【感想・ネタバレ】人体再生に挑む 再生医療の最前線のレビュー

あらすじ

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失われた人体や臓器を丸ごと再生することは、まだできない。しかし、傷ついた組織や臓器を修復することで、失われた機能の再建はできる。脊髄損傷によるマヒや、心不全、角膜損傷、網膜の障害、難聴など、これまで治療不可能とされてきた障害も、細胞の移植やロボット技術の開発などで、克服できる可能性が出てきた。iPS細胞など最新の研究内容も織り交ぜて、再生医療の最前線をお伝えする。(ブルーバックス・2010年9月刊)

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Posted by ブクログ

科学ジャーナリストが、失われた人体機能を再建する「再生医療」について、その最前線の取り組みを取材・解説したもの。
発刊は2010年9月で、山中伸弥先生のノーベル賞受賞前のタイミングではあるが、冒頭でiPS細胞が取り上げられ、再生医療のほか、創薬や毒性試験における「疾患特異性iPS細胞」の利用について紹介されている。
また、哺乳類の中枢神経はいったん損傷したら二度と再生しないという神経生物学の“セントラルドグマ”に挑戦し、損傷した脊髄を幹細胞や骨髄の間質細胞を使って再生させる試みや、HALのような装着型ロボットスーツを使った運動機能の回復、人工心臓による心臓機能の再生、心不全治療のための心筋幹細胞を使った心筋再生医療、角膜の再生、難聴を引き起こす内耳の機能の再生など、これまでは治療は不可能と考えられてきた障害を克服するための様々な研究・技術について、詳しく述べられている。
日進月歩で進む先端の医療分野であるが、専門外の人間にもわかりやすい説明となっている。
(2011年1月了)

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2016年01月15日

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