【感想・ネタバレ】ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体のレビュー

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Posted by ブクログ 2021年12月09日

ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体2014/3/6

2019年3月25日記述

原田曜平氏のよる著作。
2014年1月30日第1刷発行。

著者は1977年4月4日生まれ。
私立巣鴨高校卒。慶應義塾大学商学部卒業後、(株)博報堂に入社。
ストラテジックプランニング局、博報堂生活総合研究所、研...続きを読む究開発局を経て、
博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダーに就任し、
世界中で若者研究及び若者向けのマーケティングや商品開発を行う。
2018年12月より(株)サイバーエージェントにて、
サイバーエージェント次世代生活研究所・所長に就任。
若者研究とメディア研究を中心に、次世代に関わる様々な研究を実施。
twitter等での発信も多い。また、実際の若者たちと
広告・プロモーション開発までを担う予定。
2003年、JAAA広告賞・新人部門賞を受賞。「さとり世代」、
「マイルドヤンキー」、「伊達マスク」などの流行語の名づけ親。
主な著書に「さとり世代」「ヤンキー経済」「これからの中国の話をしよう」
「力を引き出す」「平成トレンド史」「若者わからん」
「それ、なんで流行ってるの?」等がある。
2019年1月より、渡辺プロダクションに所属し、
現在、TBS「ひるおび」フジテレビ「アオハルTV」
「新週刊フジテレビ批評」日本テレビ「バンキシャ」レギュラーとして出演。
また、「ホンマでっか!?TV」にも出演中。

今どきの地元族、ヤンキー層の変化に関して
分析し述べた本。
昔ほど尖っていない地元ヤンキーの生態、考え方が
ある程度見えてきた。
オタク層よりも消費をするし、企業にとっても優良な顧客なのだ。

印象に残った部分を列挙してみると

今のヤンキーたちは、気さくにインタビューに応じてくれるなど全体的にいい人が多く、やさしくマイルドになってきているのです。
犯罪に手を染める人も減っていますし、社会や大人への反抗心をむき出しにする人もめったにいません。

地元族 見た目はまったくヤンキーでなくなっています。
地元のファミレスや居酒屋や仲間の家でダラダラ過ごすのが大好きです。
しかし、内心ではEXILEの放つ多少のヤンキー性には憧れを持っていたりするのです。

地元の活動範囲 5km四方

マイルドヤンキーはパチンコやスロットをやっている人や喫煙者、お酒や車やバイクに興味が残っている人の比率が同世代の周りの人と比較して高い

上京志向がなく、地元で強固な人間関係と生活基盤を構築し地元から出たがらない若者たち=マイルドヤンキー

彼らが大事にしているのは、生まれ育った土地に根ざした同年代の友人たちと、そこで育まれてきた絆意識、家族と地域を基盤とした毎日の平穏な生活。
それこそが、彼らにとって最も価値のあるものなのです。

彼らは郷土ならではの魅力を感じて地元を好んでいるわけではないのでどこの土地でも置き換え可能な、カタカナの「ジモト愛」と名付けてもいい感覚を強めていると言えるでしょう。

具体的に地元のどこが好きなの?と聞いてみても、
大して答えられない人がほとんどです。
回答が出てくるとしても「地元友達がいるから」という答えが圧倒的に多く、郷土の具体的な良さ--名産品、郷土史、名士のエピソードなどは全く出てきません。

マイルドヤンキーはITへの関心が低いことから、ネットで情報収集することを面倒臭がる傾向にあります。

困らない程度に稼げて、地元の友人との時間をちゃんと確保できればそれでいい。忙しくなりすぎるのは嫌。彼らの意見は概ねそんな所です。

かつてヤンキーの憧れだった矢沢永吉の「成り上がり」精神は今やどこにも見当たりません。低位でもいいから安定したい。
都会に出てストレスを受けたりリスクを負ったりするくらいなら地元で仲のいい友人とともに穏やかな生活を送りたい。マイルドヤンキーは「野望をあまり持たないヤンキー」です。

レディー・ガガや孫正義さんと一般人がつながり、会話ができる
そんな理念を掲げて広がったソーシャルメディアですが、マイルドヤンキーに限って言えば、そうした理念とはむしろ真逆で、地元友達との連絡掲示板として使用しているに過ぎないのです。

嘘、約束破棄、遅刻、ドタキャン、空気が読めないこと等の良好な友達付き合いに亀裂を走らせる行為は最大の悪行なのです。

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Posted by ブクログ 2014年12月04日

マイルドヤンキー=新保守層の若者(20-30代)の定義地元好き 上京指向なし 仲間愛 ミニバン ディズニー好き EXILE イオンモール
著者は著者の分類する所の対外的&社交的でIT関心度の高い「エリート」だと思われるので
内輪的&IT関心度が低い「マイルドヤンキー」層を一大消費勢力と言いながらも若...続きを読む干小馬鹿にしている気が。。。まあ面白いけど。
ちなみにこの分類だと私はやっぱり「オタク」なんだろう。

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Posted by ブクログ 2016年05月31日

少子高齢化の影響で若者の数が少なくなっている上、その若者世代を中心に消費が伸び悩んでいる現代社会。しかしながら企業はモノやサービスが売れてくれないと困るので、色んな方法でモノを売ろうとするわけで、その手助けをするのがいわゆる広告代理店とかである。

この本の筆者は博報堂という日本を代表する広告代理店...続きを読む勤務のマーケティングプランナーなんとかの人である。消費を拡大するためにトレンドだの流行だのを追っかけたり作り出したりする人である。

この人が目を付けたのが、マイルドヤンキーと位置付けされる若者たち。姿かたちはヤンキー文化を継承しつつ、もっと平和でギラギラとしてなくて地元と地元仲間を愛しているようなそういう連中である。そういう連中は、若者の中でも金を使いそうだから、どういう風に財布の紐を緩めてやろうか…そういうことを考えている本である。

アルファード乗ってるヤツとか、イオンのフードコートで走り回っている子供と同じ服着て「静かにしー言うてるやろ」とアイス舐めながら注意してるオカン一家とか、コンビニの前で半ケツ見せながら紙パックのいちごミルク呑んでる死んだ目した毛髪の茶っぽい集団とか…、そういう連中の財布をどないかしてムシったろ、って目の付けどころはオモロいと思うが。

なんか、下衆いなぁとも思う。ニーズを開拓する、売れる商品をリサーチする…確かに、そういうことなんだろうけど、ほっとてくれや、ほっとってやれやって気持にもなる。

砂場で無心に山作って遊んでたら、大人が入ってきて「こういう風に作りなさい」「○○ちゃんより大きいの作って」「はい、スコップも使ってね」ってやられると白けてしまう、あの感じ。

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