あらすじ
不安と生きるか
理想に死ぬか
外国の文明を学ぼうと、死罪を覚悟で黒船に乗り込もうとした。
幽閉の処分となると、小さな塾を開いて、高杉晋作や伊藤博文など、後の大臣や大学創設者になる面々を育てた。
誰よりも遠くを見据えながら、幕末を熱く駆け抜けた天才思想家・吉田松陰。
彼の「心」「志」「士」「友」「知」「死」日本史上、最も熱くてリアルな人生哲学が世代を超えて心に響く、強くてやさしい言葉でよみがえる。
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Posted by ブクログ
何かに悩んでいる時や行き詰まってる時に読んで欲しい一冊。常に「一度きりの人生をどう生きたいか」を考えさせてくれて行動を起こす大切さや、その行動をする為にどういう考え方を持った方がいいのかを教えてくれる。自分のこれまでの体験、今の状況に照らし合わせながら読むとより響くと思う。
日々の習慣
日々の小さな選択で習慣が形成されてそれが大きな覚悟を形成する基礎となる。
失敗を恐れて行動しないよりも、行動して失敗する方が何が失敗だったのかを分析し、学ぶことでまた1つ覚悟を強化することが出来る。
どこかで一度は聞いた事があって、本当は自分の中でも分かってる、知ってる、気づいてることなのにそれは行動にできているのかどうか問われる一冊だと感じた。
好きな言葉3選 ※MINDのみ
004懇願
お願いです。本当にお願いですから
たった一回負けたぐらいで、やめないでください。
009逆境に礼を言う
鉄は何度も熱い火の中に入れられて、
何度も固い金槌で叩かれて、はじめて名剣に仕上がります。
すばらしい人生の送り方もよく似ています。
何度もくり返されるきわめて不都合で、
ありがたくない経験の数々が、
旅路を美しく輝かせてくれるのです。
039なんでもやってみる
できないのではなく、ただやっていないだけです。
まだやったことがないことを、
「怖い」「面倒くさい」「不安だ」と思う感情は、
過去の偏った経験が作り出す、ただの錯覚です。
実際にやってみれば、意外とうまくいくことの方が多いのです。
自分軸を見直すきっかけをくれた本でした。
この本を読むあなたに心に響く言葉があれば嬉しいです。
Posted by ブクログ
大切な人を喜ばせるために、少しの時間も無駄にしちゃいけない。思いやりは思い出すもの。
『優しい人がいちばん強い』という私の母の教えに通ずるものがあるように感じる。
これから生きていく中で、大切にしたい言葉にたくさん出会えた一冊だった。
Posted by ブクログ
吉田松陰先生の考えを今の言葉に分かりやすく直してくださった本。歴史上の人物として、知ってはいたが、今回、彼の考えはこの書を通して初めて学んだ。言葉に責任を持って生きた強い人間であったのだと思う。
本書では、なにより行動を重視すること、相手への思いやりを意識して行っていくこと、心の満たし方、人として恥のない生き方の推奨などがまとめられていた。
最後の「死」の章ですきな表現を見つけた。
「その人にふさわしい春夏秋冬」っていいですね。
以下本文
「農業は一年で一回りしますが、人の寿命というものは決まっていません。その人にふさわしい春夏秋冬みたいなものが、あるような気がするんです。
百歳で死ぬ人は百歳なりの四季が、三〇歳で死ぬ人は三〇歳なりの四季があるということ。
つまり、三〇歳を短すぎるというなら、夏の蝉と比べて、ご神木は寿命が長すぎるというのと似たようなものじゃないかと思います。
私は三〇歳で、四季を終えました。
私の実りが熟れた実なのか、モミガラなのかはわかりません。
ですがもしあなたたちの中に、私のささやかな志を受け継いでやろうという気概のある方がいたら、これほどうれしいことはありません。
いつか皆で収穫を祝いましょう。
その光景を夢に見ながら、私はもういくことにします。」