【感想・ネタバレ】【カラー版】ミャンマーの柳生一族のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年10月28日

ミャンマーに興味を持った人が最初に読む本としてお薦め。
世界の秘境ハンターとしてすっかり有名になった著書が、船戸与一の取材旅行の案内にとしてミャンマーに向かう。
タイトルがいかにも怪しげなのはいつもの癖。軍事政権下で鎖国政策を取る、ってことは開国前の日本とそっくりじゃないかということで、ミャンマーを...続きを読む江戸期日本に見立てて説明していくのがこの本の趣向。
取材は10数年前のこと、ジャーナリストビザはなんとか貰えた、ただし条件として軍情報部の旅行会社のお膳立てに従うこと。情報部の元締めキン・ニュンは首相でもある。彼のような人物を日本で探すと、江戸初期の柳生但馬守が一番しっくりくる、小説やドラマの中では裏柳生はおなじみだし、、ってなことで、すべてが江戸時代に例えられていく。
正直、最初の方はちょっと苦しい例えが多いというか、ちょっと滑りがちのような気がするものの、だんだんこれ以上の方法は無かったように思えだす。
というのは、やたら複雑な民族問題、領土紛争の話を、固有名詞を次々に出されて説明されても日本人にはまずついていけない。それがカレン島津藩、シャン伊達藩、タン・シュエ家光みたいな書き方してあると、すんなりイメージできてしまう。そして最後にはどんでん返し。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年06月26日

基本強引に徳川幕府に繋げていくのでちょっと違和感。親しみを持って例えているのは分かるがかえって混乱した。
コンデンスミルクをたっぷり入れたチャイ、飲んでみたい。その茶店の風景と共に味わったら楽しいだろうな。電気が部分的にしか通っておらず、夕陽が沈むと街が赤く染まり闇に包まれていく、終末を迎えたかのよ...続きを読むうな感覚というの、ちょっと興味がある。人々の温かみや、少ない娯楽を堪能しながらゆっくりと時間が流れているミャンマーに想いを馳せた。
お酒の席での話なんかは、人種や言葉や育ち方や住むところが違っても、おじさんはおじさんでみんな一緒なんだと思えて面白かった。

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