あらすじ
学校で出屋敷市子は「カッパー」と呼ばれている。彼女のまわりではありえないことばかりが起こるからだ。だからカッパー、デビッド・カッパー・フィールド。同級生の葛葉芹香が撮った写真に偶然写りこんだ市子は、その写真を消去するようにと芹香に迫る。消し忘れているうち、小さな幸運が次々と市子に舞い込むが、それは凶事を呼び込む幸運の無駄遣いだった……。博学天狗にもふもふ狐ほかも登場するオカルティックファンタジー。
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Posted by ブクログ
タナトスシリーズの高槻の上司・湊が出てくるが、別物の新作。
88の妖怪を使役する無敵でおかっぱで黒縁眼鏡の中学生・出屋敷市子の物語。
市子(表紙上)によく連れ添っている主要妖怪は、
携帯やカメラなどを情報操作するキセルおやじ天狗・溝越史郎坊(表紙右)
身の回りの世話とかする九尾の狐・助六(表紙左)
物理攻撃専門で男と女2つの頭を持つ白蛇・みずは&みずち(表紙下)
市子は小さい頃から修行とかしたらしく、神通力を操る超人で大人びてて、他人と会話もしないから、学校で浮いた存在で、それでイジメられても超能力で簡単に打破するから学校で浮いた存在だった。
でも市子を携帯で撮ったことで幸運が続いた葛葉芹香や、市子の死をタイムループで救った父親の大雅(友人が高槻の上司・湊)など、1人だった市子が徐々に人との交流をするようになる。
市子が人との関わり方を学び成長する物語で、市子のちょっとしたツンデレを楽しむライトノベル作品