【感想・ネタバレ】雨やどりのレビュー

あらすじ

舞台は新宿裏通りのバー街。「ルヰ」のバーテンダー仙田を主人公に、彼の前を通り過ぎて行く、いろいろな男と女の哀歓漂う人間模様を描き出す連作。直木賞受賞の表題作をはじめ、「おさせ伝説」「ふたり」「新宿の名人」など8編を収録。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

なんだかしみじみとした昭和歌謡が聞こえてきそうな、そんな雰囲気が全般的に漂っていまして。

だがそれがいいんですよね。理屈とかより、人情先行の湿っぽいお話が。

治安も良くなくて危うさをはらんでいるけれど、温もりが残っているような世界観。昨今、絶滅危惧種状態のそんな界隈が、体験したこともないのに何故かノスタルジックに感じられるんですよね、この本。

活字だけでその雰囲気を味わわせてくれる本作。それは作者の技量故なんでしょうかねぇ。ちょいと新宿の馴染みの店に行きたくなってきちゃいました。

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2017年02月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

昭和の時代の隙間から新宿の夜の街に流れ着いてきた人たちが、人情で繋がっている。かつてこういう時代があったのだなぁと思ったが、今も形を変えて息づいているのかもしれないな。
新宿の夜の街という舞台がみんなの逃げ場所であるようにも思えるし、結果的にただ少し時間を潰しただけの人もいれば、次第に浸かりきってしまう人もいるのだろう。どちらにしても夜の世界のこと、男と女の駆け引きはよく分からないことだらけだ。

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2019年09月08日

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