あらすじ
『キャズム』刊行から15年、新たなバイブル登場!
本書は、どうすれば企業が永遠に進化を継続できるのかについて論じる。
具体的には14種類のイノベーションについて論じ、それらをどこに、いつ、どのように適用していけば企業が生存競争に勝ち抜けるのかを示す。自然界の生態系と同様、市場においても自社の状況に適切なイノベーション・タイプを選択し、競合他社との十分な差別化を実現できるよう活用して、それぞれの市場セグメントで成長していけることを解説する。テクノロジー企業を中心とした100社を超える事例をもとに、成熟市場でもイノベーションは可能であることを提示する。
※本電子書籍は同名出版物を底本とし作成しました。記載内容は印刷出版当時のものです。
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Posted by ブクログ
タイトルにあるとおり、成熟市場やコモディティ化された商品やサービスを提供する企業がどのようにイノベーションを継続させるための具体的に指針を示している。
私自身は、ゼロからいかにして新しい事業を作り出し、イノベーションを起こしていくことに関心があるのだが、このライフサイクルイノベーションを読むことでたくさんのヒントを得ることができた。
Posted by ブクログ
大学院の授業「マーケティングⅡ」で話題になったので読んでみました。
ライフサイクルの各フェーズでどのようなイノベーションが求められるのか、また、そこにリソースを集中するためにどうすればよいのか、という本です。
「買うほどではない」と言われていた通り、例えば、成熟フェーズではプロセスや、支援機能のイノベーションといった、言っちゃえば当たり前のことが書いてあり、正直、結構退屈。
ただ、訳者あとがきを読んで納得したのが、突飛なものはないが、成熟市場、更には衰退市場にまで話が及び、網羅的かつ体系的に書かれているところに価値がある。
これを読んでもあまり具体的なイメージは湧かないが、自身の事業のフェーズがどこで、どのようなイノベーションの可能性があるのか漏れなく考えられる。
Posted by ブクログ
少々アカデミックな内容ですが、知っておいて損はない知識だと思います。
マーケティングなら、ライフサイクルとは何たるかは理解しておく必要があると思います。
イノベーションというと何か革新的な技術・製品・サービスを生み出すことのように思っていましたが、必ずしもそれに限定されないということが分かりました。
教科書的、辞書的に使いたい一冊ですね。
===メモ===
・イノベーションを永遠に続けていくための基本は、
コンテキストに費やされている経営資源をコアに再配分すること。
・慣性力はイノベーションの敵ではない。
* 変革が必要な場面では、慣性力は抵抗力となる
* 一見相反するようですが、コアでなくなった事業に対しても
イノベーションの機会はあるということです。
・破壊的なシナリオは、既にコアに差別化要因がないにも関わらず
執着しようとする
* 差別化しようと投資をすると逆効果。
ライフサイクルを見極めて素直にイノベーションのタイプを
変更すること。
・ミッションクリティカル性とコアの混同。
* クリティカルなものに時間がとられる傾向あります。
ミッションクリティカルとコアは違います。
・全ての企業はいかなる場合でもイノベーションを行う機会がある。
・ライフサイクル上の位置について社内で共通認識をもつ。
* おのずとどのイノベーションタイプを目指すかが決まる。
各タイプを同時に進行することはできない。
・資源リサイクル
* コンテキスト、コア
クリティカル、非クリティカル
のマトリックスを逆流する
コア(発明ゾーン)
社内起業家
クリティカル(展開ゾーン)
プログラムマネージャ
コンテキスト(最適化ゾーン)
プロセス改善者