あらすじ
理論から実践へ、ジレンマ脱却の手引き
優良企業におけるイノベーションがはらむ落とし穴を実証し、衝撃を与えた名著『イノベーションのジレンマ』。そして「破壊される側ではなく破壊者となった立場」で書かれた『イノベーションへの解』、さらに破壊を予見するための手法を示した『明日は誰のものか』。しかし、理論がわかったところで、「具体的にどうすればよいのか」という疑問が立ちふさがり、依然としてジレンマから抜け出せないままである。そこで、本書が実践的な解決を提示する。クリステンセンが共同創立者として立つ、イノサイト社のトップらによって、さまざまな企業事例の集大成から実践的な解を導き出した。「イノベーションにおける落とし穴」、FAQ、各章の終わりには、ワークシートや演習問題等があり、まさに即実行できる手引きとなっている。さらに、『イノベーションのジレンマ』および『イノベーションへの解』の内容のサマリーもついており、前著へのフィードバックをしながら、理解を深められる構成となっている。
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Posted by ブクログ
イノベーションへの解 実践編
2013/5/16(木) 16:00-19:30に行われた、Innosight社のCEO Kevin Bolen氏によるセミナのテキストとして配布された本です。
クリステンセン教授のイノベーションの解の理論を元にコンサルティングを行った成果がまとめられており、企業からイノベーションを起こすにあたっての方法や留意点が、「イノベーションのジレンマ」「イノベーションの解」「明日は誰のものか」の内容を要約しつつまとめられています。
破壊的なイノベーションに関しては知っていたので、今回の学びは四つ。
1. 事業の計画を立てつつも創発的な方向転換を行って行かないと失敗する。何故なら計画を立てた時点での仮定が間違ってたり、時間が経つことによって変化したりしているから。
2. イノベーティブな事業は、利益は短期に確保し、成長は長期的な見地で。
3. マーケットセグメントを行う際には顧客の「かたづけるべき用事」までさかのぼってニーズ把握と条件設定を行う必要がある。年齢や性別、地域などのマーケットセグメントでは購買のモチベーションまではカテゴライズできない。
4. イノベーションを起こすにはメインストリームの評価指標からイノベーションの評価指標で管理する別の組織構造が必要。
まあ、テクニックよりも熱意がまずは必要。テクニックは熱意が空回りしないための道具。
そして、トップマネージメントがインキュベーションしなければすぐに駄目になる。
竹蔵