパンガール、戦災孤児、進駐軍用慰安施設など、戦後日本のアンダーワールドの日常を、匂い立つような筆致で生々しく猥雑に描き出す、敗戦焼け跡グラフティ、開幕。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

当たり前のように多くのものを踏み躙られたり、取り返しのつかないものを失う瞬間が連綿と続く

性暴力とイデオロギーと凄絶な戦争体験のバランスが絶妙すぎる
誰かが正しいとか適応したとかではなく
光のほうへ歩んでいけたかどうかの話

「我々も死ぬために生きている」
「女だってお国のために身をけずってる」

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2025年09月19日

Posted by ブクログ

これは…大好物です! 敗戦すぐ後の日本! 復員兵! 闇市! パンパン!
絵柄がとにかく、この時代の話を描くのにぴったり合ってる。田河水泡とか、あのへんの雰囲気がありつつ、べらぼうに上手いので悪い意味の古さがなく、良い意味の古さだけを覚える。

とにかく「タイトル力【ぢから】」のある漫画、パート1です

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2015年04月05日

Posted by ブクログ

戦争の話を知らないふりはできません。戦後から始まる物語。テレビドラマとか映画を意識しないでおもっきり描いてある気がして良かった。きれい事じゃないから。戦争は人殺しだから。

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2014年12月25日

Posted by ブクログ

山田参助…どこかで聞いたような……あ!サイバラさんの本で「絵が異様にうまいけどとにかく変態」て紹介されてた人だ!と気づいて購入。
これはなかなかの当たり!こういう、バディとまではいかない絶妙な関係性も良い。そして時代(大戦直後)の、清潔感に欠ける生々しい空気のイメージも素晴らしい。
続き楽しみ。

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2014年05月26日

Posted by ブクログ

待ちに待っていた参助さんの長編コミックス。
重いエピソードの合間にもユーモアを感じさせる人々の描写。過去を引き摺りながら、切なくも逞しく生きようとする人々へ向ける、作者の底抜けの優しさ。
昭坊のエピソードではくやしくて悲しくて奥歯を噛み締めた。
戦中編を描く2巻は覚悟して挑まなければ。
今年の傑作と言えるコミックス。

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2014年05月12日

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敗戦直後の世相が二人の復員兵を中心に描き出されてゆく。つげ義春や福井英一などのタッチも引用されている。続刊に期待。

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2014年04月30日

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『ゴジラ-1.0』の着想元となったという監督のエピソードを聞いたので読んだ。

生き残った復員兵が抱く罪悪感というテーマといい、導入からも主人公の設定がまんま同じで驚く。

こう思うと、山崎貴監督は何かしらの元ネタがあって初めて映画が作れるタイプなんだなと思ったり。

話が脱線したが、アングラな性描写には『コーポ・ア・コーポ』の岩浪れんじ作品とも通ずるものを感じた。

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2025年03月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

戦地から焼野原の東京へと戻ってきた黒田門松が、偶然、以前の班長だった川島と出会い、共に戦争体験を思い出しつつ闇市でスープ屋を開業する。

しかし門松はパンパン嬢となっていたお吉と偶然出会ったことから、赤線屋の用心棒の仕事へと転職する。

一方川島は復員船で知り合った金子に頼まれ、戦死した金子の弟の許嫁の菊子を探しに行く。しかし菊子は多額の借金を背負い、パンパン嬢として米兵を相手に仕事をしていた。金子は借金を肩代わりして菊子を身請けする。

赤線店の用心棒をしていた門松は、そこの女たちと次々にまぐわっていく。女たちにとって門松は、女たちの共通の男であり、門松の話をすることで絆が生まれるのだ。ところが、門松が外の女郎屋で遊んできたことを知ると、浮気したと追い出してしまう。

再び行動を共にした川島と門松。しかし仲良くなった子供が缶詰爆弾で死んだのをみて、川島は卒倒してしまう。

戦争の話を書いたマンガは山ほどあるが、戦争直後を描いたマンガはあまりなかったような気がする。パンパン嬢になったお吉の「でも言いたいこともやりたいことも我慢して、空襲におびえて暮らした戦争中よりずっとましだわ」という言葉は、この時代を生きた人の本音をきれいに捉えられていると感じた。

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2023年11月06日

匿名

無料版購入済み

終戦後

終戦後の日本が舞台。
復員してきた二人の男が見る日本。
登場人物の男くささも相まって昭和の映画を見ているような雰囲気で面白かったです。

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2023年03月01日

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ゲイコミックの『若さでムンムン』が初読みで、なんと言う緻密で人間味溢れる絵柄を描かれる人なんだろうか、と思っていたが、戦後の焼け野原の東京での人の営みが手に取るように描かれている。川島班長の「悪夢」の正体は何なのだろうか。

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2015年06月29日

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ネタバレ

徳太郎。角松。そして菊子。
まずは焼け跡、闇市の雰囲気に酔い、パンパンらの逞しさに微笑んでいるうちに、3人の過去にさかのぼって……
いや楽しみ。

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2015年04月29日

Posted by ブクログ

戦争を悲観しすぎず、楽観しすぎず、けれどユーモラスに描いた作品。引き込まれる可愛らしい絵柄と物語の深みのギャップが面白かった。

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2015年01月05日

Posted by ブクログ

Twitterで絶賛されていたので購入。
最初は単なる戦後モノかと思ったが、それだけにとどまらない面白さ。
続きはどうなるのだろう???

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2014年05月04日

Posted by ブクログ

感想は最終巻で
戦争のリアルに迫ってはいるが、現代人のコンプラ感覚で読むとあまりに楽観的な描き方に不快になるところもかなりある。男性目線過ぎる感じかな。
最後まで読んでから公平な判断をしたい。

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2024年08月21日

Posted by ブクログ

戦後の闇部分を描いて、次巻から戦中編て。ちゃんと一巻のはじまりを回収できるならいい漫画。そうでなけりゃ、ただのエロ。戦争に勝ってさえいれば、はじめて聞くセリフ。

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2014年10月25日

Posted by ブクログ

戦後の東京のはなし。焼け跡の東京で生き抜く生々しい人々、時代の物語はあまり好きではないけど続きがよみたい。

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2014年05月12日

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