あらすじ
目に見えないモノを視ることで事件を解決する青年・日暮旅人。彼が経営する『探し物探偵事務所』に、ある日見生美月と名乗る美しい依頼者が現れた。 旅人のことを「旅ちゃん」と親しげに呼ぶ美月は、どうやら旅人の学生時代の先輩だという。今日も今日とて探偵事務所を訪れていた保育士の陽子は、旅人の過去を知る美しい女性の出現に、動揺を隠すことができず――? 旅人の学生時代が語られる『昔日の嘘』のほか、『箱の中』『傷の奮え』『憧憬の館』『竹馬の友』の全5編を収録。愛を探す探偵の物語、セカンドシーズン第2弾登場。
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Posted by ブクログ
珍しく前作からの続き物で、どう考えても「~宝物」のつぶやきは美月だと思っていたんだけど、そうでもなくすんなりと解決。予想が違ったか?
作者の言葉を借りれば「ブラック旅人」満載の一冊です。
最後の最後でやばい奴? と思わせる人物が出てきますが、どう本編と絡むのか?
旅人の過去を掘り返す一冊ですな。
Posted by ブクログ
1番動きがあった巻かも。
今後こういうスタンスで生きようと決める。
そんな中、過去を知る新キャラ登場。
過去の人と今向き合い、本当の意味での生き方を決める。
ラスト10行で おっとぅ!!!!?という行動へ。
それにつられて次回作も読むと思う。
新キャラの当時中学生とは思えぬ考え方抜粋。
『環境なんて場所と人と時間を替えればいくらでも変化する。その時々に応じて不幸も幸福も質を変えるはずで、だからこそ人は抑制が効く。瞬間的な殺意も、時間を置けば冷めるもの。一瞬の抑制は、まだ見ぬ未来への期待と破滅する我が身を憂えることで自発する。想像力が自制を促すのだ。だから、人は、軽々しく逸脱することができない。』
いやいや、ここまで論理でなく身についてたら、「人は」もっと生き方出来るだろう、この域は超人だろう。。。
と思ってしまった。
Posted by ブクログ
シリーズ通算6作目/セカンドシーズン2作目。
今回は旅人の学生時代が語られたりと、また1つ旅人の過去が明らかにされていて面白かったです。
ブラック旅人が満載でしたね。
えぐみのある容赦無いブラックさではあるのですが、復讐の頃のそれとはまた違ったものが根底にあるように感じます。
一方で良い方向への気持ちの変化も見え、後半のあのシーンでは思わずニヤニヤしてしまいました。
二人には幸せになって欲しいけど、いよいよあの不穏な影がすぐそこまで近付いて来たようです。
今回から登場したあのアイテムも妙に気になります。
続きが楽しみ。