【感想・ネタバレ】機龍警察 未亡旅団のレビュー

あらすじ

チェチェン共和国から侵入してきた女性だけのテロリスト集団、『黒い未亡人』と特捜部との壮絶な闘いを描く至近未来警察小説。日本SF大賞&吉川英治文学新人賞受賞シリーズの最新第4弾 チェチェン紛争で家族を失った女だけのテロ組織『黒い未亡人』が日本に潜入した。公安部と合同で捜査に当たる特捜部は、未成年による自爆テロをも辞さぬ彼女達の戦法に翻弄される。一方、特捜部の城木理事官は実の兄・宗方亮太郎議員にある疑念を抱くが、それは政界と警察全体を揺るがす悪夢につながっていた――世界のエンタテインメントに新たな地平を拓く“至近未来”警察小説、衝撃と愛憎の第4弾。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズ4作目

女性だけの自爆テロ集団、黒い未亡人がチェチェンより潜入
シリーズ最強の敵との激闘

シリーズ中、1番面白かった
ユーリ、ライザの背景や機甲兵装、登場人物の理解が進んだ上で、自爆を厭わない強敵との闘いにワクワクした
唯一引っかかったのは、黒い未亡人が、粉砕覚悟でわさわざ日本にきてやるほどのテロか?ってとこ。ストーリー的には辻褄合ってるけど、そこはちょっとリアリティにはかけるかな?

次作も読む必要あり

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2025年07月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

文句なし、鉄板の星×5
今更俺が書くまでもなく、このシリーズは大傑作である。

龍騎兵パイロット3人が主人公の3作が終わって、さてどうなるんやろ?と思っていたが、まさかの由紀谷・城木!で、駆け引きモノ現場モノになるんかと思ったら…そういう部分もあってなおかつ、そこも面白いのだが…機甲装兵格闘含むアクションシーンも十分に、どころか壮絶に描かれている。敵方のボスキャラ3人VS龍騎兵3機、手に汗握るシリーズでも屈指のシーンである。

今作も敵方の設定が凄い。イスラム系チェチェン独立派ゲリラ、しかも女性テロリストのみで構成された集団で、自爆も辞さないどころか自爆が常套化している危険集団である。確保すれば自爆、弾が当たれば自爆、人ごみに入れば自爆で、日本警察機動隊が悲惨なまでにヤラれていく。

単なる勧善懲悪モノではなく、こちらもあちらも不幸を抱えていて、人間味も溢れている。今のところ悪役を一身?に背負う、陰に隠れた「敵」とやらの目的はなんなのか?

由紀谷良かったな。そして城木はこのままダークサイドに引き込まれていくのか?あえて影側に振られてから善玉に戻ってくる展開はワクワクできるのだが、戻ってこれるか城木?カティアは今後絡むことはあるのか?そして今回鳴りを潜めた中国系蛇頭のあいつら…

あぁ、今後が気になって仕方がないぞ!

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2019年02月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

機龍警察、自爆条項、暗黒市場、そしてこの未亡旅団とGW期間に一気読み。今回はユーリも息をのむほどのチェチェンでのテロと憎しみの連鎖、未成年テロリスト カティアと由起谷の交流、全編にちりばめられた機龍兵の戦闘シーン、姿やライザと黒い未亡人<剣の妻>、<風の妻>との死闘、等々、読み応え半端なし。そしてラスト、カティアの手紙には誰もが涙するはず。未読の方は是非一気読みを。

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2018年05月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「機龍警察」シリーズ4作目。
今作はチェチェン紛争で家族を失った女性・少女で構成されるテロ組織「黒い未亡人」との闘い。未成年でありながら機甲兵装を駆り自爆をも辞さない敵と対峙することとなる特捜部。これまでとは全く異なる困難な任務、そしてある意味では最強の敵。緊迫感が尋常でない。
戦闘シーンも安定の迫力。「風の妻」ファティマVS姿・「剣の妻」ジナイーダVSライザの生身での白兵戦、ビル内部で繰り広げられる機甲兵装同士の肉弾戦は手に汗握る激しさ。
何よりも少女テロリスト・カティアの存在が大きい。
真正面から向き合う由起谷に心を開いていく姿、同じような境遇のライザからのメッセージ、裏切り者になりながら仲間を救うための決死の行動。胸が熱くなるシーンの連続。
そして悲劇的でショッキングな今作でラストのカティアからの手紙が一縷の救いと希望になっている。ひらがなという所がまたいい。
個人的にはシリーズ最高の内容。

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2017年08月28日

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