あらすじ
口入れ屋の紹介で御台場普請に雇われた国太郎と百蔵。2人がそこで見たものは、死人続出の怪しい穴掘り作業だった。一体、誰が何の目的で穴を掘らせるのか? 不審な男たちが跋扈(ばっこ)する中、真相をつきとめようとする国太郎たちの身に数々の危機が。黒船と地震に江戸の町が揺れるとき、城内までも揺れだした! (講談社文庫)
...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント /
※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
これには珍しく本が登場しない。黒船到来で揺れ動く幕末の江戸、結局使われなかった御台場普請に絡む老中やお年寄りの陰謀の話である。江戸幕府は長かったが、閉鎖していた。今の地球に異星人がやってきてイラクだアフガニスタンだアメリカだと騒いでいる地球人に星の開放を求めているような状態である。結局外を見る力がなく、内紛からの自己保身しか頭になかった政治中枢が開国の方向性をめちゃくちゃにした。同じ轍を現代で踏まないことを願うばかりである。