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戦後のGHQ占領下以降の歴史教育のためか、多くの日本人は「戦前の昭和時代は軍部が突出し、言論の自由が制限された暗黒時代だった」と思っている。食糧難で、文化も娯楽もなく、国民は暗澹たる毎日だった――という歴史観だが、それはあまりにも極端な歴史の見方ではないか。昭和4年に世界恐慌があったが、日本の工業生産高は増え、都市が発展し、大学がどんどん誕生。昭和14年まで日本国民1人当たりのGNPは増加しつづけた。昭和15年の東京オリンピックの開催決定は、軍事力で勝ち取ったわけではなく、スポーツ競技も発達した近代的な国家と認知されていたからである。「閉塞感に覆われたのは、終戦の1年半前くらいだった」と戦前を知る文化人の証言も少なくない。米国との戦争になるまでは、さほど切迫感もなく、和やかな日常は現在と変わらなかったことを、本書に収録した二百数十枚の写真は物語る。「戦前暗黒史観」を覆すビジュアル解説本。
...続きを読むPosted by ブクログ 2021年11月02日
戦後日本人は、GHQが植えつけた日本罪悪史感に基づいた学校教育の下育てられた。 それは偏向教育である。
確かに、昭和20年の終戦に近づくにつれて 日本国火の玉のような新聞によるプロパガンダの元、学徒動員や女性の勤労挺身隊のようなものが垣間見えてくる。しかしそれは終戦前数年の事であり、それまでの日本...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年03月17日
健全で明るく活き活きとした人々の姿が印象的である。人は今も昔も変わらない。笑顔が溢れ喜びに満ちている。戦後急速に高度成長を遂げた日本ではあるが、戦前より既にその萌芽があり、進歩発展の力強いエネルギーと息遣いが熱く伝わってくる。終盤は一転、無差別爆撃の恐るべき光景。あまりの落差に思わず声をあげそうにな...続きを読む
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