あらすじ
実在した大坂新町の廓で、たくましく生きる遊女・和泉と町人たち。元禄文化を謳歌する人間たちを鮮やかに描いた遊郭漫画の大傑作。中巻は第八~十四話を収録するほか、あとがき、単行本未収録となっていた短編『まだ分なきこと』、さらには近世文学研究家・木越治氏とのロング対談なども併録し、読み応えたっぷり。
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Posted by ブクログ
後の花魁道中「揚屋入り」の足の踏み出し方、亥子祭、病にかかった遊女、お客の条件とは……文化がわかる、厳しさが伝わる中巻、という感じです。第十一話 敗者の町 の重みたるや。著者と木越治 金沢大学文学部教授・近世文学研究家の対談、必読です。
Posted by ブクログ
そんなわけで、待望の完全版だ!
前回の単行本に未収録だった悩める和泉姐さんの話や番外編も入っていて、満足満足!
しかし、もそっとレジに持って行きやすい装丁には出来んかったのだろうか?
大阪
大阪遊郭もの。
大阪が舞台のお話はあまり見ないですよね。
こちらは元禄時代とおいうことで少し時代も古いのですが、当時の風俗が良くわかって面白いです。
Posted by ブクログ
ちんぽちんぽ。
文化資本のある無学な人が、しゃれた真似をさらすといふアクロバティックなものが出る。はー。
和泉さんとささらどんはホモサピの娘さんなんで、そら風邪ひいたり、アレしたりするわなぁ。の辺がなんか生々しい。
普通にアナクロニスムを犯してゐる(前の巻所収のある話では「蝦夷にメル友」がと言ふセリフがあった)上その辺に違和感がない。さらに、戦後(大坂の陣)のいろいろが燻りつつ、ゆっくり鎮火していく頃が主な舞台なので、然るべき戦後とシンクロするのである。いろいろ。ポイントオヴヴュ―はささらどんだと思ふのだが、まうちょっとあれだと「LINEもやってる延宝生まれ」とかなんだらうとか、アレな割に、「和泉さんヒロイン説」が。えー。