【感想・ネタバレ】一の糸のレビュー

あらすじ

造り酒屋の箱入娘として育った茜は、十七歳の頃、文楽の三味線弾き、露沢清太郎が弾く一の糸の響に心を奪われた。その感動は恋情へと昂っていくが、彼には所帯があった。二十年が過ぎた。清太郎は徳兵衛を襲名し、妻を亡くしていた。独身を通した茜は、偶然再会した男の求婚を受入れ、後添えとなるのだった。大正から戦後にかけて、芸道一筋に生きる男と愛に生きる女を描く波瀾万丈の一代記。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

古めの本で表紙が異なる、人から借りた本。
茜の人生はの波乱万丈で、悪く言えば近代版昼ドラのようなアウトライン。ただ、関東大震災、戦争など大正から昭和にかけて変動の時代であり、近代化へ進む日本の中で風習も変わり、充分起こりうるかと思った。その茜の波乱万丈の人生、心情が如実に描かれている。
最初は入り込めなかったが、時代背景を捉えるとその茜の成長が伝わってきた。内容の濃い本である。
「文楽」について、もっと知ってれば、さらに面白かったんだろうけど。

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2013年01月01日

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