作品一覧

  • 藤田嗣治「異邦人」の生涯
    4.2
    1巻764円 (税込)
    ピカソ、モディリアニ、マチス…世界中の画家が集まる1920年代のパリ。その中心には日本人・藤田嗣治の姿があった。作品は喝采を浴び、時代の寵児となるフジタ。だが、日本での評価は異なっていた。世界と日本の間で、歴史の荒波の中で苦悩する巨匠の真実。第34回大宅壮一ノンフィクション賞受賞作。(講談社文庫)

ユーザーレビュー

  • 藤田嗣治「異邦人」の生涯

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    「藤田の猫」が好きで
    (表紙の猫もいい顔してる)
    藤田に関するあれこれ
    本人側と一般に言われてる側と
    両方を丁寧にピックアップ
    されていたので
    自分の中で藤田の性格を
    考察出来て良かった

    軽井沢にある藤田の美術館に
    いつか行ってみたいな

    岐阜駅本の市にて購入

    0
    2024年05月02日
  • 藤田嗣治「異邦人」の生涯

    Posted by ブクログ

    藤田嗣治は5回結婚したと言われているが、フランス人との結婚は全て藤田が捨てられ、別れても金銭や生活の援助をしたそう。パーティーでの奇行も有名だが、酒が飲めず素面で美術界で残る為の必死のパフォーマンスをしていたそうな。解説本は3冊読んだが、藤田の印象がそれぞれ違った。こちらは良い面を知れる本。

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    2021年12月25日
  • 藤田嗣治「異邦人」の生涯

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    美術館で絵を見た。年譜に沿って進む展示された絵は、年を追うごとに表情が変わっていた。添えられた彼の紹介文には、いつも別の名の女性が居た。移り気な画家なのだろうか。フランスで若かりし時を過ごしたかと思えば、メキシコやアメリカや中国を見る。面白そうな人生だ。そう感じて知りたくなり、手に取った本だった。
     読み終えて感じたのは、彼は人生を通して芸術に真摯だったということ。それ故の変化であり、大胆に見える行動であり、いで立ちであった。彼を知ることができてよかった。それだけで嬉しいと思ってしまった。わたしがまだ、彼のエコール・ド・パリを過ごした年齢ほどであるからだろうか。
     彼が見た日本と、フランス、そ

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    2021年07月12日
  • 藤田嗣治「異邦人」の生涯

    Posted by ブクログ

     素晴らしき乳白色の画家と称えられ、エコール・ド・パリで最も有名な日本人・藤田嗣治。彼の生涯を追った傑作ノンフィクション。東京都美術館の藤田嗣治展を観る前の予習で読んだ。   

     陸軍軍医総監の父を持ち、裕福で厳格な家庭で育った少年の夢は画家になることだった。しかし面と向かって父にその夢を語るのをためらった少年は、同居しているにも関わらず父に手紙を書いた。きっと反対されると恐々としていたが、父は反対もせず、大金を与え、画材一式を取り揃えるようにと伝え背中を押した。

     長じてからは、すぐにでもパリに修行に行きたかったが、陸軍軍医総監の前任者でもあった森鴎外の勧めもあって、東京藝大の前身である

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    2018年10月18日
  • 藤田嗣治「異邦人」の生涯

    Posted by ブクログ

    こんなに偏見と誤解に翻弄された人生は、感受性の強い芸術家にはさぞかし辛かっただろう。また、国立近代美術館に戦争画が展示されるようになったのは画期的な事なのだと知った。藤田嗣治か晩年の穏やかな暮らしの中で作った様々な小物も見てみたいと思った。

    0
    2013年11月09日

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