あらすじ
中堅ゼネコン一松組の若手、富島平太が異動した先は、「談合課」と揶揄される、大口公共事業の受注部署だった。今度の地下鉄工事を取らないと、ウチが傾くぞ――たしかな技術力を武器に、真正面から入札に挑もうとする一松組の前に、「談合」の壁が立ちはだかる。組織に殉じるか、正義を信じるか。吉川英治新人賞に輝いた白熱の人間ドラマ!(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
めちゃくちゃ面白かった。
平太のこと、萌の事、談合課の事、そして入札の事。
談合という大きな話を取り巻く、それぞれのストーリーがテンポよく展開されていて、とても読みやすかった。
談合は、必要か、不要か、その答えは自分の中でも出なかった。ただ、一番心に刺さった考え方は西田の考え方で、初めは役所にアプローチをかけるような描写もあったが、結局、案件が欲しければ、他者との調整ではなく、自社が持つ知恵と技術で落とすべきだという信念が感じられた。
良し悪しのつかない物事を前に、正々堂々の信念を持てるような人になりたい。
工事を発注する自治体の、コストへの関心はもっと高まるべきだな。