【感想・ネタバレ】賢い皮膚 ――思考する最大の〈臓器〉のレビュー

あらすじ

今、皮膚科学が長足の進歩を遂げている。医療や美容からのアプローチだけではうかがいしれない、皮膚メカニズムが次々に解明されつつあるのだ。「年をとるとしわができるのはどうして」、「お肌によい物質は何か」といった身近なトピックから、「皮膚が脳と同じ機能を担っているとしたら」というにわかには信じられない働きにまで本書は迫っていく。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

面白い。「表皮には中枢神経と同じ情報処理のための分子機械がある。外部電場や温度、圧力といった物理的因子を表皮が受け取り、身体全体に伝達できることも分かってきた」表皮への施術が全身の健康につながるという観点と筆者自身の経験から、東洋医学、鍼灸医療をものすごく押している。確かにわずかな皮膚への刺激が身体に与える影響なら、鍼灸の得意分野だな。

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2012年07月26日

Posted by ブクログ

美白や美容には全く興味なく、思春期・成人をやり過ごし、中年になった。自身の火傷をきっかけに、今やっと皮膚に興味を持ち、その機能を知りたいと切実に思うようになった。身体はいずれ手放すものであるが、中年になったからこそ、怪我をしたからこそ、病気を経たからこそ、知りたいと思うことがたくさんある。

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2021年04月26日

Posted by ブクログ

 皮膚って凄い。肌断食を始めてから、皮膚科学の本が面白くてたまらない。皮膚は、最先端科学でもまだまだ解明出来ていないにもかかわらず、私たちが直に触れることのできる、もっとも巨大な「臓器」なのだ。筆者は資生堂の研究員。肌につけるものを研究している人が書く、皮膚の話。ちょっと専門的過ぎて付いて行けない話もあったけど、逆に、私のように文系の頭でも分かりやすく説明されているところもある。
 皮膚の特性を西洋医学や科学者が解明するよりずっと前から、東洋医学や作家たちはとっくに真理を見抜いていた。『芸術は往々にして歩みののろい科学を先取りすることがある』(p77)という素敵なコメントも要所要所にあって、単なる皮膚のお話に留まらず、パイオニア精神に溢れる論調がとても心地よかった。
 最近、自分の外側にあるものより、自分が既にもっている内側にあるものに面白みを感じる。自分の外側の世界についての知識も、自分の内側の世界を何も分かっていないようでは役には立たない。この本は、自分に備わった未知の力を教えてくれる。もう一度じっくり読み直してみたい新境地本。

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2013年08月14日

Posted by ブクログ

2012.10.25-2012.11.1
皮膚は臓器である、といふお話。表皮にも光や音を感じる機能がある。最近の研究でそれが分かるやうになつた。生物学、生理学の分野は急速に進歩してゐること、まだまだ未解明の事実が多いことを教へられる。

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2012年11月04日

Posted by ブクログ

肌で感じるという慣用句がある。実際に肌は光の色により異なる反応を示し、音を感じている事がわかっているそうだ。見えているが故に見落とされがちだけど、肌は最大の「臓器」としてかなりの働きをしてるらしい。興味深い本だけど、一番気になってた指皮の鍛え方は載ってなかだた、、

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2012年09月11日

Posted by ブクログ

おもしろい。どういう読者をターゲットにしているのかわからないような専門用語がちょくちょく入ってくるために、読みにくくなる点を除けば。

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2012年01月12日

Posted by ブクログ

最近香粧品について興味をもっていたところだったので楽しく読めた
著者の知見に親近感をもてたのはひさしぶりだ
この著者の書籍をもっと読みたくなった
きっと京大で工学部といった異色のひとが書いているからだろう
情報も最近の話題も盛り込みつつまとめているので
おもしろかった

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2011年07月25日

Posted by ブクログ

[ 内容 ]
今、皮膚科学が長足の進歩を遂げている。
医療や美容からのアプローチだけではうかがいしれない、皮膚メカニズムが次々に解明されつつあるのだ。
「年をとるとしわができるのはどうして」、「お肌によい物質は何か」といった身近なトピックから、「皮膚が脳と同じ機能を担っているとしたら」というにわかには信じられない働きにまで本書は迫っていく。

[ 目次 ]
第1章 皮膚の様々な様相
第2章 表皮と角層
第3章 皮膚は自律している
第4章 皮膚が感じる
第5章 身体と皮膚
第6章 情報処理システム

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2014年10月30日

Posted by ブクログ

わあ、びっくり。皮膚っていろいろなものを感知するタンパク質が存在しているんだって。時間も感じているんだって。皮膚というビニール袋に水分とか内臓とか入ってて、それを骨がちょっと支えてるって考えると、人間てヘンテコだよね。皮膚というのは、見える化されすぎているのか、あまり研究している人がいなくて、ほんとうはどうなっているのか、よくわかっていないそうだ。皮膚科のお医者さんは病気には詳しいが、普通の皮膚がどうなっているのか研究しないらしい。もっとも興味深く考えているのは、この本の著者のように、化粧品会社の研究員の人かも。いや、お肌の曲がり角を昔に過ぎたワタシみたいな妙齢の女性かも!

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2011年09月28日

Posted by ブクログ

西洋医学は 東洋医学を馬鹿にしてきたけど皮膚が電気を起こしたりホルモンを作ったりしているのだとすれば 鍼だってマッサージだって効くってもんだなぁセロテープをぱりぱりしている研究員の人に 萌え

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2011年09月20日

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