あらすじ
江戸で5指に入る狂歌師となった政吉は、野心のあまり落ちこぼれて行くが、唯一救いの燈がともっていて・・・。幼い頃親を失ったお若は、腕のよい仕立屋になれたが、1人の心細さがつのる時は、まっすぐに深川澪通りに向って・・・。辛い者、淋しい者に、無条件に手をさしのべる木戸番夫婦を描く、傑作時代長編。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
北原亞以子、6冊目は「深川澪通り木戸番小屋」の続編。とはいえ、メインの主人公は木戸番夫婦ではない。彼らは、難破船に対する灯台のあかり、若しくは最後に頼るラスボス的役回り。どうしようもなくなった人間が、最後の砦とする希望の光。
裏切られ、捨てられ、騙され、なけなしの見栄を張り、そんなにっちもさっちも行かなくなった人間の孤独が、夫婦の人となりや笑顔で癒やされる、という趣向。
小説の登場人物たちを自在に操り、まるで本当に実在するのかと錯覚させる様な名人芸が味わえます。
きっと貴方も、登場人物の誰かの行動と自分を重ね合わせて読んでいることでしょう、しらんけど。