あらすじ
「なぜセブンイレブンは近所に何店舗も出店するのか?」「YKKがファスナーのシェアを新興国メーカーに侵蝕されない理由とは?」。持続的に企業に超過利益をもたらす「儲けの仕組み=ビジネスモデル」を31パターン厳選し、100社以上の実例と図解で解説。経営戦略を見抜く目と戦略を策定する力を高める実践的ビジネス書。
【主な内容】
序章 ビジネスモデル概論と本書の読み方
第I部 事業レベル編
第1章 顧客セグメント・顧客関係のビジネスモデル
第2章 提供価値のビジネスモデル
第3章 収入構造・価格のビジネスモデル
第4章 ビジネスシステムのビジネスモデル
第5章 事業レベルのビジネスモデルのまとめ
第II部 コーポレートレベル編
第6章 コーポレートレベルのビジネスモデル集
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
網羅的にとても分かりやすくビジネスモデルがまとめられてて、非常に読んでて面白い。いくつかビジネス書を読んできていたが初めて知った内容も多かったし、レイアウトが分かりやすく、読みやすかった。
個人的に面白かったビジネスモデル
・地域ドミナント(競合が入れない、コスト優位性)
・クリームスキミング(利益のとれるところだけでplayする)
・プラットフォーム化は神!
・顧客の購買代理
・アンバンドリング(今までの提供物を分解してバラバラに提供)
・デファクトスタンダード
・ブルーオーシャン(俺のイタリアン)
・レーザーブレード(trial SKUの価格を下げてリピートで儲ける)
・敵の収益源の破壊
・マクドナルド化
・中立性・専属性のマネジメント(WPP/野村)
・レバレッジバイアウト(ソフトバンク・不動産もそう)
・
Posted by ブクログ
上手くいくビジネスモデルを31個、具体的な企業を挙げて説明している。
なぜそのモデルだと上手くいくのか、説明してあり、納得感がある。
実務でどの程度役に立つかは不明だが、知識としてビジネスモデルを頭に入れておくことで、就活のジョブ等でいいビジネスプランや戦略を思いつけるかもしれない。
また、投資銀行や総合商社に興味があるため、M&Aが成功しやすい業種や形態を知れたのは良かった。
個人的には面白く、読みやすかったので、2日で読み切ってしまった。
Posted by ブクログ
ビジネスモデルに関する解説書は数多く出版されている。多数のビジネスモデルが紹介されていても読み終わった後にいまいち記憶に残らない…そんな経験のある読者も多いのではないか。登場するモデルの数が多くても、体系化されていないければ読者の理解が追い付かない。それに対して、本書は31パターンのビジネスモデルが登場するが、ビジネスモデルキャンパスのフレームワークで整理されているために、モデル間の類似点や相違点が分かりやすい。そして、各モデルについて「なぜ優位性を維持できるのか」「有効に機能する条件」「落とし穴」等、実際のビジネスに適用するときの留意事項についても整理されている。
よく「知っている」と「できる」は違うと言われるが、両者の間には「理解している」というステップがある。本書は「ビジネスモデルを理解する」のにふさわしい教科書と言えよう。
Posted by ブクログ
事業(企業)の戦い方を考えたい人にお勧め。
戦略とビジネスモデルの違いは?
ビジネスモデルとは、どういうことなのか?
めちゃくちゃ豊富な事例で学ぶことができます。
とにかく事例が豊富。
ビジネスの知識や教養を増やしたい方にもお勧め。
Posted by ブクログ
著者は今枝昌宏氏。京大→海外MBA→PwC等→RHJI→独立。
感想。
とっても分かりやすい。これまで自分が読んできたこの類の本の中では最良。中身も、容量も、本の構成も良い。備忘録仕切れないくらい学びが多かった。
備忘録。
・この本での定義。戦略とは、誰に何を売るかの選択。競合との関係ではポジショニングと同義。
・ビジネスモデルとは、戦略とともに機能やプロセス、経営資源、チャネルの仕組みを組み合わせたもの。戦略のみを取り出して学ぶのではなく、ビジネスモデルとして捉えようという本。だと思われる。
・「地域ドミナント」。特異な例として、西松屋なんかは店舗の売上高が目標を越えると、敢えて共食いするエリアにもう1店舗出すという。これで競合の入る余地を無くしつつ、店の混雑が解消しサービスの質が上がるという。
・「クリームスキミング」。高い需要密度が見込める市場セグメントのみに集中し、手広くやるよりも固定費を下げ、価格を下げることで高稼働を狙う。LCCとか。既存事業者の値下げに注意がいる。
・「特定市場の支配」。特定の市場においで圧倒的なシェアを獲得し、顧客獲得と経営資源に好循環を生み出す。マブチモーターや信越化学とか。
・「グローバル化」。難しいのが、提供価値として一度先進国向けの高品質生産を行うと、新興市場には高額でマッチしない。初期に低品質低価格で進出すると、その後の新興市場の経済成長&高品質要求時にイメージが悪くなってるかも。
・「顧客ライフサイクルマネジメント」。顧客である人の成長に沿ってニーズが変わることに合わせて提供できる価値のラインナップを準備。ベネッセとか。
・「同質化」。業界首位が、2位以下の差別性を模倣し、差別性を潰し、体力にものを言わせる。コカコーラのジョージアや爽健美茶、アクエリアスとか。
・「アンバンドリング」。QBハウスとか。
・「デファクトスタンダード」と「プラットフォーム」は明確に違うらしい。が理解不十分。
・「敵の収益源の破壊」。自社のメイン市場でなく、かつ重要でない市場を価格破壊すること。その結果、競合は収益源を失い、自社のメイン市場への投資や値下げ余力が奪われる。自社が反対の立場にある時、防御として敵の主力市場に参入しておくのも手(核武装みたいだな)。
・「マクドナルド化」。サービス業において、提供価値を、人の質による変動を無くし、人件費単価を下げる。
・LBOは個人の不動産投資と同類。
Posted by ブクログ
目新しい内容ではないがざっとビジネスモデルの類型を学ぶにはよい。
あるモデルが無効化される条件も書かれてるのが類似本に比べて優れている。
7月29日に上級編が出るので予約。
Posted by ブクログ
とても分かりやすかった。
具体的な企業名が出て来る為イメージしやすく、そのビジネスの目的や手法が理解出来た。
自社で取り扱っている商材やサービスも、全て本書で紹介されているビジネスモデルに当てはめることが出来、とても理にかなっていることが分かったのが良かった。
たくさんの気付きを与えてくれました。
もっと若いうちに読みたかったです。
Posted by ブクログ
・特定市場の支配―圧倒的なシェアを握り、規模の経済や好循環で敵を排除する。市場が大きな事業、伸びている事業に集中するのではなく、高いシェアの事業に集中しなければならない。グローバルニッチトップ
・サプライチェーン種別の変更―他社と異なったサプライチェーンを構築する。サプライチェーンは競合にとって今となっては覆しがたい過去の投資であり、容易に変更できるものではないため、足かせになる
・機能外販―自社事業のうち他社よりも優れた機能を他の企業に外販し、機能的な強さを更に増し、そこでの優位を自社事業にフィードバックする。ルフトハンザの飛行機整備の受託
・提携先のレバレッジ―プレゼンスを確立した後も提携先との関係を離脱できない可能性があるため、初期契約に注意
・同業との統合での注意事項―持株会社の下に複数の事業がぶら下がるだけでは十分ではなく、規模の経済が利くように機能的統合をしなければならない
・周辺産業との統合―顧客に対して同時に提供される製品やサービスを扱う周辺産業の事業を統合することで価値を作り出す
・垂直統合は水平統合と異なり、基本的にそれだけでは価値を生まない。垂直統合を行う場合は、価値を生む理由を明示的に探す必要がある。例えば、川下側への統合は、シェアが高い場合や資本を消費しない場合、あるいは競合を排除する場合には価値を作り出せる。川上統合は、価値を作り出せるという前提に立たず、統合によって得られる技術囲い込みによる優位と、コスト高などのリスクをよく比較した上で決定すべき。過半を超えるようなシェアを持ち、この戦略を実行すると「特定市場の支配」を更に強化できる
Posted by ブクログ
楠木健氏がしばしば指摘しているように、「逆説性」こそが戦略の真髄であることが随所で言い表されている。
◯インターネットの時代にこそ物理空間が有効な防壁に(地域ドミナント)
◯一番手っ取り早く評価できる市場規模・成長率は、本当に重要な「自社との親和度」「他社との隔絶度」から最も遠い尺度(特定市場の支配)
◯短期的に合理的なプレミアムセグメントへの選択と集中は、長期的にジリ貧に陥る逃げの一手(顧客ライフサイクルマネジメント)
◯購買代理者の上方統合は一見して合理的だが、自社の存在意義と矛盾する禁じ手(顧客の購買代理)
◯強者は下手に差別化しても隙を見せるだけ(同質化)
◯ブルーオーシャンの本質はブルーかどうかではなく、ブルーであり続けられるかどうか(ブルーオーシャン)
◯「その道のプロ」を徹底排除しなければ成立しないビジネスモデルがある(マクドナルド化)
◯「悪評」は「無名」よりも遥かに価値がある(ブランド買収・再生)
Posted by ブクログ
面白かった。
ビジネスモデルのパターンとして、頭の中に入れておく価値ありの内容でした。
ビジネスキャンパスという、モデル分析フレームを用いて、多角的に、わかりやすく説明してくれているので、企業分析をするときなどに役立つと思った。
ただ、どうしても有名どころばかりなので、企業特有のビジネスモデルを理解するほどには至らず。(そもそも前提として、そこまで深くはやらない本ではあるが)
だからこそ、これからもっと個別レベル、業界レベルのビジネスモデルを理解しよう、そう思える起点になった。
Posted by ブクログ
思いの外、分厚い本であることに読みながら気付いた。意外に、スムーズに読み進められていたと読み終わって思った。何でもそうだと思うが、興味が無ければ途中で飽きてしまうかもしれない本。多少、マーケティングを囓った経験があれば、恐らく真ん中辺りで、早くページを捲りたくなる上手いまとめ方です。
大概のビジネスモデルは網羅されているようだが、作者が言う通り、ここに上げられているモデルが単体であるわけではなく、複数のビジネスモデルが組み合わさっているのが現実。そんなややこしそうな事も何故か頭に入ってくるのは、作者が設定した幾つかの視点で、解析してみせているからだろう。もちろん、実感できる実例も一役を担っている。
タイトル通り「教科書」の如く、何かあったら覗き見したくなる虎の巻的一冊です。
Posted by ブクログ
様々な企業の作戦集が掲載されています。
それらを著者の視点で、一般解に落とし込んでおり、読書の実例に容易に適用できる様にしてあります。
自分が今まで知らなかった作戦や、エプソンなどプリンターメーカーの消耗品で稼ぐ作戦を”レーザーブレード”、サウスウエスト航空の高い密度のセグメントに集中して低コスト戦略を仕掛ける”クリームスキミング”といった初めて作戦名を知ったものなどが、参考になりました。
それぞれ、様々な業界・市場や顧客の状況に応じて、とるべき作戦が異なることを、強く学びました。
そこがビジネスモデルを普遍化する上で、難しいところですね。
故にMBAでは、ケーススタディが盛んに行われているということも。
Posted by ブクログ
ありそうでなかった戦略+仕組みのビジネスモデルの型を学ぶ教科書。ただしビジネス&マーケティング用語の解説はないので、上級者向け。誤字・脱字も残念。
Posted by ブクログ
こういうのの類書は結構よくある。
しかし、結構セレクションが偏っていたりして、「参考にはなるけど」みたいな感じがすることが多いが、これはちょうど求めていたものという気がする。
本当に全方位で網羅されているのか、たまたま著者の趣味とフィーリングが合っているのかは何とも言えないが。
いずれにしても、役立つものに出会えた。
Posted by ブクログ
様々なビジネスモデルが紹介されていた。
このビジネスモデルの考え方を、自分の働き方に
落とし込んでいけば大きな武器になるのではないかと思った。
Posted by ブクログ
ビジネスモデルを広く浅く解説している。
驚きはなかったが、自分の知識を整理するにはなかなか良い一冊だった。
読んでいて新たに得るものは少ないが、時々読み返すには良い本だと思う。
Posted by ブクログ
代表的なビジネスモデルをさらっと読める本。私自身この分野での知識があまりないので、導入としてはよかったかと思う。地域ドミナントなんて、正直目から鱗だった。
実例や注意点、各ビジネスモデルから学ぶべき点など、フォーマットが決められてかかれており読みやすかったのも、プラス。
Posted by ブクログ
【目的】
ビジネスモデルの引き出しを増やす
【評価】
・各モデルプロコンや機能する仕組みがしっかり書かれている点は良い。今後実務で企業を見る際に、ここに記載されているモデルを採用しているか、今後活用できるかは評価してみたい。
・引き出しは増えるが、実務で活用する為には各モデルに関してより深い研究が必要。
・全体的に日本語として読みにくく、誤字脱字も多い。挿入されている図も構造として無理矢理感があるものが多く、コンサルタントのアウトプットとしては質が低いと言わざるを得ないのでこの評価とする。
Posted by ブクログ
世の中には、いろいろなビジネスがあります。
どのようなビジネスがあるのかを広く知っておくと、
自分のビジネスを広げるときの参考になります。
本日ご紹介する本は、
世の中にあるビジネスモデルに
それぞれ名前を付けて紹介した1冊。
ポイントは
「競争優位の持続性」
成功しているビジネスは、自社にできることで、
競合がやりにくいことを作り出す。
もしくは、競合がいない空間を作る。
いかに競合より優位になって、
それを持続するかが重要です。
「クリームスキミング」
語源は ”牛乳から最もおいしいクリームだけをすくいとる”
つまり「いいとこ取り」すること。
需要が高い顧客セグメントにだけサービスを提供し、他に提供しない。
サウスウエスト航空は 短距離路線だけに集中した。
「機能外販」
自社の機能で他社より優れた機能を他の企業に外販する
ルフトハンザ航空は飛行機の整備を他社から大規模に受注している。
大阪ガスは水道に関する業務を請け負っている。
「マクドナルド化」
価値提供を機械化し、低価格化することで下層の巨大市場を狙う。
もやは、企業名がビジネスモデル名になっています。
価値の提供ロジックを自社の構造資産として持つことが重要。
本書では 厳選された31パターンのビジネスモデルを紹介しています。
ぜひ、読んでみてください。
◆本から得た気づき◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
戦略立案を学習するには、場数を踏むことが必要
ネット時代では、物理的な空間の方が、競合の侵入を防ぐ有効な手段になる
高いシェアを達成することで、継続的その市場を支配できる
顧客との関係を早期に作り上げてしまうと、他社が顧客にアクセスする余地がなくなる
顧客理解と顧客の依存により、顧客との関係がより強固になる
新しい価値の組み合わせを作り出し、それを求める顧客によって新市場を創造する
潜在顧客にリスクなく自社とのコンタクトを開始させる
顧客との特別な関係の構築を目指す
競合がいない空間、攻撃を受けない状況をつくる
自社の資源を他社と異なるものにする
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆目次◆
序章 ビジネスモデル概論と本書の読み方
第1章 顧客セグメント・顧客関係のビジネスモデル
第2章 提供価値のビジネスモデル
第3章 価格/収入構造のビジネスモデル
第4章 ビジネスシステムのビジネスモデル
第5章 事業レベルのビジネスモデルのまとめ
第6章 コーポレートレベルのビジネスモデル集
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Posted by ブクログ
知っている企業のボンヤリとしたビジネスモデルを網羅的に知ることができへぇ〜とは思うが、来週には忘れてしまうんだろうなと。著書のせいではなく自分の問題。自分ごと化されない。
Posted by ブクログ
数多あるビジネスモデルをカタログ化した利便性の高い本です。
そのビジネスモデルとなった具体的企業名が網羅されているのもわかりやすい。
続編となる「上級編」も出ているようなので要チェックです。
Posted by ブクログ
・成功して入るビジネスは戦略として強いのではなく、その戦略を支える仕組みも含めて事業体として強い、比喩的に言えば「生き物」として強いということができる。
・事実の分析を戦略へと転換する過程にはアートが介在する。あたかも絵を描くことと似ている。→場数を踏む→ケーススタディ
・クリームスキミング→受容性の高い部分のみにスコープをあてて事業展開。あとは捨てる。サウスウエストLCC
・同質化→ナンバーワンだけがとり得るモデル。創造性は必要なく追従するだけでよいが、メインストリーム技術はむしろ先行する必要がある。非創造的文化、顧客に傲慢という印象を与えかねない。
・アンバンドリング→QBハウス、LCC
Posted by ブクログ
31ものビジネスモデルが簡潔に整理されているので分かりやすい。
自社のビジネス環境に合ったモデルを選択、組み合わせて実践するのが効果的だろう。
まずはこの本で当たりをつけて、各論の戦略本で中身を深めていくのが常套手段だ。
しかし、日本企業はビジネスモデルを無視した場当たり的な戦略に打って出たり、現場にそぐわないビジネスモデルを選択したりすることが多いような気がする。
ビジネスモデルのカタログのような本書を使って、戦略を立てていくのは、決して無駄ではないだろう。
Posted by ブクログ
“事実の分析を戦略へと転換する過程には「アート」が介在しているので、(中略)この戦略立案のアートを学ばない限り、質的な改善を図ることはなかなか難しい”
という冒頭説明通りの本。
目から鱗的なモデルに出会うというよりは、様々なモデルが要領よく整理されていて、なかなかよい本だと思います。
Posted by ブクログ
具体的に売れている起業、成功している起業を例にあげ、そのビジネスの成功例をジャンル別に説明している。
売れる理由には、ちゃんと戦略があるのだなと実感。さまざまな31のビジネスモデルの強みと狙いなど説明していてなかなか面白い。
・地域ドミナント 地域集中 セブンスタバ
・クリームスキミング 売れるとこに集中展開して安く LCC
・顧客ライフサイクルマネジメント 成長に伴うニーズベネッセ
・顧客の売買代理 アスクル グルーポン
・プラットホーム 仕組み FB ヤフオク
・同質化 市場1位の企業が2位以下の同等のものを発売、コーラ社 日清
・アンバンドリング 部分販売で安く QB LCc
・ブルーオーシャン 新たな市場価値 俺の
・マクドナルド化 プロセス化 マニュアル化 安価に てんや