あらすじ
花の好みに現れるように、日本人には西洋人とは違う感じ方がある。「おもかげ」「なごり」「なつかしさ」など、日本人にとってそのものに「詩」を感じる言葉がある。"世界"が"われ"のなかでどのように響き合うか。それこそが感性であるならば、その多くは文化的な環境のなかで育まれ、個々の文化に固有の感性が生まれるだろう。本書は日本的感性を和歌を素材として考察し、その特性である「ずらし」と「触覚性」を明らかにする。
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Posted by ブクログ
他国、他地域の文化をよく承知しているわけではないものの、和歌から探る著者の試みはとても面白かった。近畿圏の宮廷的な感性という前提はあるだろうが、とはいえ、和歌のような古典の奥深さを知った。