あらすじ
「許せないなら別れる」――彼氏が元彼女を居候させると言い出した。愛してるのは君だけ、と彼は言うけど……。週刊誌連載中から痛快なラストが話題を呼んだ表題作。そして、併録の「亜美ちゃんは美人」は、美人の親友が隣にいるせいでいつも“二番”に甘んじるしかない女子の複雑感情に「あるある!」と思わず頷いてしまう傑作。綿矢流の黒いユーモアと観察眼が光る恋愛小説。第6回(2012年)大江健三郎賞受賞作。
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花火大会が混雑するように、岡本太郎が「芸術は爆発だ!」と言ったように、爆発とは人を惹きつけてやまないもの。近年の綿矢りさ作品は、穏やかな日常から、突如爆発する。例えば、心優しい幼馴染が変貌する「トイレの懺悔室」(『憤死』収録)、想い人の恋人に嫉妬するあまり衝撃の行動に出る『ひらいて』など。確かに、かつての芥川賞受賞作『蹴りたい背中』も「蹴りたい」という欲求がテーマだった。そこから年月を経て描かれている作品群は、いわば「背中を蹴り飛ばし踏みにじってやる!」だなと思う。
この作品は主人公の恋人が、未練たらたらのだらしない元カノを居候させるところから始まる。とんでもないようで、恋愛に関してのとんでもない出来事というのは意外と世の中に溢れているわけで。理性的に考えれば、「別れる」以外の選択肢はないはずだが、主人公はとにかく耐え続ける。しかし溜まりゆくフラストレーションの先にはもちろん…。さあ、とっておきの爆発とその先の解放感を召し上がれ。
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
ずっと共感の嵐。面白くて読むのが楽しみで私の読書スイッチを入れてくれた一冊。26歳の年になって、年齢で他人と比べてしまうことが増えた気がした時にこのタイトルが気になって手にとった。
①かわいそうだね?
アキヨみたいな女が一番苦手な私にとって、その感情をこの細かさで表現できるのかと何度も驚いた。旅館で隆大の携帯を見たところから特に面白くて続きが気になって眠れなくなった。ほら、まともに就活してないじゃん。隆大も都合いいじゃん。物語にのめり込んでしまって、ドパガキになりかけてた私をこの本が止めてくれた。隆大の前ではタバコも関西弁も禁止してた樹里恵が最後に関西弁で怒鳴り散らかして人の部屋って勝手にタバコ吸ってるの最高だった。
②亜美ちゃんは美人
これから読みます。
Posted by ブクログ
「愛してくれてるなら、もっとうまくやれよ。」に共感。浮気は絶対許さない派だったけど、この本を読んで浮気許せる派になった。浮気しても彼女に隠したい、バレないようにしようと思ってるならまだ彼女のことを傷つけたくないと思ってるし、彼女のことがまだ好きだと思う。隠そうとしなくなった時点で終わりなのかなあと。
隆大はずっと中途半端で何が1番欲しかったのか、大切だったのか分からない。イライラした。どっちかにしろ。
塩対応の友達に構いたくなる気持ち、分かるなあ。
私は、客観的に見たらよく笑う子なのに自分のことをあまり語らない人に魅力を感じます。気になります。
Posted by ブクログ
かわいそうだね?
好きな男に合わせて隠してきた一面を解き放ったシーンがとにかく痛快でスカッとした。
大阪弁でまくし立てるところがとにかく面白くて、樹理恵いいぞ!もっとやれ!!という気持ちになった。
亜美ちゃんは美人
性格は全く違うが、美人な親友が実際にいるので共感する箇所がいくつかあった。
私は捻くれている方なので、亜美ちゃんのことを苦手というわりに、なんで一緒にいるんだ?と強く思った。なんだかんだ絆されているさかきちゃんの心情が理解できなかったが、読み進めるうちに、さかきちゃんなりの愛なのだろうと納得した。
さかきちゃんと亜美ちゃんのヤバ彼氏と対峙するシーンは変に緊張感が走った。
ハッピーエンドでほっとした作品。
Posted by ブクログ
本当のところで他人を理解するってなんだろう。
幸か不幸か、作品の登場人物のような人にはあまり出会ったことないと思うが、気づかぬうちに通り過ぎていっただけなのかもしれない。
面白かった。
Posted by ブクログ
久しぶりに、ページをめくる手が止まらない勢いで読んだ!面白かった!
身の回りで起きそうなくらいとても身近なストーリーで、これなら自分にも書けそう!(愚か者)と思ってしまうくらい親近感がある、読みやすくて引き込まれる小説だった。
どこか無意識に相手を見下してしまう気持ちや、それこそタイトルにもある相手を「かわいそう」って思う気持ちを小説内で至る所に散りばめてて、共感の嵐だった(きっと私の性格が曲がってるせいもあるだろうなぁ)
本当に「女」って感じの綿矢りさがとても好き。
Ps. さかきちゃんは、亜美ちゃんに負けないくらい綺麗な「蘭ちゃん」って名前があるのに、最後までずっと「さかきちゃん」であることが心にずっしり残ってる
Posted by ブクログ
1つ目の話はすっきりした。
後悔するだろうし、報われてはいないけど、我慢し続けるのは体に毒だよ。
なんか昔のこと思い出した。
ショックな出来事から自分を守るために思考を捻じ曲げて、大丈夫って思い込むこと。昔の自分も最後まで溜めて何も言わずに去らないで、こんな風に怒鳴り込みたかったね。
アキヨ、気持ち悪い。この状況、どうしても許せなかった。物語の中の話なのに許せなくて、怒りでいっぱいになった。
2つ目はわからん。
過去にぐるぐるした感情抱いてても時間経てば優しい目で見られるってこと?
経験したことないのもあって、想像力働かせても共感できなかった。
Posted by ブクログ
おもしろかった。
「かわいそうだね?」最後、樹里絵が関西弁でキレるシーンが爽快感あって良かった。
「亜美ちゃんは美人」新歓のシーンは生々しくて読んでて辛くなった…私だったら他人の痛みが分からない亜美ちゃんとは友達にはなれないけど、さかきちゃんと亜美ちゃんの関係性はかっこいいと思った。
Posted by ブクログ
季節の描写の仕方が素敵。樹里恵が気持ちを落ち着かせる時に外部からの情報を入れまくる描写が細かくて良い。アキヨからのメールのあとの立て続けの一文が焦燥感が表れていて読んでいるこっちも自然と読むスピードが上がった。
Posted by ブクログ
2編で構成されている本作
以下感想
【かわいそうだね?】
元カノを可哀想だからと一人暮らしの家に居候させる彼氏。そしてそれを、別れたくないからとどうにか許容しようとする主人公。
自分の置かれている状況を嘆きながら、居候したらここぞとばかりにメールやスキンシップでたくさんアピールして復縁を狙う元カノ。なんて、嫌な三角関係。
全てが気持ち悪いし、読んでいてとてもイライラした。私は、彼氏の許容できないところがあったら直ぐに別れるし、今後もそうしようと思っているから全く理解できなかった。
好きだから別れたくないって気持ちも分からなくは無いけど、そんな男と一緒にいて本当に幸せになれるのか?って思ったし、もっと早く別れるべきだったのでは?としか思わなかった。私なら、住ませたいって話が出た時点で別れてると思う。
彼氏も彼氏で、好きという気持ちに甘えて、最低なことをしている癖に『どうしてわかってくれないんだ』と相手をなじるなんて、いくらなんでも虫が良すぎる。彼氏がいちばん最低。別れたなら元カノに良い顔するな。クズに振る舞えよって思っちゃった。結局それをしないってことは、まだ元カノにもモテたい気持ちがあるってことだと思う。
最後、主人公が関西弁でキレることができたからまだよかったけど、結局2人には響いてないのが不完全燃焼。なんだかんだ、元サヤに戻って仲良く暮らしていくんだろうなって感じ。本当に彼氏もなんで主人公と付き合ったんだって感じ。胸糞悪いです。ただ、弱い女の描写はとても上手いなと思った。
【亜美ちゃんは美人】
正直、こっちの方が響いた。
ここまで美人な友達って、私の身近には居なかったけど、きっと嫉妬に駆られてしまうんだろうなって思ったし、ここまで接していて不快になる美人と主人公はよく親友で居続けられるなと思った。
そして、美人であるが故に自分のことが好きではない人を好きになるっていうのがなんとも皮肉で面白い。そんな友人の闇に気づいて、もう一生一緒にいようと腹を括る主人公もかっこいい。私なら絶対無理。良かった。
Posted by ブクログ
この本の感想を言う場で私情を言うのは
なんだかな、、って思ったけど、これも
わたしの一種の感想だから、、自由に。
私も、長年付き合った人と
浮気で別れた。
携帯をみる、っていうの私も同じように
覚悟を決めて、もう終わりにしたい
きちんと傷つきたいと思ってばかだけど
自分の心を抉った。
そのシーンがここでも出てきて、
抉られた思い出が鮮明に蘇って、、
私もとち狂って今までいい子ちゃんを
していたのを剥いで狂いまくった。
そんなんだったら別れたほうがいい!
って、別れを告げられていたのに私があたかも
主導権を握ってるかのように対応したのが
懐かしくて、、本当に懐かしくて、
少し、、
うそ、とっても苦しくなった。
そんな私も今では、その人へ思いを馳せることも
なく過ごしているんだけどね。
もう一作は、女の子あるあるだな。
劣等感、でも憧れ、こんなに想うってことは
すき??みたいな狭間で揺れる友情関係。
私もあったな、、遠い昔に。
可愛い子と居る自分に、自分で喜んだり
周りからどんなふうに見えるのか、、
それが学生の頃は敏感だったな。
歳を重ねると、そんな友達も見事に
縁が切れる。
この2人はすごいな。
大人になっても交流があるって本当にすごいし
ただ、インスタが繋がってるだけ
なんてザラだと思うのに、幸せになってほしいとか
逆の気持ちがあるとしてもそれさえも
私はすごいと思う。
だって私は、なんの感情も湧かなくなるから、、
大人になると感情に制限が効くからこそ
関係が薄くなるよね。
みんなも、幸せになろう。