【感想・ネタバレ】地唄のレビュー

あらすじ

琴に命を賭ける盲目の父と、父に背き日系二世の米国人と結婚した娘――父娘の愛憎の絆を妙なる調べに映す「地唄」、女流舞踊家と老墨絵職人の心の交わりを唐墨の逸品に凝縮させた「墨」、翻訳劇の端役を演ずることになった黒衣の悲喜劇を軽妙に綴る「黒衣」、文楽座の分裂を素材にして芸人の世界の厳しさをえぐった「人形浄瑠璃」。日本の伝統的な芸の世界を追究した珠玉四編を収める。

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昭和の時代、日本の伝統芸能が時代の波の中に失われていく中で、芸に身を捧げる人々を描いた短編集です。
新しい時代の中で揺れる芸の世界を描いた「地唄」「人形浄瑠璃」。
変わりゆく時代の中で、伝統芸能をひっそりとしかし一途に支える姿を描いた「墨」「黒衣」。
厳しくも美しい世界に生きる人々の矜持が胸を打ちます。

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2019年11月17日

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