あらすじ
訴訟でやってくる者たちが泊まる<公事宿>のひしめく日本橋馬喰町。お裁きがまさに始まろうとしたお白洲で、獣に食いつかれたような傷を残して公事師が突然死んだ。“マミ”と呼ばれる獣、卵を産んだ女房、三日月井戸……馬喰町七不思議のなかに隠された巨大な悪事に根岸肥前守が挑む、大人気殺人事件シリーズ第16弾!
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
七不思議というのは往々にして眉唾なんだな。
犯罪の隠れ蓑にするってのはなかなか考えたな。
ここ数冊、新しく出てくる岡っ引きや十手持ちに
変な奴がたくさんいて面白い。
今回の化粧する岡っ引きにも驚いた。
そして栗田に子供が生まれてからか
栗田が事情を聴くときの口調やら坂巻との掛け合いやらが
漫才じみてるというか、たまにさまぁ~ず三村さんみたいになってたりして
それもまた面白い。
今回の事件は解決したようでいて
まだ全容は解明していない感じがする。
次巻に引きずるような曖昧な終わり方が新鮮。
次の巻では全部が明らかになるのだろうか。
そんな中でも
為治の娘、おたえが根岸に言ったひとことが
ほっこりするのに物悲しい不思議な余韻だった。