あらすじ
彼氏がいるのに、別の人にも好意を寄せられている汐梨。バイトを次々と替える翔多。絵を描きながら母を想う新。美人の姉が大嫌いな双子の妹・梢。才能に限界を感じながらもダンスを続ける遥。みんな、恥ずかしいプライドやこみ上げる焦りを抱えながら、一歩踏み出そうとしている。若者だけが感受できる世界の輝きに満ちた、爽快な青春小説。
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Posted by ブクログ
久しぶりに結構いいなと思った本
すごく痺れたし、いま読めて良かった
また読み返したいと思う
淡くて暗くて儚い時代の物語たちなのに、
もう大人に入ってきてしまった自分にもすごく刺さる
いつまでも淡くて大切なものを、わすれたくないと思った
自分だけの感情と向き合うこと、人には人の黒さや美しさがあること
すべて、こぼしたくないね
そんななかで混ざりあって、溶けて、こぼれていくものもあるけど、大丈夫だよって
自分にも他人にも言いたい
最後のお話でたくさん泣けた
仕事や日常で、生きるために苦手なことを頑張っている自分をえらいと抱きしめてみたくなった
きらきらを夢みても、たくさん考えていても、今はできないこともある
必死にしがみついていることがある
思ったよりすれすれの所で生きている
やらなきゃいけない苦手なことがたくさん転がっているのだ
それでも信じたいものがあるし、もがいている自分だけは、そんな自分を認めてあげなきゃだよね
その人だけのきらきらを、いつまでも諦めたくないんだよね
見つかるといいな、わたしも、みんなも
Posted by ブクログ
どの話を読んだ後も、周りのことを傍観者として眺めていたはずなのに、はっとした瞬間に当事者となっている自分に気付かされるような感覚に陥りました。それは描かれている登場人物それぞれが、たとえ自分と正反対のように思えても、どこか自分と似た部分を持っているからなのかなと思います。人間らしい感情の機微が丁寧に描かれた小説だと思いました。特に表題作の「もういちど生まれる」が印象的でした。それまで双子の姉に対する劣等感でいっぱいだった梢が、今までの自分と決別するかのように飛ぶシーンが鮮やかに目に浮かぶ様でした。
Posted by ブクログ
「さっきのシーンさ」
「自殺のシーンっていうよりも」
「この世界に生まれ落ちたみたいだったよ」
誕生日おめでとう。便せんには、先生の下手くそな字でそう書いてあった。
「もういちど生まれたみたいだった」
ここが!良すぎる!堀田先生に救われたッ...
Posted by ブクログ
3.5
P34
ふたりは、好きって伝え合える関係なんだよ、そんなしあわせなことってないよ。しかもこうやって第三者に相談できるくらいオープンにね
P110
楽しすぎる瞬間は、真っただ中にいるとなぜだか泣きたい気持ちになる。両手では抱えきれないこの幸福は、早く過ぎてしまって思い出になってほしいと思う。
P143
無責任を背負って、自由を装っている。
P154
こうやってひとは死ぬんだと思った。残された者に両手にありあまるほどの「そのひと」を残したまま、そのひとはもう二度とひっくり返されることのない砂時計になる。やがて記憶はどんどんこぼれていく。両手に何もなくなっても、もう、そのままだ。
P199
うらやましいから、だいきらい。人間って単純で複雑だ。
P281
美しいものは、失われる瞬間に、とても強く輝く。