あらすじ
彼氏がいるのに、別の人にも好意を寄せられている汐梨。バイトを次々と替える翔多。絵を描きながら母を想う新。美人の姉が大嫌いな双子の妹・梢。才能に限界を感じながらもダンスを続ける遥。みんな、恥ずかしいプライドやこみ上げる焦りを抱えながら、一歩踏み出そうとしている。若者だけが感受できる世界の輝きに満ちた、爽快な青春小説。
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
短編集だけど、人物が所々繋がっていて、他の人から見ると全然違うように見えている感じが好きだった。
高校生から大学生の、自分を確立するのに悩んでいる感じとか、人間関係の難しさが表現されていて読んでいて深く納得したり考えさせられたり、少し懐かしかったりした。
Posted by ブクログ
表題作もういちど生まれるかがかなり素敵。別作品ではとても魅力的な存在として描かれていた椿は、双子の妹、梢の視点からでは非常に空虚な存在として描かれているように感じた。けれども椿からすれば彼女なりの考え方や世界の見え方があるのだろう、これも椿視点からの世界を読んでみたい。梢の行動の後先顧みなさには驚いた、あの後どうなったんだろう。しかし監督・礼旺からすると最高のシーンが撮れたという点問題ないのだろう。礼旺だけが椿と梢の違いに気づくことができた。ナツ先輩からは酷評されていた礼旺だけど彼なりにレオン(どちらかというとマチルダ単体な気はするが)と椿に誠実に向き合った結果なのだろう。
ナツ先輩の絵をハルが破くシーンは悲しかった。彼女は将来でも過去でもなく今の自分に向き合って欲しかったのだろう。
現在の何かに向き合う、ということがこの本の主題なのかもしれない。父を失った母と向き合う美大生、ダンスで生きていくと決めその道に向き合う短大生、恋心を向けられても1人の人として向き合う3人組たち。レオンという映画に向き合う大学生。どれもひたむきな努力が感じられる。