【感想・ネタバレ】藤田嗣治「異邦人」の生涯のレビュー

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Posted by ブクログ

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美術館で絵を見た。年譜に沿って進む展示された絵は、年を追うごとに表情が変わっていた。添えられた彼の紹介文には、いつも別の名の女性が居た。移り気な画家なのだろうか。フランスで若かりし時を過ごしたかと思えば、メキシコやアメリカや中国を見る。面白そうな人生だ。そう感じて知りたくなり、手に取った本だった。
 読み終えて感じたのは、彼は人生を通して芸術に真摯だったということ。それ故の変化であり、大胆に見える行動であり、いで立ちであった。彼を知ることができてよかった。それだけで嬉しいと思ってしまった。わたしがまだ、彼のエコール・ド・パリを過ごした年齢ほどであるからだろうか。
 彼が見た日本と、フランス、そして世界は、絵を通してであったが、それがまごうことなき世界そのものであった。この本を通じて垣間みることができ、貴重な体験をしたように思う。 

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2021年07月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

国立近代美術館での絵を見るために備えた本。フランスでの成功と日本での低い評価、戦中は戦争画に協力し、戦後は戦争協力を理由に日本を追われ、再度渡仏した画家の生涯。戦争画の是非は別にして、誤解を受けることが多かった藤田について、藤田の未亡人も含め、丁寧に取材されています。

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2013年01月27日

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