【感想・ネタバレ】善人ほど悪い奴はいない ニーチェの人間学のレビュー

あらすじ

ニーチェの「善人批判論」をテキストに、現代社会にはびこる「善人」たちの暴力性を暴く。自らの弱さを武器に、権利を過度に要求し、偽善、欺瞞、嘘をまきちらし、それに気づかない人々。ニーチェの本質が明らかに。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

前半から中盤にかけては、善人の持つ善性とされる諸価値に対し、「ニーチェが今生きていたとしたらどう糾弾するか」、といった勢いで、鋭く追及します。
やがて、後半部分でニーチェ自身の生涯にも触れ、いかに苦しみながら生きてきたかを示されることで、彼の思想は、人々の価値転倒に対する慧眼であったとともに、彼自身の救いの言葉として遺されていったものなのかもしれない、と感じました。
この書全体として、強さや弱さなど価値に対する人々のありよう(創り、捻じ曲げ、流布させる)を考えさせられました。単純に答えの出ないものだと強く思いました。

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2025年11月16日

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