あらすじ
嫌うことも心惹かれることもエネルギーだから、そう感じることによって何を得ているのか、その感情がどういう意味を持つのかをいつも考えてしまう。感情は、自分の輪郭を教えてくれる。真剣辛口エッセイ。
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注意書きにあるほどショックな内容ではありませんでしたよ(笑)私としては、共感出来る部分がたくさんありまして、声を大にしてオススメしたい一冊です。最初に書いてある通り、何度も同じ内容の話が出てくるのですが、それが非常に効果的で、ココロに響いてきます。構成も、すごい。うまく出来た本だと思いました。(2007.10.29)
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銀色夏生さんの本を始めて読みました。
文字通りの『辛口エッセイ』でした。
コアなファンも多い作者だからこその葛藤や、好きなもの嫌いなものまで幅広く触れてある内容でした。
私個人としては、集団行動が苦手でどこか一匹狼みたいなところがると人に言われるので共感できる部分がありとても楽しく読み進められました。
作者自身の経験や価値観といった点がなんとなく分かってくるので、読むにはちょっと注意が必要かな。
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「つれづれノート」でたまにキラリとしたことを書いていましたが、それを煮詰めて煮詰めて書いたもの。
辛口な銀色夏生が好きという人にはたまらない1冊。
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2007年最後の読書です。辛口エッセイ。結構一匹狼的なドライなまっすぐな意見が綴ってあって、あぁこれ私も思ってたってことが多くてすごい親近感が湧いた。思っていたことを代弁してくれている感じでしょうか。おもしろかった記事はまたのちのちここに残しておきたいです。なんか恋愛感情っていうのは映画とか雑誌とかっていうメディアの賜物でもともと人間は持っていなかったっていうそういう話がおもしろかったなぁ。私も恋に恋するって言う人が多いんじゃないかって思ったりしてたから。新鮮な話でした。
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この本を買うまで、銀色夏生なる人を全く知らなかった。男か女か、本職は何か、どんな話し方で、どんな性格なのか?
ひととなりを全く知らない人のエッセイを読み始めると文章がどうにでも読める。誤解とか曲解の類かな。
1/5ぐらいまで読んだ段階では、作者は自信過剰。自分は全てを悟っているかの様な言動多め。周りの人の迷惑なんて考えず自分勝手。家族を疎んでいるという印象だった。
だけどどうも違う。読み進めるとどうも自分の誤解らしいことに気付く。
あくまで、「私はそう思う、考える」ということを「そう思う、考える」と率直に書いているだけ。
周りの人にもちゃんと気を使っているし、家族を疎んでもいない感じ。まあ、これも個人的見解だけど。
自分とは違う考え方を知ることによって見えるものってあるんだなあ・・・と実感できた1冊。
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エッセイ やや辛口
ふわふわとした切ない詩を書く人とは思えないほど現実派
その割に可愛い・・・。
価値観が知り合いに似ていて、とても親近感がわいた。
また読むと思う。
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言葉でいちいちひっかかる人って確かにいるよね。でもキツイいい方されたり自分としてはひっかかる傷つけられる言葉を聞くと不愉快になるのは当たり前・・・私も何か言うときは気をつけなきゃなぁ。でも言った当人は悪気が無かったりするんだよね。
良いなぁと思ったのは突然のキャンセルは結果的に助かったということを想像すると嫌な気持ちにならないということ。これは前向きになれそうだなぁ^^
あと子供は自分の物ではない、親の思う通りにはならないということ、それは私の経験上その通りです。だから無理矢理あれこれやらせようとするとグレル。
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友人から借りる。
「つれづれノート」の
鋭い部分だけを
抜き出したようなエッセイ。
なるほどと
思わされる部分は多々あるが、
読み物としては
「つれづれノート」のほうが
面白い。
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*裏切られるという感覚*
また、あの人は私を一生愛すると誓ったのに、愛人と駆け落ちしてしまった。裏切られた、という場合。それは、ただ単に、あの人にとって私に魅力がなくなったということだろう。本当に裏切られたのは私ではなく、あの人かもよ。いつのまにか、愛せない「私」になっていたということだから。自分の落ち度も省みないと。
ただやみくもに裏切られたのではなく、裏切られたと感じるようなダメージをこうむるようなバランスの悪い状況を作った自分の方にもミスがあったんじゃないか。
*恋*
恋愛ってやっぱり、いま恋愛していいって、自分に許してるから、するんだと思う。
というのも、本当にそれどころではない時って、人って、恋愛しないもの。恋愛どころではない時ってあるよね。何かのために必死になってる時、戦ってる時。生きるか、死ぬかって時。
恋愛感情が芽生える時って、ちょっと余裕のある時だと思う。だから、結婚してる人が、もう恋愛(浮気)はしないと、強い決意をしたら、恋愛はしないと思う。する人は、そこまで思ってないんだと思う。ちょっとしてもいいかな、って。
(中略)
人に魅力を感じるのと、その気持ちを恋愛感情へと育てるのは違う。魅力を感じるのは素直な感想だろうけど、恋愛感情に育てあげるのは、意志の力だ。
*苦しんだという感覚*
苦しみってなんだろう。
私の経験から言うと、我慢を強いられることが継続している時が、苦しい。
なにか大変なことが起こって、その処理に追われているときは、苦しいというよりも、忙しいとか大変、に近い。もうパニックになって、とにかく事後処理に追われ。苦しいなんて思ってるヒマがなかったりする。
(中略)
でも、私は思う。
苦しみって、人にもうまく伝えられないし、代わってももらえない。本当の意味で理解もされにくい、自分だけのものだ。苦しんでるあいだは、とても孤独だ。
だけど、苦しんでるという自覚、苦しんだという自覚は、必ず自分の力に、やがてなる。それは自信のもとになる。ずっとずっとたってから、それはすごい強さになる。自分独特の、強さになる。私はそう思っている。
*適材適所*
よかった〜。苦手なことをやらずにすむ自由があって。本当によかった。ラーメン屋で毎日スープを仕込んでいることを、今、想像しただけで、苦しくなった。
好きなことができるってことよりも、嫌なことをやらなくてすむってことの方が、ありがたい。だって、国や時代や状況によっては、自由がない場合があるから。
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著者がふと思いついたこと、考えたことをちょこちょこ書いたメモのようなエッセイ。
きれいな詩を書く人だから、物腰柔らかい人なのかなーとお思ったら全然違った。
言葉やその人の自由とかを大事にする反面、ちょっと斜にかまえて物事を見ている人。
「嫌い」とはっきり言い切るとことか、すごい。でも大切だと思うことも中にはある。
例えば「人と会うこと」
『だれかと、ある日ある時ある場所で、時間を決めて、会うということは、その人の今までの人生と自分の人生がそこで出会うということです。その出会いは一生に一度の真剣な対面です。私の生き方はどうでしょうか、あなたの生き方はどうですかというお互いへの問いかけです。そしてその答えを聞くことです。』
この姿勢、私は忘れがちだからしっかりと覚えておこう。