あらすじ
夢見がちでへたれなおじさん、ドン・キホーテとおもり役の少年従者、サンチョの冒険は意外にも順調に進んでいき、ついには“憂い顔の騎士”としてその噂はスペイン中に広まることに…そんな二人の前に超美形の好敵手“鏡の騎士”が現れた!! 決闘を申し込まれ意気込むドン・キホーテだが、気になる勝負の行方は!? そしてドン・キホーテの冒険の本当の目的が明らかに――!! 世界中で聖書の次に読まれているあの名作を完全超訳した怒涛の第2巻。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
泣き虫で内向的だが、人のためには勇気を奮い起こして戦う「スペイン最後の騎士」の物語。
本巻で完結となったが、内容が濃く、感動のエンディングと言うに相応しい終わり方だった。
本シリーズで極度に内気な中年男性として描かれてきたアロンソ・キハーノの、人のためには勇気をふるって戦い、また耐えられないほど辛いことがあっても自分をしっかり保ち続ける内面の強さがはっきり伝わってくる。
本巻に比べればのんびりした雰囲気の一巻とは異なり、登場人物の台詞回しも格調高くなっている。
コメディ路線を堅持しつつ、悪との対決や決闘等のアクション要素も豊富で、凝縮された内容の濃さを楽しめる。翻訳されて海外進出しても、受け入れられるのではと少し思ってしまう。
優秀さと傲慢さがせめぎあうキャラクターでもあるサンソン・カラスコのキャラクターもうまく確立した。
オリジナル要素を含むが、非常に感動を呼ぶものとなっている。正直なところ、落涙した。
Posted by ブクログ
まさか河田雄志☓行人作品でイイハナシダナーと思ってしまう日が来るなんて(笑)
これまでの他作品と同じようにギャグ漫画としてしか見てなかったから後半の展開は完全に予想外だった。
ドルなんとか姫が実在するとか思ってもみなかったよ。絶対にアロンソの妄想の産物だと思ってたんだけどな~
最後にはしっとり感も含みつつアロンソの周囲の人々がなんだかんだ幸福になってハッピーエンド。
普段のギャグテイストも好きだけどちょっとした感動要素が含まれている河田作品も良いなと思えた作品でした
ちょっと感動
この作者さんの作品はギャグがほとんどですが、この作品はそれほど笑えませんでした。でも最後のストーリー展開はちょっと感動しました。