あらすじ
毎年2500万人以上が訪れる東京ディズニーリゾート。
それを支えるために1日に2万人もの従業員(キャスト)が働いている。
そのような巨大組織にもかかわらず、ほとんどの従業員に
ディズニーの理念が見事に浸透している。
そこには、ディズニーの効率的なしくみとマニュアル、
そして「ここまでやるのか!」
と驚くような仕事に対する「厳しさ」がある。
本書は、著者が在任中に実際に体験したエピソードを軸にしながら、
ディズニー流の「仕事観」を紹介するだけでなく、
ディズニーのしくみやマインド、教育法などを
自らの職場に取り入れる工夫についても解説する。
形だけまねればいいマニュアルチックなノウハウとは違って、
チームそのものの底力をアップする方法をていねいに解説!
サービス業にかぎらず、どんな業種・業態にも役立つ一冊。
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Posted by ブクログ
(ディズニーは「2・6・2」の最後の「2」をあきらめない?)……マニュアルという綿密な指示書を使うことで、全員が最低でも6割の仕事をこなせるようマネジメントしているのです。
(ディズニーで教わった人間関係をよくする秘訣?)……・正直に自分の非力を認めること。・小さなプライドは捨ててしまうこと。
(ウォルト・ディズニーが本当に伝えたかったメッセージって?)……「大きな夢を見ること。そして夢を追い最後まで、実現するまで追い続けること。妻が完成するまで満足してはいけない」、「いまはつらいかもしれないけど、最後は必ずいいようになるからがんばろう」。
Posted by ブクログ
ディズニーという物凄く敷居の高そうに思える職場から学べることは本当に多いですね。
しかもすぐに普段の仕事に取り入れられ、しかも効果があったものもたくさんあったのでこの本を読んで良かったと、素直に思えました!
◆印象に残った言葉+それに対する自分の答え
①「ディズニーだからできる」のではなく、どの職場でもできること
→自分の職場でも取り入れていきたいね
②指輪を誤ってゴミ箱に捨ててしまった男性。キャストが協力して見つけた後、言ったセリフは「ディズニー・マジックです」。
→なんとスマートな返しなのよw
③「1、なぜ、この仕事があるのか?」「2、なぜ、たくさんの人がいるなかで、自分がその仕事をしているのか」これを考え続けなさい。
→今の主な仕事内容は、稼働している現場の施工管理を手伝っている。ドローンやレーザースキャナーを使い現場の解析をしている。
1、施工管理の業務時間の短縮。
2、自分が土木の現場に携わっていた経験があるから。ICTリテラシーがあるから。
④人を動かすためには メッセージを極限まで シンプルにそぎ落とす
→結構意識している。行動までのハードルを極限まで下げる環境を作る意識は常にしている。例:社内を清潔に保つために、ゴミ箱を目の届くところに置いておく。
⑤考えさせてから叱る
本人に何が問題なのかを気づいてもらい、成長をしてもらうこと
→つい自分が問題点を発言することが多い。相手に話させる時間を設けないとね。
⑥ディズニーは上司が部下にほうれん草をする。
→報告、相談をするタイミングをお互いに確認しておくことで、ストレスなくお互いに連絡をしあえる。
「~まで進んだら教えて、考えたけど失敗する可能性があるかもとおもったら連絡して」みたいな?
⑦たったひと言の声かけでも人の気持は変えられる
とにかく打席に立ち、バットを振らなければ、出塁の可能性は高まらない。
→コミュニケーションだけに関わらず、何をするにしても共通している気もする。
Posted by ブクログ
・ディズニーは仕事を2種類に分けていた。作業であるDuty(デューティー)と役割であるミッション(Mission)。
作業は細かなマニュアルに落とし込み、誰もができる状態をつくる。役割は「ギブ・ハピネス」を一人ひとりが提供すること。そのために各々が役割を全うするために考える。
・人が動かないとしてら、それはやらないのではなく、やることがわからないだけである。
・何でも相談できるアニキが上からの報告を噛み砕き、経験からくるアドバイスを添えて、スタッフに伝える。若手のスタッフは何がわからないのかわからないため、上に立つものが報連相を積極的に行う。
・相手にとって一番大切なことはなにか?を想像すること。それが印象に残る伝え方の極意。
・スタンダードをどこに置くのか。そしてここと定めたスタンダードラインをスタッフが共有しているかを確認することは大切。
・ディズニーでは会議に参加しているメンバーに会議をしているという認識がなく、ただただ目の前の課題をどうしようか?ということに役職関係なく取り組んでいる。
・なぜこの仕事が必要なのかを集中的に伝える相手をつくること。あうんの呼吸で動く仲間をつくる。それがフォロワーであり、組織を大きくするにはフォロワーを育成することが、リーダー育てることより大切。
・2011年度の売上高のうち、チケットは42%、物販は37%、飲食が21%。
年パスで来てくれる人は物語を買ってくれており、それが結果的に物販の比重を高めている。
・何をするべきか迷ったときは、「なんのために、いま、この場所で、この仕事をしているのか?」を考えること。立ち返る原点を持つことが大切。
マンガに比べて、マインド面や考え方に重きを置いた印象。マンガはディズニーでの制度をストレートに紹介しており、それはそれで参考になった。