あらすじ
能力主義社会、そして人生80年の長寿社会である現代は大人にこそ勉強が必要であると著者。学校の勉強が嫌いだった人でも、遅すぎることはない。学ぶために必要な能力を身につけ、そのためのテクニックを知れば、競争社会をサバイバルできるだけでなく、何歳になっても知的に若々しく人生を楽しむことができる。著者は精神科医であると同時に、自ら大学受験生を対象とした通信講座を主催。著者に数々のベストセラー参考書もあり、受験勉強研究家としても実績がある。本書では、まず、最近の精神医学や知能研究の成果をふまえて、IT時代に役に立つ「頭のよさ」とはどういうことかを考察する。さらに本書では、英語学習やライセンス取得、仕事上のプレゼンテーションなどについての、効率的に成果のあがる勉強の技術も紹介する。何歳になっても、実力を磨くことで人生の選択肢は増やしたい??そんなチャレンジ精神を刺激する一冊である。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
【本の内容を一言で】
人生を終えるまで、一生分の「大人の勉強法」
【内容まとめ】
1.能力主義・長寿社会というこれからの世の中に向けて、勉強に期限は無く一生必要になってくる。
2.他力が1番!自分一人でするのではなく、できる人から直接学び、吸収し、追いつき追い越すこと。
3.記憶のポイントは「理解」「興味関心」「実行」、それと「復習」。
4.勉強時間の作り方や管理方法、ポイント、3日坊主にならない継続の仕方なども書かれている。
【感想】
この本は非常に参考になった。
大きな理由としては、以下の3点である。
①この手の本に多い「小手先のテクニック本」ではなく、精神科医による論文形式の書物である。
②20年近く前に出版された本なのに、現在でも十分に役に立つくらい最新の情報である。
③勉強する意欲をどう作り出すか、時間管理はどうするか、それをどのように継続させるか、またどのように「記憶」させるかのポイントがキチンと書かれている。
また、大人向けという事もあり、自分だけではなく自分の子どもへの勉強法も書いてあり、育児に関する本としても非常に評価が高い。
まぁ要するに、「何歳になっても勉強し続ける事が大切」っていう事と、「ただ漫然と勉強するのではなく、キチンとその内容を身につける為の思考法や取り組み方」っていうのが大切なんでしょう。
それらのヒントが、ギッシリとこの本には詰まっている。
内容は多くて難しいけど、いくつか今後の自分の人生において試したいなと心から思った。
【引用】
21世紀を迎えるにあたって、何が変わったかと言えば、これまでのライフサイクルのモデルが通用しなくなったこと。
学生の学力低下、就職後も一生の保証はされない、失業の心配、長寿化と年金財政破綻により老後の保障もあやふや・・・
→簡単な解決法は「勉強」。
能力主義だからこそ、長寿社会だからこそ、勉強は一生必要!
実利的な目的以外のどんな意義があるかということ(勉強の目的)を、勉強することで何を得るのか(勉強における獲得目標)を伝授する。
p22
・これからの時代における「頭の良さ」とは、「できる人」から学ぶ姿勢である。
→できる人から学び、できる人に追いつき、できる人を追い越せ!
情報が氾濫している今だからこそ、まずできる人からわかりやすく話しを聞くことが、今後入ってくる情報を生かす能力を身につけることに直結する。
p51
・認知心理学の考え方
①考える材料として十分な知識があること
②その知識をもとに色々なケースを想定していくつものパターンの推論ができ、その中から一番適切な推論を選択できること
③自分の知識が十分か、また感情に流されていないかなどを適切にモニターできる「メタ認知」ができること
p52
・クリティカル シンキングという方法論
①問題に対して注意深く観察し、じっくり考えようとする態度
②論理的な探求法や推論の方法に関する知識
③それらの方法を適用する技術
p63
・他者を利用した「頭の良さ」
外部情報(他人の知識やインターネットで得られる知識)を含めてなるべく幅広い知識が利用できて、それを用いてなるべく幅広いバリエーションの推論を行ない、メタ認知的にそれをモニターしていく。
人を使ったり、人に頼ったりしながらでも問題解決ができるならそれで良い。
p67
EQ「感情的知能、心の知能指数」
5大要素
①自分の感情を正確に知る
②自分の感情をコントロールできる
③楽観的に物事を考える
④相手の感情を知る
⑤社交能力
しかし、いくらこの5つの能力に優れていても、あまりに知識が乏しかったり、推論の能力に欠けているなら、社会的な能力が優れているとは言われないだろう。
IQなど、頭の良さも必要なのである。
p78
様々な情報が入力されるが、これらの入力情報がすべて知識になるわけではない。
それらが脳の中に残る、つまり「記憶」しないといけないわけだ。
p81
・記憶のポイント
入力段階に大きな影響を与えるのは「注意」と「理解」
【注意】
①関心を持つこと
②動機があること、強い動機が持てるものを記憶する
③邪魔などのマイナスを減らすこと、余計な関心事をへらす
→受験勉強などは禁欲せずにやりたいことをきちんとした上で、メリハリを持って勉強すること。
【理解】
理解していると、面白く感じられる。
理解を通じて関心が高まり、注意力を高めることができれば記憶力も高まる
とにかく、まず分かるようにならないと記憶に残らない!「分かるための努力や費用を惜しまない」というのが必須条件
もう1つ大事なのは、自分の理解状態の確認
→1番の方法は、学んだ事を他人に教える事である。
ただのんべんだらりと、勉強したり読書したりテレビの教養番組を見たりネット検索をするのでなく、一つ一つ確実に理解するように努めるだけで、かなり知識の豊富な、頭の良い人間になれる!
p88
・翌朝と週末の復習が効果的
エビングハウスの記憶の保持曲線
記憶、知識を増やすためには復習が1番大事!!
翌朝、週末の他にも、「思い立ったが吉日」で復習すること。
大人の勉強は復習がないがしろにされるが、若い頃と比べて20代以上は記憶力が落ちているからこそ復習が大切!
p93
・大事なのは、「興味」と「実行」
関心や興味を持たないと、そもそも知識そのものに出会うことができない。
興味を持ったことはなるべく調べてみる習慣が必須!!
p110
・メタ認知の基本
自分の認知パターンを上から見る。
知識が足りているかどうか、知識に振り回されていないか、感情に左右されていないかなど、基本的なモニタリング技術を身につけること。
【基礎】自分の思考パターンを自問する。
・この問題に対して、十分な知識はあるか?
・自分にある知識の中で、この状況に1番適しているものはどれか?
・推論がワンパターンになってないか?
→「推論は自己を守りたがる」傾向を知る
・最近読んだ本や会った人の意見に影響されすぎてないか?
・感情に振り回されてないか?
→感情状態によって推論が偏る事を知る
・自分の立場に有利な考え方をしてないか?
自分の知識や教育、経験に振り回されていないかをチェックするメタ認知を行う。
p121
・他者のサポートを得るテクニック
①共感能力を高める
→他者との共感能力を高めることが、取りも直さず対人関係を円滑にし、豊かにする。相手の背景情報を知った上で、その立場に自分自身をおいてみる。
②人が他者に求める3つのニーズ
→この3つのニーズを満たしてくれる人のことは好きになるし、この相手を手放したくない気持ちが強くなる!
1.鏡自己対象機能
褒めてあげる、一緒に喜んであげる、注目してあげる。
→相手に好かれるだけでなく、相手の事も発達させることができる!
最近の研究では、叱るしつけより褒めるしつけの方が、子どもの知的機能の発達を促進させることがわかっている。
2.理想化自己対象機能
親や治療者が相手の神様役を引き受け、相手に安心感や生きる方向を与えてあげる機能。
→安心感や尊敬を相手に持ってもらうことで、相手の不安を打ち消す!
3.双子自己対象機能
相手に自分のことを「同じ人間」だと感じてもらうテクニック。
→同じ人間だという感覚を持たせるだけで、相手の態度も変わり、リラックスを与えることができる。
p132
【今までのまとめと展望】
前章までは、現在求められている頭の良さとは何かを検討し、その頭の良さを身につける方法を述べてみた。
この章ではもう少し具体的に、要領の良い大人の勉強を提案。
p134
・時間のやりくり術
→時間は物理的に増やすことは出来ない!
①睡眠時間を削るのはマイナス
→うつや不安神経症を誘発するし、能率も落ちる。(睡眠時間に個人差はある)
②無駄な時間(=役に立たない時間)をどこまで減らせるか
→睡眠時間は極力NG
→息抜きをなくす、禁欲するなども極力NG
→息の詰まるような勉強生活はあまりよろしくない
優先順位をつけて、いらない時間をなくす!
=のんべんだらりとテレビを見たり、ゴロゴロして何のメリットもない時間
【勉強のポイント】
・興味関心をもつこと
・わからないことは早く調べたり、人に聞いて理解に努めること
・適度に復習をして、これまで勉強した時間を無駄にしないこと
p140
・週末は借金返済と復習に充てる
月曜~金曜は毎日勉強し、土曜日は予定通り勉強できなかった分を取り戻す、また今週分の復習に充てる。
→土日のみの勉強は億劫になるし、一週間のうちに忘れる可能性もあるので、NG
p148
・ノート術、読書術
①大きめのノートに、一心不乱にノートを取る。
→メモ帳は要点のみなので、後で読み返して理解しづらい。
②何でも1冊のノートに書き込む
③必要箇所だけのつまみ食い読書
→目次を読んで、面白そう・役に立ちそうなところだけを飛ばし読みふる。
(まだ理解が十分でないジャンルについては危険なのでNG)
p152
・文章術、プレゼンテーション術
①「型にはまった文章」を書くことに慣れる
1.問題提起
2.問題提起に対する自分の意見
3.意見の補強説明や参考文献の引用
4.明快で簡潔な結論を述べる
また起承転結、5W1Hを意識!
②プレゼンテーション
1.問題提起or結論の提示
2.背景情報や解説を述べる
3.最後に結論
p206
・いきいき勉強する姿を子供たちにみせよう
大人が時間して勉強することで、子どもが勉強する習慣を取り戻す!
Posted by ブクログ
記憶の3つのプロセスとそれぞれの強化方法のほか、推論を豊かにする方法、メタ認知、クリティカル・シンキングなどの思考法についても学ぶことができた。
文章力を高めるには、文章の型を身につけるのが有効。
知識を増やす
* 記憶には入力(記銘)、貯蔵(保持)、出力(想起)のプロセスがある。
* 入力を規定するのは注意と理解。
* 注意を向けて集中するには、関心を持つこと、動機を持つこと、注意力のマイナスになるもの(他への関心、気分の変調)を減らすこと。
* 理解を高めるには、わかりやすい解説書を探すこと、わかりやすい講義を受けること。アウトプットをして自分の理解の状況を確認すること。
* 記憶を保持するには、反復するのが最も有用。翌朝と週末に短時間で復習する。
* 出力をトレーニングするには、覚えたことを説明すること。
推論を豊かにする
* 知識を用いて他の分野に応用する、シミュレーションして予想する。
* 物事を様々な側面から見ること(複眼思考)。読書の時に疑問を持ったり、批判的に読む。いろいろな人の立場に立って考える。ひとつの状況に対して、さまざまな起こりうることやなすべきことを想定する。
メタ認知を高める
* 自分の思考パターンを客観的に検証する。
* 十分な知識を持っているか、いくつものパターンの推論ができているか、最近接した意見に影響されすぎていないか、自分の立場に有利な考え方をしていないかなど。
* スキーマ:情報を認知する際に、既知の知識の枠組みに照らして解釈する傾向がある(新たな経験として解釈しない)
クリティカル・シンキング
* 問題に対して注意深く観察し、じっくり考える
* 論理的な探求法や推論の方法に関する知識を持つ
* それらの方法を適用する技術を持つ
文章術・プレゼンテーション術
* 文章の型を身につける:問題提起、意見、補強説明、結論
Posted by ブクログ
勉強は実質終わりなんかございません。
死ぬまで勉強だと思っております。
大事なのは見方だと思うのですよね。
興味を持たないことには何の意味もありませんでね。
それと苦しいだけのそれは本当に意味ないです。
勉強が嫌いになるだけです。
やめませう。
後半部分は資格を取る気がない人は
飛ばしても構わないと思います。
Posted by ブクログ
いい本だった。勉強とはどういうものかについて上手くまとめられている。
特に前半の頭がいいというのはどういうことかについて語っているところは話の流れがかなり綺麗。
後半のハウツー感が出てくると面白さは減るが、前半だけでも読む価値は十分。
頭がいいとは①知識があり②推論ができて③メタ認知を持つこと
Posted by ブクログ
精神科医であり、勉強法についての専門家でもある和田先生の本。大学受験の際にも著書や先生の監修(?)する受験勉強プログラムでお世話になった。
①現在の社会環境において、大人が学ぶ必要性は高まっており、大人こそ学ぶことの価値があるという背景について述べられた後、
②勉強をしていく上で理解しておくことが有用な思考法や、人間の知的能力・認知についての概説が続く。
③具体的な勉強術的なものは記載が少ない。
学ぶことの目的としては、
・スキルアップ
・知的能力の向上
・知識の増
・ライセンスの取得
さらに、
・感情の老化予防
・老年期の生きがい といったことも
②について興味を引かれたのが、
・メタ認知(自分の認知特性や傾向、思考パターンを知る)
・自己心理学(成熟した依存を築く)
・記憶力の高め方(入力、保持、出力の段階に分けて、適切な方法を)
・知的能力は、共感による人間関係力
といった解説であった。
Posted by ブクログ
高齢になっても楽しめるものを選ぶ=精神分析など=経験がモノを言う。
カウンセラーなど。
考える材料としての知識があり、パターン推論ができ、適切なモニターをするメタ認知ができること=頭が良い
成熟した依存関係=ギブアンドテイクを考えられること=テストの成績が良ければ何かかってもらえる、という関係も。
勉強の条件=面白いと思えること、動機が明確で強い、気が散るものを排除する
理解できると記銘できる。人に教える。
復習のほうが時間がかからずコストパフォーマンスが高い。
眠る前に覚えたことのほうが忘れない。週末に復習する。
アウトプットトレーニング=問題集を使う
共感能力を高める=日頃のトレーニングで相手の立場に身を置く習慣をつける
本音で接すると秘密を共有することで深い人間関係を作れる
時間のやりくり=睡眠時間を削るのはマイナス。ムダな時間を減らす。効率を上げることを考えたほうがよい。
計画の単位は一週間。土日は遅れの取り戻しと復習にあてる。
一コマは90分、1日2コマまで。
ノートを取る。読書は付箋を貼る。付箋の内容は感想を書いておく。
速読より、一部分でも大事なところを熟読するほうが効率がいい。
大学受験用の小論文テキスト。
読む英語、書く英語。
カンで読んでも、必ず辞書をひいてメモをする。フレーズ、文章は気に入ったものはメモをする=書く材料が蓄積される。
スランプのときは守りの学習を。復讐をする=弱点が見つかる。
不安な自分を受け入れる。目の前のことに集中する。
勉強は高齢者の格好の趣味。
Posted by ブクログ
勉強法についてはすでに言われていることが多いが、モチベーションアップに読み返すといい。
データを収集し推論するスキル、他者との共感能力、問題解決にあたって他者の力を借りるための考え方。頭のいい人=心の成長した人というのに納得。
自分の思考パターンを省察し、多面的に思考する。立場を変えて問題を考えてみることの大切さ。つねに訓練しておうと思う。
Posted by ブクログ
学ぶことについて知り立てて読書。
勉強法というよりは、能力向上、学ぶことの必要性についての内容という印象。13年以上前の本だが、学び続ける必要性は変わっていないため、古さは感じない。
自動思考、不安や感情のコントロールについては興味深く読ませてもらった。
後半は資格取得など生涯学習の勧め。『最短で結果が出る超勉強法』(荘司 雅彦)の内容と近い部分が多いと感じた。
新しい資格が狙い目。取得するなら国家資格、公的資格。
忘却曲線の性質を生かした復習方法。翌朝、週末に復習して記憶を強化する。
定着させ方を工夫する。理解すること覚えやすい。
読書時間:約55分
本書は知人からいただいています。有り難うございます。
Posted by ブクログ
「勉強法」というタイトルですが、「自分の能力を高める方法」が書かれていると感じました。まあ、「勉強法」の方が売れやすいかもしれませんが...
いい本です。参考になりました。この本で得た知識を深め、実践していけば、効率よく、記憶に残る学習ができることでしょう。
という意味で、動機づけになりました。
Posted by ブクログ
「大人のため」とか「勉強法」とか、タイトルに惹かれて買った記憶があります。
タイトルから期待される内容も入っていましたが、人に教える立場の人間にもタメになることが書いてありました。
Posted by ブクログ
25年前に書かれているため、今では古くなった内容も多々ありますが、大人になったのちにも勉強が大切であると言う根本自体は今も通ずるところがあると思います。
現在にも通ずる箇所を拾い読みしていくのが良いかと思いました。
タイトル「大人のための勉強法」となっていますが、メインは3章以降。
1章では、団塊・団塊ジュニア世代が今後のIT社会において求められる頭の良さとは何か、という問いを立て、人を使ったり、人に頼ったりしながらでも、問題解決がうまくできることとしています。
2章では、頭を良くするトレーニング法として、記憶の入力段階である「記銘」、貯蔵段階である「保持」、出力段階である「想起」それぞれに場合わけして検討しています。
3章の勉強法ですが、
・時間は増やすことができないため、漫然とテレビを見るような無駄な時間は減らしたり、興味・関心を持ち適度に復習することで時間効率をあげたりすること
・一週間毎のスケジュール管理をすること
・情報のありかを明確化するためにカテゴリー別に分類すること
等々、目新しい内容ではありませんが、裏を返せばそれだけ多くの人が良いと思っている方法ということではないでしょうか。
Posted by ブクログ
約20年前の本だが、いつの時代も勉強は大事なことには変わりはない。
社会人にとっての勉強で大事なことは時間の使い方。
特に通勤時間に趣味のゲームをする、家で勉強の時間に充てるのはいいと思った。
メタ的思考が大事なことは普段の生活で取り入れたい。
あと、20年前の本だが今の時代に当たってることが多々あって面白かった。
Posted by ブクログ
大人になってからも学ぶことは必要である いろいろな意味で
インターネットの時代には 求められる知識 能力がある 著者は独自の考え方を持っていて わかるが 共感できないところもある
予備校には通えない 独学したいのだ
20年前のノウハウは今でも通用するか
高齢になっても楽しめるものを選ぶ
精神科医の著者である 自己と他社の区別同一化は考慮すべし
Posted by ブクログ
全ページじっくり読むのではなく、目次を読んで面白そうなところだけ熟読したほうが頭に残る。
自分の意見を持つことが大切。
全部読まなきゃと思わなくていい。
ただ、読むだけじゃなく自分も参加しないといけないと思いました。
Posted by ブクログ
いろいろなことが網羅的に書かれているが、読みどころは3章と4章のあたりに限られる。
3章は時間術、スケジュール管理、情報整理術などで示唆に富む。4章は資格試験について、資格の選び方、過去問の大切さ、勉強仲間の有用性などについて述べていて、参考になる。やはり、励ましあったり、切磋琢磨したり、教え合うような友人はいた方がいい。難しい資格試験なら尚更だろう。
Posted by ブクログ
時間は1日24時間で増やせない。
効率よく勉強する為にはやらないことを決める。
1週間毎の具体的な目標設定をする。
土日どちらかに、その週のキャッチアップ時間を確保する。
Posted by ブクログ
これを読んだのは15年くらい前で、自己啓発本に興味があって何冊か読み漁っていた時だと思う。多分、仕事に興味が持てなくて何か別のことをやりたいと思っていたのかもしれない。
本書は前半で大人が勉強する背景やどのようなメリットがあるかを心理学的なアプローチを交えて解説しており、後半で具体的な資格や再入学の一般論について述べている。本書をよんだ当初は自分の目的とあまり合わないと落胆したが、再度読み返してみると、前半の2章まではなかなか興味深い内容であった。20年前に書かれた本なので、現在の状況とはかなり異なる場面もあるが、勉強することのメリットについては、現状かなり重要な話もある。
自分としては結果的に実用として活用はできなかったが、現状の自分を見直すのには良かったかもしれない。
Posted by ブクログ
勉強は日本を救うー和田さんがこの本で書きたかったメッセージはこれだと思います。
ただ、和田さんの言う勉強というのは、数学や国語といった科目を学ぶということではないです。
それを超えた、何か新しいことを知り、そこから自分の考えを広げてゆくこと、それを勉強だとしています。
そしてそうした知を吸収し、新たな知を創造してゆくことは、人間として生きる喜びにつながるとおっしゃっています。
何か新しいことに触れる楽しさ、喜びを忘れずに、日々「勉強」していきたいと思える一冊です。
Posted by ブクログ
精神科医にして受験技術研究家の和田秀樹さんが
満を持して著したという本書。和田信者として受験を乗り切り、
今も資格試験の勉強をする身としては手に取らざるを得ません。
紹介される方法論それぞれについて
根拠となるデータや精神医学的解説が記されていたりして、
ハウツー本と思いきや読み物としてもなかなか面白いです。
ただ脱線気味と感じる部分も少々あり、また学生からお年寄りまで
幅広い「大人」を対象としているので一部は飛ばし読みになりましたが、
エッセンスを拾うだけでも充分読む価値があると思います。
Posted by ブクログ
押入れから引っ張り出して10年ぶり?に読みました。
きっかけは、最近読んだ和田先生の新刊が物足りなかった(すみません)から。
やはり、このころの著書のほうが脂が乗っている気がいたしました。
感情コントロールの力が足りない、と考えている私には113ページあたりの「自動思考」のところを思わずコピーとってしまいました。
また2階にしまっておきます。
Posted by ブクログ
大人になっても勉強をしたいと精進する人間はまずタイトルに惹かれることだろう。
本の構成としては、今現在の世の中において大人が必要とする勉強、なぜ勉強が必要なのかということから始まり、頭をよくするトレーニングや著者である和田氏の勉強術などを紹介するといった流れだ。
ただ読み進めていく中で、いまひとつ説得力がなく、勉強法そのものも真新しいものもなかったので、流し読みみたいに読んでしまった。
なので、個人的結論だが、勉強することに興味がある方は、逆に読んでもあまり何も感じないのではないだろうか。
とても皮肉なパラドックスだ。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
これからは大人に勉強が必要な時代。数々のベストセラー参考書を手がけた精神科医が、効率的に成果のあがる勉強のノウハウを伝授する。
能力主義社会、そして人生80年の長寿社会である現代は大人にこそ勉強が必要であると著者。
学校の勉強が嫌いだった人でも、遅すぎることはない。
学ぶために必要な能力を身につけ、そのためのテクニックを知れば、競争社会をサバイバルできるだけでなく、何歳になっても知的に若々しく人生を楽しむことができる。
[ 目次 ]
プロローグ 大人が勉強する時代
第1章 IT時代に求められる能力
第2章 頭をよくするトレーニング
第3章 能率を上げる勉強術
第4章 ライセンス取得のテクニック
エピローグ 学びの社会の再建を
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
無事日本に帰国。もう中国国際航空のらんぞ!
引続き、8月9日の論文口頭試問日、目指してラストスパート!!
和田秀樹著「大人のための勉強法」PHP新書(2000)
*よくよく考えてみれば、人生の最初の20年ほど勉強して、その時の蓄積と、その後の経験知だけで、一生暮らしていけるというのは、テクノロジーが今ほど日進月歩でなくて経験がそれなりにあてになる時代や、人生がそれ程長くなくて、老後をながらえても浦島太郎にならなくて済んだ時代だから通用したものである。セミナーに行くこと、テレビを見ること、読書をすることなど、1つ1つが勉強であるが、系統的、体系的な知識の吸収や、新しいテクノロジーの理解などという意味での教育を60年近くも受けないでいれば、頭がふけこんでくるのも当然であろう。
*ネット社会になって、直接の対面型のコミュニケーションや取引が減ってくると、多少は考える時間が作れる。いわゆる、その場で答えを出す「頭の切れ」が必要ではなくなる。そういう際には考える材料となる情報や知識を沢山持っているほうが有利になるだろう。
*臨床心理の考え方は、①考える材料として充分な知識があること、②その知識をもとにいろいろなケースを想定していくつものパターンの推論ができて、その中から一番適切な推論を選ぶことができること、③さらにその上に、たとえば自分の知識が十分あるかとか、感情にながされていないかなどと適切なモニターをするメタ認知ができること、これらが、「頭がいい」条件となっている。
*「共有能力」を重視する現代精神分析型の感情コントロールとして、問題解決のために知識や推論の方法を他人から聞いたり、また、メタ認知を行う為に人から何かのアドバイスを得ることは認知心理学の立場からも意味があることである。
*相手の立場や、これまでの相手の体験を知らないとなかなか共感は機能しないものである。この共感の能力がみについて、相手のニーズが読めて、それを満たしてあげる努力をしていえば、深い人間関係を作るのも、人と信用関係を築き上げるのも容易なものとなる。
Posted by ブクログ
大人になると勉強をしない人が多い日本社会だからこそ、大人の勉強法を身につけることが大切だ。何をさして大人の勉強というのか。子供でも大人でも勉強法に変わりはない。要は関心や興味をもちつづけられる事柄を中心に学ぶことが大事なのだ。
確かに効率のよい勉強法はあると思う。効率を求めるのは受験勉強や資格取得など、期間の区切りがあるものに限る。大人が一生学ぶ姿勢を明確にした場合はその限りではない。問題は学ぶことで喜びを見出せるか否か、それには努力を評価してくれる場面が必要なのだ。
Posted by ブクログ
メタ認知...自分の個々の認知活動を上からみるような認知のこと。
P.49
問題解決にかかわるメタ認知。
?自分の能力の限界を予測する。
?自分にとって今何が問題かを明確にできる。
?問題の適切な解決法を予測する。そしてその具体的な解決の計画を立てる。
?点検とモニタリング。(自分の認知パターンを上からみる作業)
?活動結果と目標を照らし合わせて、実行中の方略を続行するか、中止するかを決める。
Posted by ブクログ
20081109
・スランプ、落ち込んだときは新しい知識を入れようとすると余計にはまる。
→やったことのある内容を復習することで自信を取り戻す。
・ワンパターン思考法を直すには思いついた事を手書きでメモする。
→客観的、冷静になって見直すことで軌道修正ができる。→今やっているメモの目的