あらすじ
「誘拐犯の娘が新聞社の記者に内定」。週刊誌のスクープ記事をきっかけに、大手新聞社が、20年前の新生児誘拐事件の再調査を開始する。社命を受けた窓際社員の梶は、犯人の周辺、被害者、当時の担当刑事や病院関係者への取材を重ね、ついに“封印されていた真実”をつきとめる。第49回江戸川乱歩賞受賞作。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
新聞社の偉いさんの奥さんが、育児に疲れ事故で我が息子を死なせてしまった。
奥さんが、姑に気を使い、病院から赤ちゃんを誘拐。その後自殺。
これが、犯人の真相。
Posted by ブクログ
義理父からおすすめされて。
意外な犯人でしたが、主人公の妻が赤ちゃんを誘拐し育てる話を読んだばかりだったので、またか…となりました。
Posted by ブクログ
2022.11.05
そこそこに楽しめるミステリーだった。
ただやはり時効した事件を追いかける内容なので、臨場感には欠ける気がしたかな。
子供を返さなかったことも辻褄が合わない気がするし、父親が誘拐犯ではないと分かった時のヒロコの心情ももっと描いてほしかった。
Posted by ブクログ
夏ということで読みました。オチは少々無理がある様な気がしましたが、終盤までぐいぐい読ませます。新聞記者という存在が世間でかなり信頼または尊敬されており、取材しやすかった時代なのでしょう。井上元刑事の「お主」という口癖が浮いています。
Posted by ブクログ
・はじめから引っ張られて読んだので、楽しめた
・オチや、暴かれる過程も良かったと思う
・最後の終わり方だけ、もう少しボリューム欲しかった
息子がどうなったかも知りたいし。
Posted by ブクログ
20年前の誘拐事件を改めて調査するようにと社主から指示があり捜査してたら、
誘拐犯はその事件を追っていた新聞社の社員のうちの奥さんで、彼はその事実に気付きながらも奥さん亡き後もその子を育てていたというオチ
新聞社に入社しようとしてた女の子のお父さんは脅迫してお金を盗もうとはしてたものの誘拐犯ではなかったということで、まあ良かった…のか…?
そういう展開か〜っていう驚きはあったけど臨場感はあまり感じず
Posted by ブクログ
淡々と、とにかく淡々と進む。
章タイトルもなく、空白行を挟むだけで淡々と進んでいく。
事件は20年前に起こっていて、徐々に全貌が明らかになる。
派手さはないけど最後まで読みやすかった。
【以下ネタバレ】
事実を知り、奥さんが亡くなった後で、赤ちゃんを返すという選択肢がなかったと言い切ったのが違和感。
あのタイミングで知ったのなら、せめて逡巡すると思うのだけど。
今まで描かれてた人物像とリンクしない。
その辺りが強引だったので以降は少し興醒めした。
あと、都合よく色んな人が死にすぎ。
Posted by ブクログ
翳りゆく夏/赤井三尋:第49回大賞受賞。2003年。
20年前の誘拐事件の犯人の娘が、東西新聞の新入社員面接に合格する。それをすっぱぬく雑誌社。そもそものその事件を調べ始める東西新聞の窓際社員。
犯人は犯人だけど、共犯がいるはず。真相はちょと悲しいね。子供を過失で死なせてしまった香織が病院から赤ちゃんを盗んだのよ。誘拐するつもりじゃなかったから、そのまま自分の子のようにふるまってたので、わからなかった。夫でさえ最初は「赤ちゃんは顔変わるんだなぁ」なんて言ってたくらい。