あらすじ
16才になったアンは、大好きなアヴォンリー村で母校の小学校の先生となります。なんとかして生徒たちに愛されたいとがんばるのですが…。おうちではマリラがひきとったふたごの世話に大わらわ。そして、ダイアナやギルバートら仲間といっしょに、村を美しくしようと新たな運動をはじめます。美しい自然(しぜん)にかこまれて17才をむかえるアンの青春の日々をえがく、シリーズ第2作。不朽(ふきゅう)の名作・ノーカット完全版(かんぜんばん)!! 絵45点。
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Posted by ブクログ
赤毛のアンシリーズの新訳、2作品目。一番最初のシリーズはよく読まれているが、次からがあまりという話をよく聞く。17歳になって、アヴォンリーの小学校の教師となったアン。そしてアヴォンリー村を良くしていくために改善協会を設立する。この頃の17歳は教壇に立ち、村の為に働くのかと思っていたけれど、合間合間には美しい自然の中を散策したり、高名な作家の来訪にはしゃいだりしている。大人と少女の顔をうまく書き分けられている。気になるのが、新しく引き取った双子の淑女のような妹に比べて、ディヴィーはヤンチャを通り越している。妹を閉じ込めておいて知らぬふりで捜索を笑いながら見ていたり、保存食に平気で手をつけて食べ尽くしたり、鳥を鉄砲で撃つつもりだと言ったり、かと思えば「愛されるコツを心得ている」なんて今、問題になっている子供達そのものだ。教師として改善委員として悩んだり、失敗して落ち込むアンはまさに等身大だ。最初のシリーズで犬猿の仲だったギルバートとも普通に仲良くしている。下巻も期待。