あらすじ
お隣同士で家族同然の幼なじみ──漫画家を夢みるトキオを応援していたナツメ。飄々として無口だけど、ナツメにだけは心を許すトキオ。お互いがいれば、それで世界は十分だった──。けれど突然、トキオがプロを目指して上京を決意!! 上京前夜「一回きりでいい」と懇願されて、ついに体を重ねて…!? 時を経て再会した二人が幼い恋を成就させ、愛に昇華するまでを綴る煌めく青春の日々!! ※口絵・イラスト収録あり
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Posted by ブクログ
一途攻めが好きだけど…諦めなければならない状況で攻めが他の人に情が移って付き合うことになってしまう、という受けにとっては非常に切ない設定ならこの本は上質だと思うので★5つ。
漫画家志望の攻めが本命の受けを諦めて、上京した先で付き合うことになったのは、ちょっと天の邪鬼だけど憎めない人気漫画家。ほんと憎めないから、余計切ないし、攻めのバカ野郎ー!ってなる。でもやっぱり本命の受けも潔くて攻めの一番の理解者なので、最終的には当て馬でいてもらわなくては(ひどい)
やっぱコメディ色強いほうが、凪良センセ好きかも。
ゆっくりと幼馴染が恋人になる
想いを伝え合うにはタイミングがあることは、様々な経験から知っている。それがすれ違う悲劇も。ナツメとトキオは幼馴染で、トキオはずっとナツメが好きだった。でもそれを伝えるタイミングはその時ではなかった。トキオが側から居なくなってナツメは自分の感情のベクトルを知る。追いかけて気持ちを伝えようとした時には、トキオには恋人がいた。
すれ違うタイミングが切なかった。ただ、みんな真面目に一途だった。
匿名
感情が追いつかない
感極まるとすぐ泣いちゃうナツメも無愛想で無口なトキオも
大人のようでいて子供のような不思議な魅力があるヤコ先生など
魅力溢れるキャラクターで最高に楽しめた。
ヤコ先生どうか幸せになってほしい。救われて欲しい。
読み終わった今、1番に考えるのはそこです。
最初は何このおネエとか思ってすみません。
がむしゃらに仕事して死にたくなりながらも一生懸命で
それは恋愛に関しても同じで思わず応援したくなった。
でも、ヤコ先生には申し訳ないけどやっぱり
ナツメとトキオが結ばれてとても嬉しいなと思った。
そうだよね、きっとこんな感じだよなぁというくらい、幼なじみで片想いをしていて、という流れというか展開が自然で、トキオ、ナツメ、どちらにも感情移入できました。
紆余曲折ありましたが、無事、結ばれて良かったです。終わり方も、2人でこの先もいきていくんだろうと想像できる終わり方で良かったです。
Posted by ブクログ
ナツメに好きだと告げ、そばにいるのはつらいと上京を決めたトキオ。
トキオと離れて恋愛として「好き」だと気付いたナツメ。
1年9か月ぶりに再会した時、トキオにはヤコ先生という恋人がいた。
すれ違い幼なじみのお話でした。
ほぼトキオ寄りに読みました。
ヤコ先生の世話を焼いて振り回されてるトキオの姿が自然で
いままでヤコ先生のようなひとはトキオにいなかった。
甘えられてるようでいて、逆にトキオが包まれているように見えた。
アシさんやキャサリンには熱が足りないと言われていたけど
トキオはヤコ先生をすごく大切に考えていたんですよね。
それを近くで感じたからナツメも身を引こうとしたんだと思う。
だから、せつなすぎです。
それでもそれでも
トキオとナツメの二人しかありえなく、
成就してよかったとトキオの背中をバンバン叩いてあげたい。
ナツメ、ほんと頼むよ。
面白かった。
Posted by ブクログ
【2025年28冊目】
共に片親同士、引っ越してきたマンションで隣の家同士になったナツメとトキオ。親がいない間が、互いの家が二人の居場所になっていた。 幼少期から高校生になっても、二人の関係は変わらず続いていたが、ナツメがイジメを受けたことをきっかけに、二人の関係にも変化が訪れて――。幼なじみから始まる恋になるまでの物語。
もう、揺さぶられまくりました。幼少期〜高校生までの第一章と、卒業して上京してからの第二章にわかれていて、第一章を読んでる時はまだ「急にはそんな気持ちが整理できないよねぇ」みたいに後方先輩面してたんですが、第二章から一転。
まさか!ライバルポジがいるなんて!しかもいい人!変人だけど。ライバルポジなのにいい人というのが、読んでて一番辛い。だって、その人も幸せになって欲しい。でも、一方が幸せなら、もう一方が不幸になるのが三角関係なわけで。
最初は奪え奪え!って思ってたのに、「えっ、切ない」「いい人…」ってなって、ナツメと共に泣きそうになりました。
凪良先生、感情描くのがえぐい上手すぎる。何読んでも大体刺さるのですが、今作もぐっさりでした。
途中切なかった
ナツキがトキオに会いに部屋を訪れた時にあらわれたヤコ先生…
最初、えぇー!って思いました。
上京してからナツキに一切連絡をしなかった事にもモヤってしまったり、心を決めて会いに行ったナツキが可哀想でウルウルし、どうなる事やらと思いましたが、ハピエンで良かったよ。
ヤコ先生のキャラ、超強烈。
続編も読まなくちゃ!
Posted by ブクログ
小学生で出会って中学、高校と共に成長し、互いの気持ちに気がついていく過程が丁寧に描かれています。なにかとつっかかってくる秋元にはイライラ。でも、「隣の猫背」での展開があるからこそ「恋愛前夜」でのナツメの気持ちがとても切なく、展開が気になって一気に読み進めてしまいました。
Posted by ブクログ
やっぱ、この作家さんはうまいな~。。大好物の幼馴染ものです。前半はトキオ⇒ナツメの片恋。ナツメの方も特別な存在だと意識しながらも恋愛ではないからとトキオの気持ちに応えられない。関係を壊さないために、危ういギリギリのラインを超えないように、気持ちを募らせていくトキオが切ねーー!そして後半、離れて初めてトキオに対する気持ちを自覚したナツメは東京へ。けれども、トキオにはすでに新しい恋人がいた。ここがすごく切なさMAXで身悶えしそうになった。固い絆で結ばれているはず。トキオはいつまでも自分を好きでいてくれるはずだという根拠のない確信。でも、すっかり新しい恋人との生活をスタートをさせているトキオを見て、それが打ち砕かれたときの横っ面を殴られたような衝撃。なんか他人事ながら悲しくて吐きそうになりました。また新しい恋人は年上で超売れっ子漫画家でトキオとも生きる世界を共有している。それに比べて職も失って寄る辺のないナツメ。すでに立ち位置で差をつけられてて絶望する。でも明るく笑っていなきゃいけない。こんな拷問いつまで続くんだろーと、ハッピーエンディングが定石なのはわかっていても、つらかった。
大きな事件は何も起きないけど、長い時間を積み重ねて、お互いを想いあっていく幼馴染の醍醐味みたいなお話。当て馬だったヤコ先生もへんてこりんだけど、大人ですごくいい人だった。この人にも幸せになってほしいな。
Posted by ブクログ
幼馴染み 片思い すれ違い
あぁ、もうこの大好きワードで嵌らないはずない。
もどかしくって、じれったくて、胸がきゅんきゅんして堪らん。
前半はひたすら攻が受に片思いし、後半は受が攻に片思いするという展開だったので、この片思いループにいっしょに嵌って胸が苦しいです。
受視点なので、後半なんて特にせつない……。
脇キャラも良い具合に飛んでて、面白かったです。
テーマが「普通」とのことですが、確かに淡々としてます。
筆力ないと、多分とっても暇でつまらないお話になると思うので、ひとつひとつの感情や言葉の拾い方が上手い作家さんだけに楽しく読めました。
欲を言えば、オネエの先生の救済話が読みたかった。
Posted by ブクログ
こういうすれ違い片思い話好きだな。
ナツメが可愛いよ。
でも、二人の恋が成就して泣く人がいるのが嫌やなあ。
リアルの恋愛や、BLじゃな恋愛物で、みんながハッピー♪なんてのは、ありえん!って思うけど、BLは私的にはファンタジーであって、そういうあり得ないけどみんなが幸せ・・・を目指して欲しい。
途中は、どんだけぼろぼろになってもいいからさ^^
ということで、スピンオフで、ヤコ先生には幸せになってもらいたいのであった。