あらすじ
戦後のGHQ占領下以降の歴史教育のためか、多くの日本人は「戦前の昭和時代は軍部が突出し、言論の自由が制限された暗黒時代だった」と思っている。食糧難で、文化も娯楽もなく、国民は暗澹たる毎日だった――という歴史観だが、それはあまりにも極端な歴史の見方ではないか。昭和4年に世界恐慌があったが、日本の工業生産高は増え、都市が発展し、大学がどんどん誕生。昭和14年まで日本国民1人当たりのGNPは増加しつづけた。昭和15年の東京オリンピックの開催決定は、軍事力で勝ち取ったわけではなく、スポーツ競技も発達した近代的な国家と認知されていたからである。「閉塞感に覆われたのは、終戦の1年半前くらいだった」と戦前を知る文化人の証言も少なくない。米国との戦争になるまでは、さほど切迫感もなく、和やかな日常は現在と変わらなかったことを、本書に収録した二百数十枚の写真は物語る。「戦前暗黒史観」を覆すビジュアル解説本。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
戦後日本人は、GHQが植えつけた日本罪悪史感に基づいた学校教育の下育てられた。 それは偏向教育である。
確かに、昭和20年の終戦に近づくにつれて 日本国火の玉のような新聞によるプロパガンダの元、学徒動員や女性の勤労挺身隊のようなものが垣間見えてくる。しかしそれは終戦前数年の事であり、それまでの日本は決して我々が学校教育で教わったような暗黒の時代ではなかった。 西洋文明を日本人の精神を持って取り入れ、 文明を謳歌している平和な日本がこの書籍から見えるのである。
そしてこの書籍の中には、アメリカによって封印された東京大空襲の写真が数多く掲載されている。 日本人は、この歴史の現実を直視し、乗り越えなければいけない。それを噛み締めた上で、国際社会に出ていかなければ、日本の国益を是々非々論ずることは難しいだろう。
Posted by ブクログ
感情的に戦争を見つめるのではなく、写真という事実をもとに戦争を紐解く。
女性たちの活躍や、東京大空襲の悲惨さ、日本の活気など、さまざまな角度から戦争を見つめ直すことができた。